日本ではCAって、なぜか女性ばかり。なんだか不思議に思ったことはありませんか?
実際に私がCA受験をしていた時、最初の会社説明会・一次試験には数名の男性CA受験者もいましたが、最終試験の会場で男性を見かけることはほぼありませんでした。
とは言え、近年になって男性CAに出会う機会も増えてきたように思います。今回は男性CAの採用状況や、男性CAならではのエピソードなどをお話ししていきますね!
男性CAの採用状況
なぜCAは女性の方が多いのか
昔は女性のみしか採用していなかったCAは、もともと看護師の集団でした。
しかも飛行機を利用する乗客は、ある程度のステイタスを持つ男性が多く、そのお世話をする「給仕係」としては女性が適任だったのでしょう。
時代は流れ、近年では男性・女性と言った性別の区別なく活躍する社会になり、CAも一概に女性だけである必要はなくなってきましたが、まだまだ女性の憧れの職業であることから、受験生の多くは女性が占めており、必然的に合格者も女性が多いのが現状です。
最近の募集要項では特定の性別のみを募集することがなくなったこともあり、男性のCA受験者も増えてきました。
実際の現場では、少数ではあるものの男性のCAも活躍しています。
JALのこいのぼりフライトをご存知ですか?
このフライトは、その便を飛ばすために関わる人(パイロット、整備、地上係員、CAなど)のすべてが男性によって構成されています。
客室に男性のCAしかいない飛行機って・・・どうなんでしょうね?(^^;)このフライトをよくご存知のマダムには好評なようです♪(ちなみに、3月3日はすべて女性で構成されるひな祭りフライトがあります。)
「男性である」ということだけで、すでにひとつのアピールポイントになっていますので、CAになりたい男性の方々は諦めずに受験してくださいね!
海外のエアラインで活躍する男性CA
海外のエアラインでは、すでに男性CAは女性CAと同じように大活躍しています。
私が働いていた会社の海外基地CAにも男性が多く在籍しており、とても頼りになる存在でした。
その男性CAが言うには「海外のエアラインは、男性がもっと多い。結局は力仕事だしね」とのこと。
海外エアラインにしても圧倒的に女性CAの方が人数は多いのですが、日系の航空会社に比べると男性も多く在籍しています。
確かに、CAは体力的にもきつい仕事で力仕事もたくさんあるので、もしかしたら男性の方がこの仕事には向いているのかもしれませんね!
雰囲気の良さがポイント
さて、男性のCA受験者が採用試験の際に気をつけるべきポイントについてですが、これは女性のCA受験者とあまり変わりません。
男性はお化粧をしないので、そのぶんスキンケアと髪型には気を使いましょう。
- 清潔感
- 雰囲気の良さ(さわやかさ)
- 立ち居振る舞い
- 女性が多い環境に対応できるか
- 優しさ
- 笑顔
- 落ち着いた雰囲気
- 物腰が柔らかい
私が知っている男性CAは、とっても「さわやか」で、自然と女性の中に溶け込んで、それでいて存在感を放ち、頼り甲斐がある人が多かったです。
ほんと、非の打ち所がないですよね!
実際にみんながそんな完璧な人ばっかりだった、とは言いませんが・・・(^^;)
男性CAがいると心強い!
力仕事はお任せ
私自身も、何度か男性CA(海外ベースクルーを含む)とお仕事したことがあるのですが、彼らは本当に親切で優しかったです。
CAという職業は案外力仕事が多いので、それが原因で身体を痛めてしまうこともあるのですが、基本的に力仕事は彼らにお任せ!
もちろん、こちらからお願いする場合もありますが、ほとんどの場合はそれらの仕事をすることを自ら買って出てくれます。
- お客さまの手荷物収納(上の棚にあげる)で苦労していたら手伝ってくれる。
- ギャレー(飛行機のキッチン)で高いところに収納されているものを取ろうとしていたら、さっと取ってくれる。
- ジュースやアルコールの入った重いケースを運んでくれる。(しかも一気に!)
「それ、大変でしょ。僕がやりますよ!」とさわやかに登場する男性CAたち。ほんとにかっこいいんです!
CA同士の雰囲気が良くなる
そんなさわやかな男性CAがメンバーにいるだけで、CAの雰囲気はとっても良くなります。
普段女性ばかりの環境で働いている私たちは、なんだか雰囲気がギスギスしてしまうこともしばしば・・・
そこに男性CAがいると、あら、不思議!CAが女性らしくなるんです。(語弊があったらすみません。)
ここから先は、ちょっと大きな声では言えないCAの裏事情ですので、こっそり読んでくださいね。(ちょっと文字を小さくしてみました ^^;)
- 怖い先輩の機嫌が良くなる
- 普段化粧直しをしないCAがお化粧直しを始める
- 男性CAの周りにみんなが集まる
- CA同士の悪口や愚痴が減る
こんなことからもわかるように、男性CAはモテモテ!(一部女性に興味のない人もいますが。)
もちろん女性のCAだけでなく、女性のお客様にも大人気です。
これらの現象が事実かどうか、ぜひCAになって確かめてみてください(^^;)
男性のチーフ(客室責任者)もいる!
私のいた会社では男性のチーフ(客室の責任者)が数人活躍していましたが、どのチーフもお客さまからの受けが大変よく、よくお褒めの言葉をもらっていました。
彼らはチーム全体をまとめる力があるので、一緒にお仕事をさせていただいた時は本当に勉強になり、さらに困った時には色々と相談にものっていただきました。
その中の一人の男性チーフが「やっぱり男性だから、色々苦労したよ。チーフになってからも、まわりからいろいろ言われたし。それでも、いろいろ勉強になってる」とおっしゃっていたことを思い出します。
まだ男性CAが少なかった時代に女性に囲まれて働くことは、気苦労が絶えなかったことでしょう。それを乗り越えてきたからこそ、その男性チーフは輝いているのかもしれません。
まとめ|男性CAに需要あり!
目指せ!男性CA
CA業界では女性がはるかに多いものの、男性にもその道が開かれているということがわかりましたね。
採用試験の際には、「男性」だということだけで十分注目されますし、男性ならではの視点からアピールできることも多いでしょう。
- 女性CAと同様、笑顔は重要
- 清潔感は大切
- 接客業なので、物腰の柔らかさは必要
- 女性が多い職場に、どう馴染めるか
- CAとしての役割を理解
面接官からの注目度は高いですが、逆に厳しくチェックを受ける可能性もありますので、事前の準備はしっかりと行ってくださいね!
求められている男性CA
力仕事が多く女性ばかりの職場で、男性CAの活躍の場は大きいと言えます。男性であることを存分に活かしてくださいね。
- 力仕事をする
- CA同士の潤滑油としての役割
- 最終的にはチーフとして客室全体をまとめる立場を目指す
男性ならではの視点から意見を求められることもあるかもしれませんね。あなたがCAになったなら、一緒に仕事をする女性CAの話をよく聞いてあげることが大切です。
女性は答えが欲しいのではなく、話を聞いて欲しいだけの場合もありますから。(彼女とおんなじです)それも男性CAの大切な役割かもしれませんよ。(笑)
今は、CAとして男性も女性も平等に活躍できる時代です。CAは女性の仕事というイメージは強いですが、私個人としては男性CAがもっともっと増えるといいなぁと思っています。
CAになりたい男性のみなさん、女性に負けず素敵なCAになってくださいね!