「皆様にご案内いたします。この飛行機はまもなく離陸いたします。」
離陸前に聞くこのセリフ、聞いただけでなんだかワクワクしますよね♪お客さまの中に外国籍の方がいる場合には、この日本語の後に英語のセリフが続きます。
今回はちょっと気になる英語のセリフについてクローズアップしてみましょう!
CA離着陸時の英語のセリフ
機内で耳にするCAによるセリフは機内アナウンスといい、CAたちの間ではPAと呼ばれています。
PAは一回のフライトの中で複数回行われているのですが、ご存知でしたか?
多くの場合、搭乗時・ドアクローズ後・離陸前・ベルトサイン消灯時・着陸前・着陸後にCAによるアナウンスが行われます。
離陸の時は
飛行機が離陸する際のセリフは、冒頭でも書きましたが「皆様にご案内いたします。この飛行機はまもなく離陸いたします。」です。
このセリフの後、英語が入る場合は「Ladies and gentlemen , we wii be takeing off shortly.」となります。ドラマなどでよく聞く、「Attention please」は機内では使いません。
コックピットから「もうすぐ離陸しますよ」というお知らせがきたら、CAは離陸までの限られた時間の中でこのセリフを言い終わらなければいけません。
実際は、「〜離陸します。」の後に「シートベルトを確認してください」や「座席の背もたれとテーブルを戻してください」といったセリフが増えることがあるので、英語まで入れようと思うと時間が足りず、ちょっと早口になってしまうこともあります。(笑)
着陸の時は
着陸後は、「携帯電話が使えるようになりましたよ」とか「上の棚を開けると手荷物が落ちてくるかもしれませんよ」といった注意喚起のセリフの後、搭乗していただいたことへの感謝のセリフを入れます。これらのセリフは、日本語→英語の順番で行われます。
英語での感謝のセリフは「Thank you for flying with us today.」(本日のご搭乗ありがとうございました)とか「we’er looking forward to seeing you on bored again.」(また機内でお目にかかれますことを楽しみにしています)などでしょうか。
大阪にベースのある航空会社では、英語のセリフの後に「Honma-okini!」(ほんま、おーきに!)って言っていました(^^)ちょっと素敵ですよね♪
アナウンスをしているCAは?
ドアクローズしてすぐに入れるアナウンスでは、機長の名前を紹介した後、客室責任者が自分の名前を名乗る場合も多いので、客室の責任者がアナウンスをしている航空会社が大半ですが、その他のアナウンスに関しては客室責任者に指名された他のCAが担当している場合もあります。
私が所属していた会社ではアナウンスの検定試験のようなものがあり、一定の基準を満たしていなければ機内のアナウンスを入れることができない仕組みがありました。
英語のアナウンスを聞くと「さすがCA!英語も流暢だなぁ。やっぱり英語ペラペラじゃないとCAにはなれないよなぁ」なんて思ってくださるお客さまも多いのですが、英語のアナウンスをしているCAは全員英語が流暢かと言うと・・・そうでもないと思います。
なぜなら、ちゃんとアナウンスのマニュアルがありますし、何より英語の苦手な私も英語のセリフをアナウンスしていましたから!(笑)
アナウンス以外で英語が必要になる時
機内サービス時
機内のアナウンスはセリフとして文言が決まっているので練習すればなんとかなるのですが、実際の機内で外国のお客さまを相手にする場合はそうはいきません。
訓練の際には基本的な機内英会話を習うのですが、もちろん毎回その通りにいくわけもなく・・・
- お食事の食材に対して「これは何?」と聞かれる
- お客さまオリジナルのカクテルをオーダーされ、その作り方を説明される
- 乗り継ぎについての質問
- スペシャルミールの事前予約をしていないのに機内でオーダーされた時の説明
- ミールチョイスが叶わない場合の説明
英会話が得意な人にとってはきっと、「こんなの楽勝!なーんだ」と思うこれらの事象、私にとってこれを丁寧な英語で伝わるように伝えることがどんなに大変だったか。
やっぱり、英語はできなきゃだめですね(^^;)
CAに必要な英語力
CA採用時のTOEICスコアは600点が当たり前に求められていることからもわかるように、これから外国のお客さまがどんどん増える見込みのある航空業界において、やっぱり英語は大切です。そして、その重要性は今後ますます高まっていくでしょう。
TOEICの点数だけでなく、英語を実際の英会話として使える力を養うことが、今以上に求められるはずです。
英語アレルギーのある方はそのアレルギーを克服すべく英会話教室に行くなど、なるべく早く対策をしましょう。(苦手意識があると、どうしても英語から離れたくなりますが、ここは自分に喝を入れて!)
英語が得意な人は英語のフランクな言い方ではなく、丁寧な言い回しを覚えておくと役に立ちますよ。
ちなみに機内では、決まりごとを守っていただくようにお願いすることが多いので「Could you ~ ?」ではなく、「Would you ~ ?」の方をよく使います。
さらに、「OK!」はカジュアルな表現なので使いません。「Yes, sir / ma’am」もしくは「certainly sir / ma’am」と言います。「OK!」が口癖の人は、今から直すようにしておくといいかもしれません。
採用試験で英語面接がある航空会社もある
私がCA受験をしていた時には、いくつかの日系の航空会社でも英会話面接が実施されていました。
- 英語のアナウンスが書いた紙を渡され、指定された箇所を読む
- 「好きなテレビ番組は?」や「好きな国は?」など簡単な質問をされる(理由も述べる)
- 志望動機などを英語で聞かれる
英語ができない人にとっては、こんなことを急に聞かれるなんて恐怖ですよね・・・
でも、航空会社の採用試験にはそれぞれの傾向があり、過去の試験内容に関しては、エアラインの参考書や専門学校、ネット検索である程度わかると思いますので、あらかじめ準備をしておけば大丈夫です。
まとめ|CAは機内で英語を使う頻度が高い
機内のアナウンスはセリフ
機内アナウンスはその内容がマニュアルに書いてあるので、練習さえすれば誰でも入れることができるようになります。英語ができなくてもこのセリフが流暢に言えれば、「私、ちょっとかっこいい!」と思わず勘違い(^^;)
私はアナウンスがあまり得意ではありませんでしたが(緊張して噛んでしまうので・・・)、ちゃんと言えた時は楽しかったです。アナウンスを入れるのって、ちょっと特別感があるんですよね。
さて、離陸時と着陸後に入れるアナウンスのセリフについてのおさらいです!
- 離陸時
「お客さまにご案内いたします。この飛行機はまもなく離陸します。」
「Ladies and gentlemen , we wii be takeing off shortly. Tank you.」
- 着陸後
「本日のご搭乗ありがとうございました。」「また機内でお目にかかれますことを楽しみにしています。」
「Thank you for flying with us today.」「we’er looking forward to seeing you on bored again.」
CA面接で英語がある場合は早めに対策を
まずは、英語が苦手で英会話面接が不安な方は、まず英語に慣れる!そして、受験する航空会社が、どんなタイプの英会話面接を実施するのかリサーチしましょう。
過去に質問された内容をノートに書き出し、その質問に答えられるようあらかじめ、答えを書いて丸暗記するまで口に出してください。やる気になれば、ちゃんと覚えられますよ!英語の苦手な私がやっていた方法です。
そして英語が得意な方は、+αで丁寧な言い方ができるように練習してくださいね!
それでは皆さま、
Thank you for reading this article through to the end.
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