客室乗務員になるために必要な要素として大部分を占めるのが、語学力! 会社ごとに基準は異なりますが、各社の募集要項に必ず明記されているのが、その会社で要求される語学力です。

今回は、CA経験を踏まえて、皆様にJAL/ANAが求めるTOEICスコアのリアルな話をこっそり教えちゃおうと思います!!

本記事の内容

・JAL・ANA客室乗務員になるためのTOEICスコア基準のリアル
・CA就活生のおすすめTOEIC勉強法

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TOEICスコア基準・足切りのリアル【JAL・ANA客室乗務員】

日本の大手二社の客室乗務員の募集要項をチェックしてみると、どちらの会社も求められるTOEICスコア基準は600程度あると望ましいと明記されています。

また、国内の他のエアラインの多くも、同じくTOEIC600程度のレベルを求められる場合が多いです。日本の大学生の平均TOEICスコアが550~570程度であることから、国内航空会社で求められる英語レベルはさほど高すぎるといったものではないと言えます。

TOEIC600無いとCAにはなれないの?足切りは?

ではここから、皆様が恐らく気になっているであろうことを元日系航空会社CAである筆者がぶっちゃけていきたいと思います。

私が在籍していた航空会社の当時の募集要項には、TOEIC600程度の英語レベルがあると望ましいと記載されておりましたが、筆者の周りのCAには、TOEIC基準の600点に満たないCAも若干名おりました。(もっとたくさんいた可能性も大いにあります。)

彼女たちのはっきりした点数は聞くことができませんでしたが、恐らくギリギリ600に満たない程度の点数であったような感触でした。

また、CAを目指していた知人で、筆者の在籍していた会社を受験した人がいらっしゃいましたが、TOEIC600に満たなくても、書類審査に関しては通過されていました。

因みに彼女は、低いTOEICの点数を書いて足切りに合うのが怖かったそうで、TOEICの点数を書かずにエントリーシートを送付したそうです。強者ですね(笑)

CA内定者のTOEICスコアって実際どのくらいなの?

多かったスコア帯は、600~650の間くらいでしょうか。もちろん、700~800くらいのCAもおりましたが、前者の割合の方が高かったように感じます。

外資で英語力が求められる場合ですと、860~990のCAも沢山いますが、日系の場合ですと、そこまで高いレベルの点数を保有していなくても、採用される可能性は大いにあります。

因みにハイスコアがどれくらいの効果があったかというと、エアライン受験生時代は870点で受験し、日系外資合わせて数社を受験しましたが、エントリーシートは全通りでした。フライトを開始してからも、英語が求められる機会が非常に多かったので英語の勉強は休まず続けています。

日系航空会社の場合、TOEICの点数が足りていないからと言って100%足切りされるということはありませんが、600点を大きく上回った状態で受験したほうが精神的に余裕が持てるので、できる限り点数を伸ばしたうえで受験するのが個人的にはおすすめです!

英語力が無いと、CAになってからどんな場面で苦労するの?

まず、英語の苦手なCAが初めにぶち当たるであろう壁は新入訓練です。

訓練期間中はエマージェンシーとサービス両方の知識を怒涛の勢いで詰め込む期間ですが、学ぶ内容は日本語のみではなく英語も含まれています。

例えば、緊急脱出の際にはお客様にスムーズに機内から脱出して頂けるよう、訓練の初期段階から大声でコールをする練習をしますが、日本語と英語の両方のコールが必要となります。英語が苦手だと、なかなかコールが覚えられず、訓練の初期段階から躓いてしまうことも予想されます。

訓練の最終段階になると、緊急脱出の一連の流れをスムーズに行えるかどうかといった、非常に大切な審査もありますが、その際も外国人役の旅客に対しては、完璧な英語で正しい説明を行い、安全に脱出させてあげなければなりません。

また、サービス訓練においても、ラインアウト後いつ外国人のお客様にご搭乗頂いても大丈夫なように、英語での接客訓練が行われます。

その際も、英語での接客レベルが低いとなかなか試験にパスできないですし、何より同期からも後れをとってしまいますので、英語はしっかりとマスターできるようにしておいたほうが良いです。

CA就活生のおすすめTOEIC勉強法

ここでは、筆者がおすすめするTOEICの勉強法をご紹介します。

リスニング対策にCA就活生が見るべき映画♪

「字幕なし→英語字幕あり→日本語字幕あり→字幕なし」の順で観ることです。できれば、英語字幕ありのターンは、2回繰り返すとより英語が定着しやすいです。

CA就活生に見てほしいおすすめ映画を現役CAのおすすめ映画♪エアライン就活生が絶対見ておくべき10選で詳しくまとめています。英語に苦手意識がない方はもちろんのこと、英語アレルギーのある方にとっても、楽しみながら英語を学べる方法だと思います。

また、役と一緒にセリフを口に出す「オーバーラッピング」を行うと、アクセントや間が身につき、スピーキングの練習にもなります。英語独特の言い回しや、スラングなども身につくので、とっても楽しいですよ!

リーディング対策に興味のある内容の記事を英語で読む

もちろん、洋書を読むことも悪くはないと思いますが、英語が苦手で、まだまだ伸びしろの多い方がいきなりネイティブレベルの洋書にチャレンジしてしまうと、挫折しやすいのであまりおすすめしないです。

おすすめは英字新聞ですね。しかも初心者向けの英字新聞「Japan Times Alpha」が読みやすいです。なぜなら日本語訳付きでいちいち辞書を引かずに読めるから。

私は「Japan Times Alpha」を1日2記事読むことを2か月続けました。語彙力が増えるし、TOEICリーディングが時間内に追われましたのでおすすめ(それまでは最後の10問は塗り絵^^。

(追記)

コロナ禍により、TOEICの内定平均があがること間違いなしだと言われています。なぜなら、この募集停止期間中は、CA就活に本気の学生たちはTOEICをやりまくっているからですね。おそらく現状のスコア目安600点では少し物足りないでしょう。

TOEICスコアはいつまでにとればいいの?という方は、CA就活でTOEICはいつまでにとるべきか+3か月独学メニューで詳しく解説しています。3か月の独学勉強法も載せていますので合わせてお読みください。

まとめ|JAL・ANAのCAはTOEIC600~700点が基準

本記事の内容を3行でまとめます。

①TOEICで足切りになるとことはないが、将来見据えてTOEIC+αをやるべし

②英語のレベルが低いと、CA内定後に苦労する場面が多い

エアライン受験生の皆様にとって、非常に不安なことが多い状況が続いておりますが、前向きに今できることを精一杯頑張りましょう!