TOEICスコアのハードル高すぎる。。。。
実際に現役CAってどれほど英語力が必要なのかな?
そんな就活生の声をよく聴きます。国内線の航空会社の採用試験においてもTOEICのスコアの基準が明記されていて、高い英語力を求められています。内定には避けて通れないTOEICスコア600点(でも実際の内定平均はもっと高い。。。)
実際に国内線CAとして働いた私が感じた英語力の重要性や機内でのエピソードを含め、国内線CAはどの程度の英語力があって、それを機内や社内でどのように活用しているのかをお話します。
・国内線CAでもTOEICスコアを求められる理由【貴方は努力できる人ですか?】
・国内線CAの英語力が発揮されるところ+TOEIC勉強法
先に「TOEICスコアはいつまでにとっておいたらいいの?」とか「勉強法・教材が知りたい!」という方はCA就活でTOEICはいつまでにとるべきか+3か月独学メニューで詳しく解説しています。合わせてどうぞ♪
国内線CAでもTOEICスコアを求められる理由
結論からズバリいうと、①機内のグローバル化、それと②努力できる人材かどうかの人事評価 ですね
機内のグローバル化
近年、日本が観光地として人気なこともあり、外国人観光客が増えています。またそういった観光客が国際線からの乗継や、国内を移動するために国内線を利用することが増えてきています。
一見、日本人ばかりの機内に見えても、実は外国籍の方だった!ということは日常茶飯事です。ドリンクサービスでお声がけした際に日本語が通じず、外国籍の方だったと気付くことも多々ありました。
このフライトには外国籍の方がいるのか、何番の席にいるのかなどの細かい情報まで入ってくることはほとんどありません。つまり”機内にいるのは日本人だけではない”という前提でフライトしなければならないのです。
また会社によってはパイロットが外国籍ということもあります。その場合は英語で必要な情報を交換し合う必要があるのです。
こういったグローバル化した機内で働くには必要最低限の英語力が必要なため、国内線CAでもTOEICスコアを求められているのです。
英語力はCAの一つのスキル
機内は日本人だけではないという前提となっています。ですから、アナウンスは基本的に日本語と英語で実施し、お客様が外国籍の方だとわかった時から、サービスのお声がけなどを瞬時に英語で行っていく必要があるのです。
英語力が高くなくともサービスで使用する英語はそんなに難しいものではないかと思いますが、フライトは急なトラブルがつきものです。そんな時、とっさに英語で状況を説明することができますか?
とっさの英語はなかなかハードルが高いと思います。万が一の緊急時にはさらに臨機応変な英語対応が必要とされています。そんな時に英語力がなければ命に関わることになってしまうのです。
国内線CAに必要なスキルは色々とありますが、英語力も大事な一つのスキルなのです。
採用試験の一つの目安
英語力がないと命に関わると聞いて、英語が苦手だと感じる方は恐怖心が湧いてしまったかもしれませんが、ペラペラに話せる必要はないのです!
採用側は、TOEICスコア=努力できる人かで見ています♪
国内線CAの採用試験においてもTOEIC600点以上の英語力を求められていますが、実際600点に満たなくとも合格している人はいます。スコアは目安です。逆に英語力がある人もその証明としてTOEICは受験しておきましょう。
目安以上のスコアを持っていれば、心に余裕をもって採用試験に挑むこともできますし、その後の訓練で使用する英語も苦労することは少ないかと思います。ただTOEIC600点以下の英語力で入社したCAは入社後も人一倍努力し続けなければいけません。
グローバル化する国内線の機内でも必要最低限対応できるように、早い段階からTOEICのスコアアップを目指し、英語力を上げていく必要があります。
最近では国内線CAもTOEIC700点以上のスコアを持つ人が増え、留学経験者も多くいます。近年のグローバル化の状況から、国内線航空会社も英語力を求めるようになってきているのだなと感じています。
国内線CAの英語力が発揮されるところ+TOEIC勉強法
人事評価に繋げる
会社によるとは思いますが、エアラインによっては毎年社内の英語テストを受験しなければいけません。そのテストでの評価が人事評価にも繋がっていたりします。
ある程度のレベル以上の評価を取得したCAはフライトで同乗する他のCA もそのことを知ることができるので、新人の頃からアナウンスなどの仕事を任せてもらえたりすることもあります。
またTOEIC受験も会社から進められたりもするので、その頑張りも人事評価に繋がるチャンスとなります。英語力を身に付けると、自分自身のスキルアップに加えて評価にもつながるのです。
フライト以外でも活躍のチャンス
会社の規模や時期にもよるかと思いますが、TOEICの高スコアを持っていると一社員として海外出張に行くチャンスにエントリーすることもできる可能性が高くなってきます。海外出張以外にも社外活動など、フライト以外でも社会人として経験を積むきっかけともなるのです。
私の先輩がこういったチャンスをつかみ、社長と共に海外出張を経験していました。CAという仕事は特殊なため、なかなかフライトを通した業務以外の社会人経験をすることは少ないので、TOEIC高スコアを持っていると、こんな貴重な経験をすることもできるかもしれません。
国内線CAの英語勉強法
フライトで全国各地を飛び回るCAは一体どうやって英語を勉強しているのでしょうか。
基本的には、移動やスタンバイ時間を利用した隙間時間を上手く活用しているCAが多いです。
持ち歩きしやすい単語帳や問題集を常にバッグの中に入れておき、少しの時間でも本を開く癖をつけたり、会社からマニュアルとして出されている機内で使用する英会話集などをフライト前に確認して、実際に今日はこの言い回しを使ってみよう!と決めて使ってみたり、外国籍のお客様にも積極的にお声がけしてみたり…
机に向かってがっつり勉強するというよりは、日常に上手く取り入れて勉強しているCAが多いです。
みなさんも日常に上手く英語を取り入れ、地道にコツコツ努力してTOEICのスコアアップを狙ってみてください。
まとめ|国内線CAも英語力・高いTOEICスコアを求められる時代
国内線でも外国籍のお客様が増え、日本語だけでは対応しきれないということを知っていただけたかと思います。また入社してからの活躍の場が広がることもイメージしていただけたかと思います。
外国籍のお客様ともスムーズにコミュニケーションが取れるように、イレギュラー時や万が一の緊急時に備えとっさに英語が出てくるCAになるために、今からコツコツ英語力を高め、自信を持てるTOEICのスコア取得に向けて努力していきましょう!