JALやANAだけでなく、航空会社を受験する際の第一関門「エントリーシート」。あなたはどんなことに気をつけて、エントリーシートを作成していますか?
今回は、CA採用のお手伝いをさせていただいた自身の経験も踏まえて、エントリーシートがCA就活の中で如何に大切かをお話しします。
1次試験、2次試験と続く採用試験の中で、最も倍率が高いのは・・・書類選考かもしれませんよ。
・CAの採用担当者は見た・・・!あり得ないエントリーシート
・CAエントリーシートで大切なところ| Best of Best♪
採用担当者は見た・・・!あり得ないエントリーシート
隙間がいっぱい。やる気ある?
JALやANAの採用が始まると、オフィスはダンボールに入った大量のエントリーシートでいっぱいになります。
エントリーシートって、だいたいフォーマットが決まっていますよね? だからこそ、一人一人のエントリーシートの「雰囲気」(内容ではなくて)が良くわかります。
- なぜかしわくちゃ
- シミがついている、汚れている
- 空白だらけ
- 修正が多い
- 写真がはがれている(そして、どの写真かわからない)
- 字が汚い
- 文字が小さすぎて読みにくい
- びっちり記入されている(隙間が全くない)
- 誤字脱字が多い
- 一つの文章が長すぎる(。がない)
汚れやシワは、「発送の際に汚れてしまったのかな?」「エントリーシートを受け取った後に、シワになってしまったのかな?」とも思えるので、まあ良いとして、空白だらけや、修正だらけ、誤字脱字、文字の汚さは、採用担当者に印象が良くありません。
逆に、伝えたいことがいっぱいありすぎて、小さな文字で隙間なく詰めて記入するのも問題あり。
熱意を伝えたい気持ちは良くわかりますが、採用担当者は、あなたのエントリーシートだけを読んでいるのではありませんからね。
採用のたびに、何万通と送られてくるエントリーシート。その一つ一つを、一日中見続ける採用担当者の気持ちになって、エントリーシートを作成しましょう♪
写真に関するエピソード
エントリーシートに貼る写真は、本当に大切です。大事だからもう一度いいます。写真は本当に大切です。
書類選考を通過すれば、1次試験、2次試験がありますが、その際の面接官の手元には、あのとき提出したエントリーシートが・・・
結局最終試験まで、あなたのエントリーシートは面接官の手元におかれ、あなたの代弁者となるわけです。
そんな大切なエントリーシートに貼られた写真。採用担当者たちは、あなたの面接を終えたのち、そのエントリーシートに貼ってある写真を見て、あなたを思い出すことになります。
そんな写真に関する、びっくりエピソードをご紹介しましょう!
- 写真と実際の人物が違いすぎる(修正のしすぎ)
- 写真から受ける印象が暗すぎる
- スピード写真で撮ったような、無表情な写真
- サイズが違う
- なぜか、デコってある
- 集合写真の切り抜き
- 写真がはがれて、行方不明
- 笑顔がぎこちない
- メイクをしていない
- 髪の毛ボサボサ
- 服装が派手
- 自撮り??
航空会社によっては、独自のエントリーシートを採用しており、「顔の表情が良くわかるもの」「全身が写っているもの」などの指定がある場合があります。
私が見た中で、衝撃的だった「全身写真」は、まさかの水着!!(^^;)←CAはモデルではありません。水着審査はありませんよ!
「顔の表情が良くわかるもの」には、自撮りしたと思われる顔のドアップ!!←毛穴まで良くわかりますけど・・・そういうことではありませんよ。念のため。
募集要項、ちゃんと読みましたか?
募集要項には、いろんなことが書いてあります。
- エントリーシート出力のサイズ
- 筆記用具の指定(黒のボールペンなど)
- エントリーシートが複数枚の時はどうするか
- 返信用のアドレスを必ず記載
- 英語などの証明書(コピーでOK?)
- 提出期限(絶対に守りましょう!)
・・・などなど
これらすべてが書かれているわけではありませんが、募集要項は端から端までしっかり読んで、不備のないように提出しましょう。
最近はANAのように、動画の自己紹介を提出する場合もありますが、この場合もミスのないよう、細かいところまでしっかり確認してくださいね! 特に、書類の提出期限ですが、必ず期限までに届くようにしてくださいね。
- 指定日より前に送られてくる
- 料金不足
- 必要書類が揃っておらず、別便で届く(相手の手間が増えてしまいます)
- 締め切り間際に速達で届く
- 「間に合わないのですが」と電話連絡がくる
- 郵便で出さず、直接手渡しで持ってくる
- 会社のポストに勝手に投函
どれも「えー?!そんなことする?」って思うようなことばかりですが・・・・実際にあったことです。(^^;)
CAエントリーシートで大切なところ|Best of Best♪
写真は自分史上最高のものを準備する
エントリーシートに貼る写真は、「自分史上最高」のものにしましょう。
できれば、CA受験専門のスタジオ(メイクなどもしてもらえる)で撮影することをオススメします。スタジオで撮ってもらった写真、本当に素敵ですよ!そのままお見合い写真にしたいくらいです。(古い?!)
明るい表情で、自然に撮ってくれますので、ぜひお試しください!そして、写真の裏側には「受験番号と名前」を書いておいてくださいね。
エントリーシートから剥がれないのが一番ですが、万が一剥がれてしまっても大丈夫なように。
エントリーシートの第一印象を大切に
エントリーシートは、面接と同じように、第一印象が大切です。
- 写真はエントリーシートの顔!
- 見やすい文字の大きさ、適度な余白を心がける。
- 文字はできるだけ綺麗に書く。
- 余白が多くなりすぎないように、全体のバランスを考える。
- 修正テープはなるべく使用しない。
できれば、未記入のエントリーシートをコピーしておくとか、鉛筆で下書きをすると安心ですね。
時間はかかりますが、自分の分身として最終面接の時まで活躍してくれるエントリーシートなので、しっかり書きましょう。
記入が終わったら、念のためコピーを取っておきましょうね!(エントリーシートに書いたことを、面接で聞かれるかもしれないので)
必要な資格は必ず取得!
ANAやJALのCA募集要項には、TOEICに関する記載がありますね。
TOEICは、唯一と言っていいほどCA採用試験に必要な資格です。ここにTOEICの点数の記載がないだけで、採用担当者は「おや?」と思うことでしょう。
「点数が書いていないから」、「TOEICの証明書類が添付されていないから」、という理由だけですぐに不合格!!かどうかはわかりませんが、同じレベルのCA受験者がたくさんいる中でふるいにかけるには、一番見分けやすいポイントになってしまう可能性がありますよね。
ここはなんとしてでも、TOEICスコア600点以上は取得しておきましょう。CAのTOEICについては、CAに求められる英語力が低すぎる?【客室乗務員のTOEICスコア】で詳しくまとめています。
まとめ|エントリーシートは自分の分身と心得よ
エントリーシートは、CA採用の最終試験まで採用担当者の手元に残る、あなたの分身です。
なんなら、面接よりも大切かもしれません。
エントリーシートの内容ももちろん大事ですが、それよりも大事なのはエントリーシートの第一印象。
- 読みやすい文字、読みやすい文章の量で
- 写真は自分史上最高のものを
- 募集要項に書かれていることは、抜けがないように
- 提出期限は厳守(できれば早めに提出)
これらに気をつけて、素敵なエントリーシートに仕上げてくださいね! 採用担当者は「本気で書いたかどうか」すぐわかります。
あなたが一生懸命エントリーシートを作成すれば、その熱い想いはきっと採用担当者の目に止まることでしょう。