世界のリーディングエアラインを目指す航空会社、ANAの客室乗務員・ANAのグランドスタッフになりたいと思っている方へ。
ANAで働いてみたいけど、難しそうというイメージを持っている方も多いでしょう。
非常に倍率の高い航空会社、ANAで客室乗務員とグランドスタッフとしての経験のある私が、やりがいやお給料など客室乗務員とグランドスタッフの違いについてご紹介します。
・CAとグランドスタッフ「やりがい・給料」のちがい
・2つの職に必要なコト・考え方
3分ほどで読めますm(__)m
CAとグランドスタッフ「やりがい・給料」のちがい
まず大きく違うのは、勤務形態・お給料・福利厚生の3つ。
勤務形態
客室乗務員の勤務形態
月末に翌月のスケジュールがWEB上で発表されます。1ヶ月に国内線も国際線も乗務することがほとんどです。
ANAの客室乗務員の特徴として入社1年目から国際線のフライトを担当します。国際線を3泊4日で乗務して、2日間のお休み、その後国内線を1泊2日や日帰りで乗務することが多いです。
グランドスタッフ
月末に翌月のスケジュールが発表されます。空港によりますが、勤務時間が朝5時から23時以降までになることもあります。
航空業界は天候や機材変更などイレギュラーがつきものですので特にグランドスタッフは残業をすることが多いです。
お給料
客室乗務員のお給料は、月によって変わります。
客室乗務員のお給料は基本給に加えフライト手当、宿泊を要した際に発生するパーディアムを合わせたものです。
つまり月に何時間フライトするか、何日間宿泊を伴うフライトがスケジュールにあるかによってお給料が変わり、平均して25万ほどです。
グランドスタッフのお給料はシビアなお話になりますが超安い。
ANAのグランドフタッフといっても空港ごとの採用でありその採用条件によってお給料が変わります。平均すると20万円を少し切るくらいでしょうか。
早朝深夜の勤務を伴うためその手当がついたり、交通手段がない時間に出社することも多いためタクシー出社も多いのが特徴です。
その他福利厚生
ANAはANAグループ会社でも豊富な福利厚生があります。
中でも社員チケットを使用し、無料で飛行機を利用できたり、90パーセントオフで搭乗できるチケットも多くもらう事ができます。
また、ほとんどの航空会社の場合は、働いている本人の一親等までしかチケットを使用できない事がほとんどなのですがANAでは兄弟や祖父母などもチケットを使用する事ができます。
格安でビジネスクラスへのアップグレードができ、空港での割引もあります。その他さまざまな宿泊施設やレジャーの割引制度がかなり多いです。
余暇のための福利厚生のみならず、語学や資格取得のための講座を受ける事ができ。社員のモチベーションを上げられるのが魅力です。
客室乗務員とグランドスタッフのやりがいの違い
もっとも異なるのはここですね。
ANA客室乗務員のやりがい
挑戦できるフィールドが大きく広がっていることです。機内では英語以外の第3外国語を話せる事が推奨されています。
第3言語を話せる場合ランゲージバッチというバッチを制服につけて、その言語を話すお客様にサービスする事ができます。
またANAバーチャルハリウッドという会社の制度を利用して空の上の結婚式も実現させました。
社員が思いついたお客様の感動を創造するための取り組みであれば会社が背中を押してくれる風土が広がっています。
自分自身が創意工夫を重ねることでお客様に喜んで頂けたり感動を与える事ができるのがANAの客室乗務員の魅力だと思います。
ANAグランドスタッフのやりがい
たくさんの航空会社のハンドリングを担当することで、いくつもの航空会社の顔として働くことができるところだと思います。
担当する外資系航空会社によってお客様の国籍や客層も全く違う毎日が刺激的で、自分自身の見聞を大きく広げることができます。
また、グランドスタッフは機内に入ってパイロットや客室乗務員とブリーフィングを行い、整備士や搭載担当の方達とも連携を取りながら一便を飛ばします。そのため、チームの一体感を思い切り感じながら働くことができます。
空港でのイベント計画も多くあり、飛行機をご利用になるお客様はもちろん空港に遊びに来るお客様とコミュニケーションをはかり、ANAの良さを伝えるのも醍醐味です。
客室乗務員とグランドスタッフの難しさ
体調を万全に保ち続けることだと思います。
客室乗務員は時差や気候の変化に対応しながら毎回フライトします。
それでも自己管理をしっかりすることでお客様にいつでも120%の笑顔でサービスする事が必須です。
グランドスタッフも早朝深夜の勤務に加え災害や大雪、台風などで大幅に運行状況が乱れてしまった場合泊まり込みでお客様の対応をすることもあります。
心身ともにタフだからこそできる仕事ですね。
それに加え客室乗務員は機内という限られた空間・物品の中でお客様の求めていることを察知し、創意工夫を重ねたサービスすることは難しいですがやりがいにも繋がります。
グランドスタッフはクレーム対応をする場合も多いのも難しい点です。クレームから逃げるのではなくお客様にセカンドベストを尽くす精神が大切です。
客室乗務員とグランドスタッフになるために
どちらにも必要なこと
客室乗務員は1年目から国際線にアサインされることに加え、訪日外国人の大幅な増加に伴い、ANAが求める英語力はこの数年で高まっています。
募集要項にはTOEIC 600点程度の語学力と記載されていますが、採用試験合格者の英語力は700点近い場合が増えています。そのため、英語力はTOEICのスコアだけでなく実際に英語を使ってコミュニケーションをはかれる事が求められています。
また、ダイバーシティインクルージョンを掲げるANAでは多様なものの見方ができることが必須です。
それは外国人に限らず、お手伝いが必要な方、LGBTの方をはじめとした全てのお客様に感動を与えることを第一に考えるマインドが求められます。
ANA客室乗務員の採用に必要なこと
チームでお客様に感動をお届けしたいという気持ちを持つことです。
よく面接対策をしていて受験生の方達は、「お客様に寄り添ったサービスがしたいです。」とお話されるのですが、「具体的には?」と聞いてみたら答えられない受験生が非常に多いです。
言葉だけで模範解答をただ並べるのではなく、自分なりにどのようなサービスがしたいのか、どのようなANAの客室乗務員になりたいのか、明確にしておくことが重要です。
また、ANAは特にチームワークを大切にしており、チームで1つでも多くのANAマジックと呼ばれるお客様に期待以上のサービスで感動をお届けするマインドと行動力が求められます。
ANAグランドスタッフになるために必要なこと
常に勉強し続ける、弛まぬ努力ができることです。
グランドスタッフは新人研修時代から膨大な知識を頭に叩き込まないといけません。
また、チャックイン業務、ゲート業務、到着業務、LL業務という手荷物事故の対応業務など本当に幅広いセクションの業務を新人でも任されます。
それに加えて在留資格やビザについての膨大な知識も必要です。
ステップアップも早いことからあっという間にゲートの責任者、カウンターの責任者、OJT指導など次々と新しいことに挑戦することになります。
そのような環境であることから、お客様のために自発的に学び続ける姿勢が求められます。
まとめ|CAとグランドスタッフ「やりがい・給料」のちがい
今回の内容を3行でまとめました。
・ 年収はそんなに高くないが、一流の人・サービスに関われる。
・どちらも福利厚生がおいしすぎる♪特にEFチケット。
・どちらも多様性に満ちた環境。異文化に触れたり見聞を広げられる。
ANAで自分はどのような客室乗務員または、グランドスタッフになりたいのか自分の言葉でしっかりと語れることが大切です。
それができれば、どちらの仕事も「やりがい・年収・福利厚生」の3つが充実した状態で働くことができますよ。
ANAで働いてみたい方にとって少しでも気づきを与える事ができれば幸いです。未来のANA社員を目指して頑張りましょう。