「10年後の自分はどうなっていたいですか。貴方のキャリアプランを教えてください。」って聴かれたらどうしよう。合格した先輩たちはどんな回答をしたのかな。この質問を通して面接官は何を見ているのか教えてください。

 

今回の記事は、CAの面接で最近よく聞かれる質問がキャリアプランについてです。

比較的離職率高めの航空業界は、長く働いてくれる良い人財を求めています。そのため、キャリアプランをしっかりと考えていることが大切です。

私は、CAとしてフライト経験を重ねた私の経験を元に、面接で「10年後の自分」を聞かれた場合の対処法についてご紹介しましょう。

本記事の内容

・CA受験で頻出質問「貴方のキャリアプラン」について
・JAL ANAのキャリアステップ具体例
・CAとして、女性としてのキャリアプランを考えおくべき話

3分ほどで読めますm(._.)m

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 CA面接で「10年後の自分」を聞かれた場合の対処法【未来を想像させる】

 

キャリアステップの重要性

みなさんがCA受験をして見事内定を手にしても、それはCAへのスタート地点にも立っていません。

そこから23ヶ月の厳しい保安・サービス訓練を経てやっとCAとしてのスタート地点に立つことになります。

CAのステップアップはとっても早いです。例えばANAでは1年目から国際線の乗務にも当たります。

そのためには初期訓練に合わせて、国際線用の訓練も受けなければなりません。そのため常に計画性を持ち地道に学び続ける姿勢が求められます。

また、CA受験の段階でそれほど多くのステップアップがあることを理解しておくことは必須でしょう。面接で具体的に、自分自身がどの様に行動することでステップアップしていくのかを明確に自分の言葉で話せる必要があります。

会社によって全く違うキャリアステップ

キャリアステップは会社によって全く違います。

日系航空会社でも会社の規模や乗務する機材の大きさによって昇格するスピードは全く違います。

例えば大手航空会社では国内線のチープパーサーになるにも約5年かかります。その一方で大手航空会社の子会社や、国内独立系航空会社では1年半程度で、チーフパーサーになるための訓練に入ります。

乗務する機材が大手航空会社よりも小さいですが、かなりスピーディなステップアップについていくのはとても大変です。一方で若手でも責任ある仕事を任せてもらえるため、やりがいは十分だと言えるでしょう。

外資系航空会社は、エミレーツ航空の様にどの国籍でも平等に昇進の機会がある会社もありますし、外国人クルーはその現地クルーよりも昇進のチャンスが限られている会社もあるのが実情です。

キャリアステップについて知るには

みなさんが、CA受験に挑む上で各航空会社のキャリアプランをしっかり考えておくことが大切です。しかしHPなどには具体的にキャリアプランが掲載されていない場合もあるでしょう。

その場合は会社説明会に出向いたり、OBOG訪問をして多くの情報を手に入れることが大切です。一言でキャリアプランといっても社内で色々な道があります。

会社にどの様なキャリアステップがあるのかを把握し、その上で自分がどの様なキャリアプランを元に会社に貢献したいのか考えることが大切です。

説明会やインターンシップなどのチャンスがない既卒受験の方でも、エアステージと言われるエアライン情報雑誌や航空会社が出版している書籍を読んでキャリアプランをイメージしてみましょう。

 面接官を納得させる「10年後の自分」

JALのCAキャリアステップ

JALのキャリアプランのいくつかの例を紹介しましょう。10年後ともなると、フライトの現場ではなく他の部署で活躍するCAも多くいます。

①教官

教官にも安全訓練の教官、サービス訓練の教官などに分かれます。

実際のフライトでの経験を生かし、これからCAになる訓練生に厳しい指導を行います。

②人事

人事といっても採用試験の面接官以外にも、多くの役割があります。これからJALCAを目指す受験生に向けた、エアステージでのセミナーや会社説明会、インターンシップ関連の仕事まで多岐にわたります。

③海外基地派遣制度を利用する

JALには複数の外地ベースがあります。海外基地派遣制度を利用することで、香港などで外国人の訓練生の教官を担当したり日本の品質を外地ベースにも伝えます。

ANAのキャリアステップ

上記のJALのキャリアステップと同様ANAでも教官や人事の仕事に携わることができます。

それに加えてチャレンジできるキャリアステップもあります。

①研修会社出向

ANAビジネスソリューションなど、関連の会社に出向してグループ会社の人材の育成もできます。ANAビジネスソリューションでは鉄道会社での訓練なども担当できたりと、航空業界を超えて様々な経験を積むことができます。

ANAバーチャルハリウッド

ANAでは社員がやってみたいことを会社に提案することで、様々な取り組みを実現しています。東日本大震災の際に社員の声で実現した「東北フラワージェットを飛ばす」、「空の上の結婚式の実現」など社員の声が形になるのがANAです。

上記のキャリアステップに加え、ANAバーチャルハリウッドで、既存の価値観にとらわれない新しいサービスやお客様に喜んでいただける様な取り組みを提案することもできます。

女性としての10年後の自分

CAとしてのキャリアプランはもちろんのこと、CA面接では「10年後女性としてどうありたいか。」という質問をされる場合があります。

頻出問題のためしっかり整理しておきましょう。ここで大切なのは、理由をしっかり述べられることです。

例えば、「いつまでも、挑戦を大切にする人でありたい。」という結論に対して、「なぜそう思うのか。」を明確にします。

今までの経験で「挑戦」を大切にしたエピソードと結果を例に出すことで、だからこそ、10年度もその心を大切にできる人でありたいということをしっかり伝える様にしましょう。

まとめ|CA面接で大切な「10年後の自分」

  • 10年後の自分」「キャリアプラン」についてCA面接で聞かれることがよくあります。

自分なりのキャリアプランを語れる様に準備しましょう。

  • 会社によって実現できるキャリアプランは違います。

会社をよく研究して、会社ごとにキャリアプランを作る様にしましょう。

  • 10年後にはCAとしてフライトする以外にも、たくさんの仕事に挑戦することができます。

現時点でどの様な道に興味があるのか考えるためにしっかり情報収集をしましょう。

  • CAとしての10年後」だけでなく「女性としての10年後」のプランも考えておきましょう。

みなさんがCAになってからもしっかりプランを明確に持つことで充実したフライト生活を送れることを祈っています。