LCCのCAになる為の難易度は?給料はどのくらい?
LCCから大手航空会社へ転職は有利?ぶっちゃけどのLCCがおすすめ?
私は大手国内航空会社で12年間CAをしていたのですが、子育てが落ちきつつある今、LCCのCA受験も考えるように・・・。
本記事では、私が実際に“CA受験生”と“元CA”両方の視点から、LCC各社を本気で企業研究&徹底比較していきたいと思います!
では、未経験でLCCのCAになるのは難しいのでしょうか?
いいえ。以下の3つのポイントを抑えておけば、LCCのCA受験に失敗しません!
➀LCC各社の特徴・どんな人材を求めているのか把握する
➁各社の難易度を理解しておく
➂給料はどのくらいなのか把握しておく
書いている人:Milly 大手国内航空会社にて12年間CAを経験。またCAとしてだけでなく、社内で韓国語セミナーと韓国語アナウンスの講師を担当。152センチの低身長からCA受験で工夫した点や育児しながらのフライト経験をCAを目指す人に伝えていきたい。 |
LCCのCAになる為の難易度は?給料はどのくらい?
(C) PR TIMES
➀LCC各社の特徴・どんな人材を求めているのか把握する
LCCは大手航空会社よりも個性的なCAを好む傾向にあると思います。各社が求める人材像もユニークで、会社のイメージに合っているかどうか、スローガンに共感しているかどうかで採用が決まると言っても過言ではありません。
LCCは大手に出来ないサービス、個性をとても大切にしているからです。
日本ベース各社のスローガンや求めている人材像を比較しました↓
・PEACH
・・・「NO PASSION,NO PEACH 本気じゃなければ楽しくない。楽しくなければ仕事じゃない。」本気で自分に挑戦する人。PASSIONを持ち、共に日本の空、アジアの空にイノベーションを起こしていく覚悟のある人。
・SPRING JAPAN(春秋航空)
・・・スプリングジャパンのロゴは3つのSから出来ている。「Safety」(安全)・「Sincerity」(誠実)・「Smile」(笑顔)。「スマイル・笑顔」は客室サービスにおいて大切にしているポイント。笑顔が多い方を採用することが多いと過去のインタビューで採用担当の方がおっしゃっていました。
・エアアジアジャパン
・・・エアアジアのサービススローガン『Fun & Friendly』を体現できる方 。サービス志向で明るく、情熱的な方 。チームワークを重要視出来る方 。
・ジェットスタージャパン
・・・“Let’s connect”、コミュニケーションを大切にできる人。
・ZIP AIR (2020年5月就航開始予定)
・・・立ち上げメンバーとして共に挑戦できる人。
➁各社の難易度を理解しておく
LCCは各社でベースや就航路線、保有機種も全く違います。その為、語学の難易度や必要な身長も違ってきます。また、コックピットクルーが外国籍の場合も多いため、英語を話せることが前提になっており、第二外国語を重要視する会社もあります。
・SPRING JAPAN …短大卒以上、または中国語の日常会話が出来る方。外国人クルーと乗務の為TOEIC600点以上程度の英語力。
・PEACH …専門学校・高等専門学校・短期大学・4年制大学または大学院を既に卒業・修了、または卒業見込みの方。
※最終学歴が高等学校卒業の場合は、3年以上の就労経験のある方。英語 :TOEIC600点、またはGTEC-LR260点程度以上の英語力が望ましい。・エアアジアジャパン…高校卒業以上かつ2019年10月時点で20歳以上の方。 マレーシアでの訓練(2ヶ月半程度)に参加可能な方 。TOEICスコアが650点以上もしくは英検2級以上の英語力を有する方(入社後マレーシアで実施される訓練に対応できる英語力、英会話力が必要)。他の言語(中国語、韓国語など)が話せる方優遇 。
・ジェットスタージャパン…TOEIC 600点程度、または同程度の英語力を有していると尚可。
北京語等その他言語に堪能であれば尚可。身長158cm以上、かつ、210cmに手が届くこと(裸足の状態で背伸び、つま先立ち可)。・ZIP AIR…保有機種がB787-8。座席数290席の大型機種なので、個人的な意見ですが、身長158㎝程度は必要かと思います。
➂給料はどのくらいなのか把握しておく
決して多くはないLCC CAのお給料。私は面接試験で「お給料はそれほど多くはないのですが、一人暮らしで生活はできますか?」と問われたことがあります。
入社して「こんなはずじゃなかった…」ということがないように各社のお給料事情を把握しておきましょう。 外資系の会社が親会社であることもあり、歩合制であったり、その年度の業績や就航路線等によって増減することが多いようです。基本給の考え方がなく、時給換算の会社もあります。
LCC各社は国内大手に比べると、自分でシフトを調整しやすく、フライト数も自分で調整できるので、多く勤務した月は給料も多く、少ない勤務を選択した場合は給料も少なくなることが特徴です。
例えば、ジェットスターの場合は募集要項の中で年間給与330~350万円と記載があり、PEACHの場合は時給1100円~+乗務時間手当という記載となっています。ちなみにPEACHは副業をしてOKなので、副業をしているCAも多いようです。
ZIP AIR …17万円/月 +乗務時間手当。
LCCから大手航空会社へ転職は有利?ぶっちゃけどのLCCがおすすめ?
➀LCCから大手航空会社へ転職するCAはいる?
LCCから大手航空会社へ転職するCAは大変多いです。やはり経験者は有利!!理由は、LCCでの経験をフルサービスキャリアでも活かすことが出来るからです。
私の後輩でもLCCから転職してきたCAが多く在籍していました。航空会社側は即戦力になる人材を求めており、かつCAの仕事の厳しさを知った上で応募してきた経験者は退職リスクが低いので採用されやすいのでしょう。
知り合いでもLCC→エミレーツ、LCC→エアジャパン、LCC→国内大手 と転職先は様々です。
➁おすすめのLCCは?ダントツでPEACH♪
私が受験したいおすすめNO.1 LCCはPEACH!
LCCで働く醍醐味は仕事もOFFも楽しめること!だと思います。福利厚生もしっかりしていて、副業もOK。キャリアアップの道も開かれていて、自分自身の成長も期待出来るからです。
PEACHでは自分でシフトの調整が出来、OFFの時間も楽しむことを推進しているとHPで拝見しました。実際に私の同期は転職で国内大手他航空会社へ転職したのですが、現在はPEACHでワークライフバランスを上手くとりながら、毎日を楽しんでいます。
まとめ|LCC各社の目指している姿を理解し、共に成長していきたい!と伝える♪
ポイントは次の3つです。
➀LCC各社の特徴・どんな人材を求めているのか把握する
➁各社の難易度を理解しておく
➂給料はどのくらいなのか把握しておく
この3点を抑えて失敗しない企業選びをしましょう!
国内大手航空会社は時に“軍隊”と呼ばれる程厳しくて、自由度が少ないと感じることもありました。自由度が高く、自分らしいCAライフを送ることができるLCCのCA世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか!