よくある疑問
CAの世界は体育会系?
CAの先輩は怖くて女の園はドロドロしている?
女性の職場である為か、陰湿なイメージを抱かれやすいCAの世界は・・・。
ズバリ、明るい女の体育会系です。
実際には、辛く、厳しく、苦く、大変なこともありますが、この経験が、あとから漢方薬のようにじわじわ効いてきます。
人間力を底上げしてくれるだけでなく、CA時代の処世術は彼ママうけや、人生で関与するコミュニティでも絶大な効果をもたらしてくれるんです!元JALの国際線CAが、女の園での宝探しをご案内します。
・大変なCAの仕事で身につく3つの力
・CAの経験で、「最強の世渡り上手」になれる話♪
3分ほどおつきあいください。
CAで大変だったことは、彼ママうけの特効薬へ昇華
ほんと、いろんな人間がいるので初対面に強くなれます( `ー´)ノ
柔軟力がつく
CAは、いつも同じメンバーで仕事をするわけではありません。初対面どうしが集まって、数分のブリーフィングを経て、勝手がわからないままチームワークを発揮しなければならないので、大変なこともあります。
特に新人の頃は、その都度、違うやり方に翻弄され、挙句の果てに注意されてしまうことも・・・。
最初は、これが理不尽にも思えましたが、慣れてくると、「あぁ、この方はこういうやり方をされるんだな」と察することが出来てきます。
そうすると、何通りものやり方が身に付き、自分のバリエーションも広がり、大概の方とは初対面でご一緒してもスムーズに対応出来るようになるんです。
ましてや、ファーストクラスを担当するチーフパーサーになると、拘りのある方も多いので、ファーストクラスで積んだ経験や、チーフやお客様にも柔軟に合わせられるスキルは、どこに行っても臨機応変に対応できる底力になりますよ。
これが身についてしまうと、ちょっと厳しめの、細かくて手強そうな彼ママでも、なんなく攻略できちゃいますよ。
気付き力が鍛えられる
CAには、ジュニアDUTYといって、新人CAが率先して準備したり、管理したりする業務があります。
例えば
・必要なものが全クルー分あるか、確認、用意する
・移動の為のバスやタクシー乗車の際には、人数を確認する
・海外などでスーツケースを荷物専用車に乗せる際には、荷物を監視する
・ステイ先で食事に行く際には、予約係をかってでる
などなど。
このジュニアDUTY、挙げたらきりがなく大変なのと、マニュアルに記載されている正式な業務ではないので、やらない新人CAもいます。
反面、よく気が付くCAは、先々まで読んで段取りするので、先輩や上司からのうけも良くなりますし、実際に、このように先を予測出来る視点は、フライト中のお客様の対応にも通じますので、当然、会社からの評価も高くなりますよね。
自分はそんなに気が付く方ではないけど・・・、と心配の声も聞こえそうですが、お手本となるCAの行動をよく観察すると、自然とそういう着眼点が身に付いてきます!
この気付き力は、もちろん彼ママの痒いところにも手を届けられますので、好感度抜群です!
褒め力が上がる
先にもお話ししましたが、CAは初対面どうしでフライトをする為、コミュニケーション能力を駆使して、円滑に仕事をしていくスキルも必要なんです。
そこで鍵となるのが、褒める!なんです。
私はCAの割には、不器用でシャイで緊張しやすいタイプでした。国内線などの短い路線では、自分のパフォーマンスが十分にアピールできないまま終わってしまうので、毎回プレッシャーに感じ大変でした。それを見かねたグループのチーフがアドバイスしてくれたのは「とにかく褒めろ!!」でした(笑)。
初対面の先輩やチーフには、同乗のご挨拶の後に、間髪入れず、
・スカーフの巻き方が素敵ですね!
・口紅はどちらのものですか?きれいですね!
・その夜会巻、後でやり方を教えていただけますか?
など、第一印象で良い部分を探して褒めるのですよ!
人間誰しも褒められれば嬉しいものなので、一気に場が和んで、その後の仕事もお互いに良い雰囲気でできる、このマジックには随分と助けられました。
このマジックを彼ママにかけると、初対面で「この娘、気に入ったわ!」となるわけです。
CAで大変だったことは、身を助ける処世術へ昇華
必然的に「世渡り上手」になれますね。というかそれがないと生き残れないのですね^^
身を助ける処世術 ~アピール力~
CAの世界で身に付けた人間力、処世術は、彼ママだけでなく、CA以外のコミュニティでも、貴女を助けてくれます。
その一つがアピール力。
CAには各自の担当エリアがあります。そのエリアの、安全に関わる点検確認、お客様に関する情報共有やレポート、サービスの進捗や終了の報告など、1フライトでインチャージやチーフに報告する数は30以上にもなります。
時には、他のCAの担当エリアをサポートしたり、複数のCAで対応し完了したことを、自分が代表で報告する場合もあります。このような状況での報告は、なかなか気を遣うもの。
他のCAに失礼の無いように、でも、自分が行ったことに関しては、きちんとレポートするのもCAの腕の見せ所です。
ですから、CAは自ずとアピール上手になるんですよ。
CAを経験して身に付けたアピール力は、上下関係が発生するコミュニティでは、どこででも身を助けてくれる処世術の一つになっています。
身を助ける処世術 ~先輩ファースト力~
CAの世界は、体育会系。上下関係がしっかりしています。基本的には先輩ファーストです。
例えば
・部屋の入退や、エレベーター、タクシー、バスの乗降
・クルー用食事のチョイス
・休憩時間の後先
・機内でのクルー用荷物収納の位置
・ホテルでのチェックインやアウトのタイミング
これも、数えたらキリがないほどです。
でも、この先輩ファーストの気配り、目配りは、サービス中のお客様対応にも発揮されますので、実際にはCAという仕事柄、とても大切なセンスでもあります。
また、理由があって先輩ファーストを解除せざるを得ない場合には、失礼の無いよう、それ相応のエクスキューズもさらっと出来るようになるのが、CA経験者の器用さです。
この先輩ファーストの気配り、目配りや、上手なエクスキューズのスキルも、貴女を助ける処世術になりますよ!
身を助ける処世術 ~仮面力~
皆さんから「出た―!!」との、どよめきが聞こえてきそうですが、本当に大切なんです、仮面力。
ハードで不規則なスケジュール、身体に負荷のかかる業務、時差・・・。職業柄、致し方なく不本意なクレームをお受けする場合もあります。CAの仕事は本当に大変です。
また、新人CAの頃は先輩や上司からご指摘やご指導もたくさんいただきます。時には、本人にとっては理不尽だと感じられることもあるものです。
でも、相手に不安や不満や不納得を感じさせることの無いように、自分の表情や印象に気を遣えてこそCAなのです。
CAの新人訓練中に「家を出る時には、心にもお化粧を施して」と教えられました。CAは常にお客様から見られる仕事。それをいつも意識して、身だしなみを整えるのと同じように、素の感情を丸出しにしてはいけないのだ、との戒めとして聞いたのを覚えています。
自分の感情や表情をコントロールする、コミュニケーションの仮面力も、CAとしてだけでなく、どのコミュニティでも身を助ける処世術になると、きっと貴女も実感されるはずですよ。
まとめ:CAで大変だったこと
CAの世界が、厳しくて、大変なことも多いのは、プロ意識の高い体育会系集団であるが故。
今回は、元CAが現役時代を振り返り、「あの時の経験があったから」こそ、その後の人生に活かされている人間力や処世術をご紹介しました。
CA時代に培った
・柔軟力
・気付き力
・褒め力
は、彼ママ対策にも効果抜群!
・アピール力
・先輩ファースト力
・仮面力
は、どのコミュニティに行っても失敗なく立ち回っていける術として、貴女を一生護ってくれますよ!
私が新人の頃に、チーフから「CAを3年経験したら、どこの社会や会社でもやっていける」と言われたことを思いだしました。この言葉を、これから大変なCA就活をする皆さまへお送りします^^