KLMの日本人CAは給料いくらもらっているのかな?
ヨーロッパの会社だけどスケジュールや待遇はどんな感じなんだろう?

 

欧州の航空会社の中でもトップを争う働きやすさNo.1の会社です。
どうして働きやすいのか、KLMのCAたちがいつも幸せな秘密はここにあります!

KLMでCA経験のある著者が、KLMについて詳しくお話しします。

本記事の内容

・KLM客室乗務員の給料・スケジュール公開します(現役CAの本音)
・KLMに入るための採用基準3つ「英語力」・「柔軟性」・「冷静さ」

この記事を書いた人:SAYA
大韓航空で6年間乗務した後に高い語学力を武器にKLMオランダ航空へ転職。オランダ人クルーに囲まれながらKLMで充実した毎日を送っている。客室乗務員の経験から健康マニア・美容マニアで旅行好き。*持っている資格:TOEIC905/TOPIK 5級
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KLM客室乗務員の給料・スケジュール公開します。

KLMの給料はとってもシンプル、というのも基本給が全てということ。簡単に言うと固定給です。

基本給は約30万円前後(勤務年数によって異なります)
+交通費(スーツケース宅配のデリバリー費)
+住宅手当
+海外滞在費(約48時間の滞在でおおよそ180ユーロ)

いわゆるボーナスはありませんが、会社の景気が良い年には、お小遣い程度がでます。日系エアラインや、他の外資系エアラインのようにフライト給という概念がありません。要するにフライトをしても、しなくてもほとんど変わらないということです。

じゃあしない方が得なのでは?と、思いますよね。それでも毎回のフライトが楽しみなのがKLMです。

KLMのCAスケジュール、フライトは月に何本?

KLMには成田ベースと大阪ベースがありますが、日本人はオランダー日本路線(成田・大阪)のみの乗務となります。

毎回のフライトが12時間程のロングフライトになるので、基本的には2泊4日のフライトスケジュールが月3本組まれます。又は、月2本に後はスタンバイ勤務というスケジュールもあります。

夏スケジュールになると、普段のデイリーフライトに週3本増便します。(2020年現在)そのため1泊3日のスケジュールが組まれる可能性もあります。

<夏スケジュールの例・半月分>
4/1 成田‐アムステルダム(現地時間で同日オランダ到着)
4/2 現地滞在
4/3 アムステルダム‐成田
4/4 成田到着
4/5 オフ
4/6 ↓
4/7 ↓
4/8 ↓
4/9 ↓
4/10スタンバイ
4/11スタンバイ
4/12スタンバイ
4/13成田-アムステルダム
4/14現地滞在
4/15アムステルダム‐成田

CAスケジュール|スタンバイとオフの違いって?

KLMの場合はスタンバイの種類はひとつ、スタンバイのスケジュールの前日までに電話がかかってきます。

自宅待機や当日呼び出しではないので家にいる必要はありませんが、電話がかかってきた場合には取る必要があります。前日までに電話のない場合には、スタンバイはオフになります。

KLMの良い点、待遇は?

・エアラインのチケットを安く利用

KLM自社を始め、他のエアラインのチケットを安く利用できます。福利厚生の1つに飛行機のチケットが安く買えることがあげられます。

自社の飛行機のみならず、LCCにも適用されます!

・夏休み/冬休み制度(有給)

KLMの有給制度はとっても充実しています。初年度から31日の有給がもらえ、必ず使うようにスケジュールに組み込まれています。

単体で使うことはできませんが、重要な試験、約束、結婚式など、その場合はオフをリクエストして休むことが可能です。

・賑やかでハッピーな社風

KLMはCAだけでなく社員の皆がハッピーに仕事ができるようにお互いに努力しています。よく耳にするシニアリティもKLMには存在しません。皆名前で呼び合い、終始和やかな雰囲気です。

・スケジュール

基本的に1回の往復で平均的に5日の休みが貰えます。もちろん1泊3日のスケジュールの方が体力的に辛いので長く休みます。

次のフライトにむけてゆっくりと休むことができることがKLMの乗務員のハッピーフライトに繋がっています。日系を含めたアジア系のエアラインでは考えられませんが、オランダ人からすると当たり前のようで、なんとも恵まれているスケジュールです。

KLMに入るための採用基準「英語力」「柔軟性」「冷静さ」

KLMの採用基準は、「高い英語力」・「柔軟性」・「冷静さ」です。

もちろんエアライン業界におけるコミュニケーション能力や、タイムマネージメント、お客様に寄り添う接客等、他にも重要な点はありますが、
特にフォーカスしたいのはこの3点と言えるでしょう。

「高い英語力」

言うまでもありませんが、オランダ人のクルーとの会話は全て英語で行われる他、お客様は半分以上が外国人ですので、自分で英語を使って物事を対処し、問題を解決していく必要があります。

トレーニングも英語で行われ、座学というよりは参加型トレーニングです。

「柔軟性」

KLMの乗務員には、何事にも臨機応変に対応できる能力が求められます。

全てのエアラインにはマニュアルというものがありますが、必ずしもマニュアルが100%ではありませんよね。その時の状況によって何が最善なのか、常に考える必要があります。

KLMではトレーニングや普段のフライト前のブリーフィングから柔軟性を問われます。また、わざと相手が答えにくい質問をすることで、受験者がどのように対応するのか、面接でも見られている部分の1つです。

「冷静さ」

乗務員はなんのために機内にいるのでしょう。もちろんお客様の安全を守るため、保安要員であることを忘れてはいけません。非常事態に冷静に正確な判断を下せるか、重要です。

冷静でありながらも、普段はおしゃべり好き。そんなあなたはKLMにぴったりです。

まとめ|KLM客室乗務員の給料・スケジュールは恵まれている♪

今回の記事を3行でまとめると、

・フライト時間に比べKLMの給料は申し分なし!
・充実した有給制度で計画も立てやすい
・十分なオフ日数でゆっくり休めて、日常生活にも支障なし

余裕のあるスケジュールや固定給制度からもわかるように、KLMは何よりも日本人CAを含め全社員のことを1番に考えてくれる会社です。

フライトの悩みや人生の悩みまで、親身にあなたの話に耳を傾けてくれます。難関な面接を突破すればそこには幸せなKLMライフが待っています。今回の記事でCAを目指す読者のみなさんが、KLMにつて少しでも知ることができれば幸いです。