・チーフパーサーがどういった仕事をしているの?
・チーフパーサーのお給料はどれくらい?増えていくのかな?
・チーフパーサーとしての楽しさや大変さが知りたい

機内でCAをまとめるチーフパーサーに興味を持ったことはありませんか?

本記事の内容

・チーフパーサーの仕事内容&お給料を公開します。
チーフパーサーにはどうやってなるの?その後のキャリアパスは?

具体的にどのような仕事をしていて、どうやったらチーフパーサーになれるのか疑問に思うことも多いはず。国内大手エアラインで実際にチーフパーサーとしてフライトしていた私が、チーフパーサーについてのお給料・キャリアパス。やりがいなどをお話します!

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チーフパーサーの仕事内容・給料

チーフパーサーの仕事内容

チーフパーサーとは、客室の責任者です。一緒にフライトするCA達をまとめ、保安やサービスについて指示を出し、CA達のモチベーションをアップさせお客様に良いサービスができるように引っ張っていくのが大きな役割です。

またパイロットとのコミュニケーションを取り、客室とコックピットの連携をとることも重要な業務です。

責任者ですので、客室でなにかトラブルやクレームがあった際にも責任者としてお客様からお話を伺ったり、謝罪やお礼をするなどの対応をします。

自分のミスでなくても、一緒にフライトするCAのミスもチーフパーサーの責任となるので、ミスを起こさせないマネジメント力が必要です。

CAの動きやお客様の様子を広い視野で観察し機内の状況に合わせ臨機応変に対応することが求められています。 

チーフパーサーの1日の流れ

チーフパーサーの仕事内容の流れを詳しくお話します。

〈出社から飛行機に乗り込むまで〉

身だしなみを整え、オフィスに着いたら機内販売などで使用する金銭の準備をし、その日のフライトの情報を取得します。

出社時間になりCAが集まったらプリブリーフィングを始めます。一緒にフライトするCA達から今日の目標を聞き、緊急時の知識確認などを行います。

今日はどういったフライトにしていくかの方針を伝え保安面やサービス面の目標、注意事項を伝えます。機内での仕事の役割分担なども伝え、飛行機に向かいます。

〈飛行機に乗り込んでから降機まで〉

定時出発できるよう時間管理をし、CAに投げかけながら準備を進めていきます。その合間にもパイロットやグランドスタッフとコミュニケーションを取るなど、時間の無い中業務はたくさんあります。

その後パイロットとCAとのブリーフィングで今日のフライトの情報共有をし、準備が整ったことを確認できれば搭乗開始です。

搭乗中は笑顔でお客様をお迎えし、アナウンスも入れながら、困っていたり体調が悪そうなお客様、不審者はいないか、他CAはどのような対応をしているかなど広い視野で観察しています。飛行機が出発してからも安全面や快適性に問題はないか常に意識をし、揺れの状況やお客様の様子を見てサービス方法や内容を考え指示を出します。

必要に応じてアナウンスを入れ、お客様対応をし、無事にお客様に降機していただけると1便が終了します。便と便の間では方針に基づいて業務ができているかも振り返ります。日によって便数は違いますがこれを2~5便こなしていきます。

〈降機してから退社まで〉

降機し、オフィスに戻ったらデブリーフィングを行います。プリブリーフィングでの内容を振り返り、反省点や良かったことなどを共有し、次のフライトに繋げていきます。目標を上げていたCAにはフィードバックを行います。後輩育成もチーフパーサーの役割です。金銭の集計などを行い、会社に報告することがあれば報告し、業務終了です。 

チーフパーサーの給料

こんなに業務内容が多いチーフパーサーのお給料が気になりますよね。

実はチーフパーサーになってすぐはそんなにCAの給料と変わりはありません。ですが、その後の昇給で等級が上がることがほとんどですので、給料が増えることになります。チーフパーサーになってすぐの頃は、月にして数千円から一万円ぐらいの最低限の手当分がもらえるぐらいです。

大手のほとんどの航空会社ですと、チーフパーサーの資格を取得していることも評価の一つとなり徐々に給料は上がります。

チーフパーサーにはどうやってなるの?その後のキャリアパスは

新人CAからチーフパーサーになるまで

会社によってばらつきはありますがチーフパーサーへの昇格が早い会社ですと入社後1年ほどでチーフパーサーの業務を学びだし、入社後1年半でチーフパーサーの訓練を受け、資格を取得します。

入社して1年間はCAとしての業務を覚え、習熟していくだけでいっぱいいっぱいです。やっと仕事に慣れてきたころに今度はチーフパーサーとしての業務を勉強し実際のフライトで先輩チーフパーサーにアドバイスをいただきながら練習していきます。そして訓練に合格すると晴れてチーフパーサーになれるのです。

日系の航空会社では時期がきたら訓練を受けて昇格するという流れが一般的なので、その時期に合わせて自分自身で習熟し成長していくことが大切です。入社してからチーフパーサーの資格を取得するまでの期間が一番大変で苦労が多いかもしれませんね。 

チーフパーサーの楽しさや大変さは?

ここまで色々とチーフパーサーについてお話しましたが、大変そうだな…と思ったのではないでしょうか。

私もチーフパーサーになるまでは大変そうなイメージしかなく、チーフパーサーになってからも上手くCAや機内をマネジメントできずに落ち込んだこともあります。ですが、フライトは1便1便天候も違えばお客様も違い、日によってクルーも違います。

その1便1便にあったサービスを考えてチームワークを発揮し、上手くサービスができてお客様が笑顔で飛行機から降りられていく時にはCAとして乗務しているときの何倍も達成感とやりがいを感じることができます。

視野の広さや臨機応変な対応などスキルアップにつながりましたし、リーダーシップも発揮できるようになり、チーフパーサーとして乗務すると自分自身の成長もわかりやすいなと感じていました。

大変さと緊張感は常にありますが、その分、成長に繋げられる良い経験になることは間違いなしです!

まとめ|CAになるなら、チーフパーサーも視野に

なんとなくのイメージしかなかったチーフパーサーの仕事内容や給料について少し理解を深めていただけたかと思います。

チーフパーサーとして大切なのは

・広い視野  ・臨機応変な対応力  ・リーダーシップ

です。チーフパーサーになってからも学べることはたくさんあり、やはりCAという仕事は日々成長できる仕事だと思います。

CAを目指す皆さんは、入社後どう成長したいか、どんなチーフパーサーになりたいかのイメージをしっかりと持ってエントリーシートや面接で活かしてみましょう。