外資系航空会社のCAって
どんなスケジュールで働いているの?
日系大手ANA・JALよりハードなのかな?
外資系でもヨーロッパ系、アジア系、中東系などありますので、スケジュールやフライトの路線も大きく異なっています。
今回は中東系エアラインのフライト路線やスケジュールを紹介していきたいと思います!
・外資CAのリアルな1ヶ月スケジュール
・外資CAの1日の流れ(マスカット行き編)
3分ほどお付き合いくださいm(._.)m
外資CAのリアルな1ヶ月スケジュール
中東系エアラインで有名なのはエミレーツ航空、カタール航空、エティハド航空の3社です。
フライトスケジュールや路線も似ています。中東系エアラインの最大の特徴は路線がとにかくワールドワイド!3社とも100都市以上の都市に就航しています。そして国籍に関わらず、全路線に乗務出来ることが中東系エアラインの最大の魅力ではないでしょうか。
1か月のスケジュール
これは私が実際に乗務した1か月のスケジュールです。
OFF
OFF
ドーハ⇒マスカット⇒ドーハ 00:50-05:25
Rドーハ⇒ウィントフック 02:30-09:40
↓
OFF
Rウィントフック⇒ドーハ 13:00-23:30
REST
OFF
OFF
Rドーハ⇒オークランド 03:00-04:00
↓
OFF
Rオークランド⇒ドーハ 15:00-23:30
REST
OFF
OFF
ドーハ⇒サラーラ⇒ドーハ 08:00-15:00
ドーハ⇒リヤド⇒ドーハ 13:00-18:30
OFF
ドーハ⇒成田 02:00-18:00
成田⇒ドーハ 22:00-03:00
↓
ドーハ⇒コロンボ 02:00-09:30
コロンボ⇒ドーハ 10:30-13:00
スタンバイ 06:00-11:00
OFF
OFF
このスケジュールでフライト時間は92時間ぐらいです。Rのついたものは自分私がリクエストをしたフライトです。スケジュールからもわかるように、中東、アジア、アフリカ、オセアニアとすごくワールドワイドですよね!
このスケジュールの最後にあるスタンバイというのは、すぐ出発できるように用意しておき、自宅で会社からの呼び出しを待つというスケジュールです。これは乗務予定だったCAが怪我や病気などで急に乗務できなくなり、代わりのCAが必要な時などに利用されます。
呼び出しがかかるまでいつ、どこに行くのかわからないので結構ドキドキします。どこに飛ばされるかわからないので、すぐに対応できるように、冬服と夏服をスーツケースに入れて用意しておくこともあります。
外資CAの1日の流れ(マスカット行き編)
マスカット行きのフライトを例にしてお話してみます。
マスカットまでは片道1時間半ぐらいの距離で、このように短いフライトは基本、日帰りフライトです。00:50に出発して05:25分に着陸というスケジュールです。
一見、4時間半ぐらいしか仕事しないんだ、楽そうだな~という風に見えますが、客室準備などの地上業務やブリーフィングなどを入れると結構な時間を拘束されます。
一日のフライト業務の流れを見てみましょう。
23:00 家を出る
23:20 出社
23:25 ブリーフィング
23:45 CA用の保安検査場を通り飛行機へ移動
23:55 機内準備開始
00:10 ボーディング開始
00:50 離陸
(マスカットに到着し乗客の降機が終わり次第すぐに折り返しのフライトのための準備→ボーディング→離陸)
05:25 ドーハ到着
06:00 乗客を見送った後、機内のチェックや備品の片付け⇒本社へ
06:40 帰宅
実際のフライト時間は往復3時間ぐらいですが、出社してから業務が終わるまで、合計で7時間ぐらい働いていることになります。
悲しいことにお給料はフライト中の分しか出ないのです。。。このフライトのように日帰りのフライトは、フライト時間より地上業務のほうが多いのであまり稼げないんですね。。。
フライトはリクエストできるの?
1か月のスケジュールを見ていただくとわかるようにフライトのリクエストを出すことができます。
人気のフライトをリクエストすればその分、リクエストが通りにくくなったりする場合もありますが、少なくても毎月1本ほどは希望が通ります。
エミレーツ航空ではリクエストが高確率で通る月と通らない月をローテーションしています。Language speaker(フライト先の言語を話せるCA)が必要なフライトもあるので、その言語を話せると優先的にフライトをもらえたりもします。
なので、日本人は日本線のリクエストが非常に通りやすいです。フライト以外にも、OFFをリクエストすることもできます。
例えば、「この日に友人の結婚式があって日本に帰りたいから4連休が欲しい」などといったときにOFFをリクエストします。
もちろん100パーセントもらえるわけではないのでもらえたらラッキー!という感じですね。どうしてもこの日にOFFが必要だ!というときはもちろん会社に有給などの申請を出せばちゃんと手続きをしてくれます。友人と一緒にOFFをリクエストして、もらえたら旅行に行くということもよくやっていました。
フライトの交換
リクエストしたのにもらえなかったフライトや、このフライト行きたくないな~など、CA同士でフライトをSWAP(交換)することもできます。
ただこのフライトのSWAP、とてもハードルが高いんです。例えば早朝発のフライトと深夜発のフライトは交換できなかったり、フライト時間が大きく違うフライトは交換できないなどと様々なルールがあるからです。
ANA・JALより外資を選ぶ理由
国内大手の航空会社は未経験の入社だと、入社してから約3年は国内線のみの乗務になります。それに比べて外資系航空会社は訓練後すぐに国際線に乗務できます。そして、国際線の就航都市がJALは41都市、ANAは47都市です。
冒頭でもお話したように、中東系の航空会社では100都市以上に就航しているので、より多くの場所に飛んでみたいという人には外資が超おススメ。
また、日系の航空会社の就航している都市は誰もがきいたことのある有名な都市がほとんどですが、外資系航空会社だと今まで聞いたことのない都市もたくさんあります。そのぶん、飽きることなくフライトが楽しめます!
7年以上働いていましたが、全部の都市には行ききれませんでした!
まとめ:外資系航空会社のCAのスケジュールはワールドワイド!
4行でまとめます。
〇就航都市はアジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカなど世界中に100都市以上
〇行きたい都市へのリクエストすることも可能
〇フライトスワップはできるけれども、難しい
〇就航都市の多さは圧倒的に日系よりも外資系
外資系エアラインのスケジュールを公開しましたがいかがでしたでしょうか?中東系の航空会社は想像しているよりハードなスケジュールな月もあったりすると思います。
ゆったりとしたスケジュールで働きたいなという人は、比較的ゆったりなスケジュールの多いヨーロッパ系のエアラインもいいかもしれませんね! 是非、航空会社選びの参考にしてみてください!