今は違う職業だけど、やっぱりCAになりたい!もう30代だけどCAになりたい!と思っている皆さん。CAに役立ちそうな経験なんてない・・・。もう年齢が厳しいかも・・・・。と諦めていませんか?
実はCAになるには、CAに役立ちそうな経験であったり、年齢は関係ありません。誰にでもチャンスがあるんです。
ANAで長年、客室乗務員をしていた私が、「CAの年齢制限や中途採用の実際の合格事情について」お話しします。
(追記)
特にコロナ明けの募集再開時には「即戦力」が求められます。新人を一から教育している余裕などコスト的にないからですね。つまり、30代で社会人経験ありの既卒CAたちに勝機あり、です。
・CAへの年齢制限|30代でも十分に可能性はある!
・CAキャリアに年齢は関係なし|新卒と既卒も皆同期
3分ほどおつきあいくださいm(__)m
CAへの年齢|30代でも可能性はある!
結論は、CAへの年齢制限はほぼありません。30代でも十分チャンスありです。
CA採用に年齢は関係ない
国内のフルキャリア航空会社に、年齢の上限はありません。
ANAやJALの募集要項を見てみると、新卒既卒ともに、何年までに卒業をしてることとあっても、何歳までとは書いてありません。
書いていないだけで、実際は受からないんじゃ・・・と思われるかもしれませんが、実際既卒で合格した人の中には、30代が何人もいましたし、結婚してる方もいました。
しかしこれは国内のフルキャリアの話で、外資の航空会社には上限があり、20代前半や後半までだったりします。
航空会社によって年齢制限が違いますので、確認しましょう。
ANAやJALでは30代でも受かる人も大勢いますが、自分自身の体力がないと難しい仕事ですので、体力作りも必要です。
CAにとって体力がどれだけ必要かは体力がないCAは3~5年で確実に辞めていく【いつも生き残るのは体育会系】をご覧ください。
国内の航空会社のCAになるには、30代でも諦める必要はありません!諦めずに頑張って下さい!
前職はなんでもいい
ANAやJALの既卒で合格する人の前職は様々です。職業が何かと言うより、面接官は皆さんの人間性を見ています。この職業の方が絶対に有利!ということはありません。
実際に前職で多いのは別会社のCA、グランドスタッフ、変わったところだと学校の先生や銀行員、モデルなどもいます。どんな職業でもチャンスがあるのがわかりますよね。
「何をしていた」ではなく、「何を学んだのか」が重要です。既卒は新卒に比べて、ある程度の経験値があると思われています。新卒よりもより深く聞かれることもありますので、考えておきましょう。
しかしこれまでの職業とCAとがあまりにも違う職種だと、なぜCAになりたいのか、なぜその仕事に就いたのかと突っ込まれる可能性もあるので、しっかりと答えられるようにその理由もまとめておきましょう。これが答えられれば、無関係の職業でも問題ありません。
どんな職業でも、自分が何を得たのか、どう活かせるのか、皆さんの人間性が重要です。
ただ一つだけ、有利に働く前職は看護師の経験です。この辺を具体的に知りたい方はなぜ既卒CAの前職に看護師キャリアが有利なのか【女社会での経験】を是非どうぞ。
必要なのはアピール力
前職や現職がなんであろうと、合格するために身につけるべき能力は「アピール力」。これです。
CAになるために「これを経験したほうがいい」と言うものは特にありません。
ANAでは実際に様々な職業の人がいましたが、自分のことをこれをうまく伝えられるか、伝えられないか、そして面接官を納得させられるかで採用が左右されます。
学校の先生からCAに合格した同期は、話をするのがうまく、面接の時でも面接官が突っ込めない回答をするようにした。と言っていました。
例えば事務をしていたら、
①それによって何を学んだのか、
②それによりどんな能力を身に付けたのか
③そしてそれをどうCAの職業に活かすのか(再現性を語る)
④またそれを活かしてその航空会社にどう貢献できるのか。
面接担当が一番知りたいのは上記③④です。これを、面接官を納得させることができる答えを準備しましょう。
しかし、まず書類審査を通過するには、身に付けた能力だけでなく、TOEICの高得点や、他言語の資格などがあるとやはり目につくため、有利です。
書面でも面接でも、自分を上手にアピールしましょう。
CAキャリアに年齢は関係なし|新卒と既卒も皆同期
キャリアアップにも年齢ではなく、勤務年数と能力だけです。
キャリアアップは皆同じ
ANAのCAは、キャリアに年齢は関係ありません。勤務年数と能力が全てです。
- 入社約3年ほどで、国際線の責任者であるパーサーの資格
- エコノミークラスの責任者
- ビジネスクラスの責任者
- 国内線の主責任者
- ファーストクラス担当
- ファーストクラス責任者
こんな感じで入社年数と共にステップアップします。
またCAはたくさんの班に分かれているのですが、デキルCAはその班長になったり、インストラクターになったり、更に上にいくとマネージャーになっていきます。
JALでは、ANAと習熟過程が違い、JALではファーストクラスの担当が早く、責任者になるのは入社約10年後です。
年齢に関わらず、入社年数と、どんな力を発揮できるか。これによりキャリアプランが変わっていきます。
キャリアプランについての参考記事
⇒ 全日空CAのキャリアパス【稼げるようになるのは何年後?!】
⇒ 【日本航空CA語る】JALのファーストクラスを担当できるようになるまで
新卒も既卒の差はない
新卒でも既卒でも同じ入社であれば、お給料や会社からの指導方法などすべてで同じ扱いをされます。
一緒にフライトして、この人既卒なんだ、新卒なんだと予想はつきますが、だからと言って指導方法を変えたりはしません。
先ほど述べたように、ステップアップして階級によってお給料は変わっていきますし、既卒だからこれをしなきゃいけないとかは一切ありません。
また年齢がバラバラでも同じ入社であれば、新卒と既卒同士で仲良くなります。新卒であろうが既卒であろうが、みんな同期です。どちらが有利不利ということもなく、お互いにとって切磋琢磨して成長できる仲間になります。
CAになるために年齢制限よりも大切なこと
語学力
何と言っても語学力は大切です。
募集要項の中でもTOEICの点数について記載があったり、他の言語(中国語など)ができることを求めている航空会社もあります。
決して、「新卒以上のスキル」を求めているわけではありませんが、CAの既卒受験者は「絶対CAになりたい!」という人が多く、自分を高める努力をしている人が多いのも事実。
最近の内定勝ち取るCAたち、語学力の高い人がなんと多いことか!
特に書類選考では、TOEICの点数の基準を下回っている人(600点以下)は、それだけで書類が通過しない可能性もあります・・・
語学力を高めるのはなかなか大変ですが、一生役に立つスキルでもありますので、がんばって勉強しておきましょう。
既卒と新卒のTOEIC必要スコアを知りたい人は【CAの英語力】CAに必要なTOEICスコアは既卒と新卒でどれだけ違う?をお読みください。
体力
30代で何もしなければ、体力は確実に落ちてきます。
CAは体力勝負なので、「体力がある」ということは、良いアピールポイントになりますよ!
実際、CAはとってもアクティブ。健康維持のために、ジムへ行ったりマラソンをやっている人も多いんです。
- 国内線なら1日4便、国際線なら10時間以上、立ちっぱなし、動きっぱなし
- 機内はいつでも酸素が薄い
- 国際線の時差問題
- 不規則なシフト勤務
CAになった初年度は、体調を崩してフライトを途中離脱したり、お休みしてしまう人も多いんですよ(^^;)
「運動が苦手!」という方は、せめてヨガや毎日のウォーキングなどを習慣にしてみてはいかがですか?
ちなみに、入社試験で体力測定(反復横跳び、踏み台昇降など)がある航空会社もあります。
対応力
30代の既卒受験者に求められているものは、唯一、社会経験から学んだ対応力です。
30代にもなれば、ある程度の社会経験を積み、多くの人と接してきた実績があるでしょう。
CAになってしまえば、会社的には新卒も既卒も隔たりはありませんが、実際に仕事をしてみると、社会経験で得た対応力は、フレッシュな新卒とは比べものになりません。
どんな時に30代の今までの経験が役立つか、考えてみましょう。(人によって差はありますが・・・)
- クレーム対応ができる
- 美しい敬語、接客用語が使える
- ちょっとやそっとのことでは動じない
- 身だしなみを整えられる
- 生活のリズムが整っている
- 自分のウイークポイントを把握している
- 体調管理ができる
これらはほんの一例ですが、30代だからって自信をなくす必要はない!ということがわかりますね(^^)
まとめ|CAへの年齢制限
今回の記事内容を5行でまとめます。
・国内の航空会社であれば、30代でも合格できる!
・でも外資は年齢制限がある
・前職はなんでもいいが、自分の能力をアピールする力が必要
・年齢でキャリアプランは変わらない。能力と勤務年数。
・新卒・既卒の隔たりはない
国内のCAであれば、自分の体力がある限り、何歳でもなれるチャンスがあります。
今まだCAになりたいと既卒採用を狙っている皆さん、どんな職業かではなく、「どんな能力があるのか」「どう活かせるのか」と、自分のアピールポイントを相手を納得させられるようにまとめておきましょう!