CAのお給料はいくらなのいくらな?
どのようなキャリアパスで年収は上がっていくんだろう。
コロナでまだまだ大変そうだけど、今後も稼げる職業なのかな

女性としては高給取りと噂され、華やかにみえるCAの世界。このような疑問を持ったことはありませんか?

本記事の内容

・CAの平均年収は450~550万円くらい
・でも会社によってキャリアパスが大違い。(JALはゆったり、ANAはスパルタ)
・コロナ禍でもCAが夢の年収1000万円プレーヤーになれる3つの方法

コロナ禍を生き抜く勤続8年目の現役CAが内情をご紹介します。3分ほどお付き合いください。

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CAが年収1000万達成するのはANAとJALどちらが早い?」

まずはそれぞれの会社のキャリアパスとともに、給与体系を見ていきます。

ANAのキャリアパスと年収・給与

ANACAの平均年収は450万~550万円ほどです。

ANAの初任給は180319円。手当は住宅、深夜労働、パーディアム(宿泊費)、土日勤務、乗務、職務などがあります。昇給機会は年1回、ボーナスは夏と冬の年2回です。

1年目・国内線/国際線乗務開始、エコノミークラスキャビン&ギャレー  22~24万

2年目・ビジネスクラスキャビン、エコノミークラス責任者  24~26万

3年目・ビジネスクラスギャレー、国内線のチーフパーサー 28万~

4,5年目・ビジネスクラス責任者 28万~

6年目・国際線のチーフパーサー 30万~35万

10年目以降・ファーストクラス 35万~

だいたいの目安ですが、4大卒の新卒入社として22歳から働き始めた場合、“年齢+2万”くらいの月給のイメージです。国内線チーフパーサー資格を取る3年目以降と、国際線チーフパーサー資格を取る6年目以降に、給与が一気に数万円ずつアップします。

ANAのキャリアパスの特徴は、責任者業務を任されるのが早いこと。入社2,3年目から国際線エコノミークラス責任者の習熟が始まります。

その後国内線の責任者であるチーフパーサー、ビジネスクラス責任者、国際線のチーフパーサーという、一通りの責任者資格を取ったあとに、やっとファーストクラス資格を取る流れです。

「スパルタ」と表現されることもあるANAのキャリアパス。CAとしての経験が浅いうちからマネジメントを任されることに重圧を感じる人も多く、それに対するこの給料をどう感じるかはかなり様々です。

JALのキャリアパスと年収・給与

JALの平均年収は450万~552万ほどです。初任給は188000円。手当の種類はANAとほぼ同じ内容であり、昇給機会が年1回、賞与が夏と冬の年2回である点も同様です。

1年目・国内線乗務開始 23~26万

2年目・国際線乗務開始、

エコノミークラスキャビン&ギャレー

ビジネスクラスキャビン&ギャレー  24~27万

3,4年目・ファーストクラス担当 25~28万

6、7年目・エコノミークラス、ビジネスクラス責任者  30~35万

7,8年目・国内線のチーフキャビンアテンダント  30~35万

8年目~・国際線のチーフキャビンアテンダント 38万~

JALも責任者業務を担当し始める6,7年目あたりから給与がアップしています。

JALのキャリアパスの特徴は、国内線~国際線ファーストクラスまで、一通りキャビン業務を経験した後に、責任者業務の習熟が始まること。ここがANAキャリアパスとの大きな違いです。

その分給与が上がるタイミングはANAの3年目と比べると遅めです。

しかし、しっかりといちCAとしての基礎固めをするスタイルのキャリアパスはANAよりゆったりしており、それが働きやすさや勤続年数の長さにつながっているという声もあります。

ANAとJALの給与、多いのはどっち?

こうしてみると、JALの方が初任給が8000円高いスタートであり、キャリアパス毎に見ても、若干JALの方が給与は高いようです。長い目で見ると、どちらも年収に大差はありません。

給与の上り幅も似たり寄ったりであるため、年収1000万に近づくスピードも大差ないでしょう。

現在はコロナの影響を受け、ANAは2020年度は冬季のボーナスがゼロになりました。乗務機会が減った事で乗務手当も減り、更に年間約100万円ほど支給されていたボーナスが無くなることで、ANACAの年収は約100万円減です。

対するJALは2020年度の夏季ボーナスが半減、冬季は8割減と、両者異なる対応です。

さらにANAは、“CAの年収の3割減“を掲げ、2021年4月以降さらなる給与カットを予定しています。対するJALは給与カットではなく”CAの地方配転“で対応予定です。

給与カットを敢行したANAとしていないJALとでは既に差がついています。これらを見ると、今後はJALの年収の方がANAを大きく上回る可能性があります。今後の両者の経営方針に注目です。

どうすればCAは年収1000万プレーヤ―になれるのか

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CA管理職を目指す

客室乗務職のまま年収を大幅アップさせるには、“管理職を目指す”のが一番早いです。

ANA、JALともに管理職の年収は公には公開されていませんが、限りなく1000万プレーヤーに近いという噂があります。

いちCAとしての給与は30万を超えた時点で頭打ちで、それ以上上がらないと言われています。そこから年収1000万を目指して一気にアップさせるには、出世するしかありません。

管理職になる方法は主に2つです。1つは会社からの内示で任命されるパターン、もう1つは自ら立候補し、指定条件と試験をクリアすれば管理職なれる“チャレンジ制度”の利用です。

チャレンジ制度はCA全員にチャンスが与えられているため、応募条件をクリアできるように、早いうちからコツコツと準備をしておくと良いでしょう。

会社が指定するセミナーや講座の受講や、MOSなどの実務スキルを証明する資格の取得、会社をよりよくするような改善案をこまめにレポートアップするなど。多い年齢層は40代ですが、早ければ30代後半で管理職になるCAもいます。

CAしながら兼業で稼ぐ

兼業という方法もあります。自分でビジネスを始めるのはむずかしい…という方でも、兼業として他社で雇用してもらえれば、副収入が得られます。

ただし兼業は、本業の会社からの制約が存在する為、思うように収入を上げづらいかもしれません。

例えば、“本業の就業時間と加算して、月30時間まで”という制約があると、実際に兼業先で働けるのは週1,2日程度。兼業で年間500万円稼ぎたいとすると、週2で兼業する場合働く日数は年間96日。1日52000円稼ぐ必要があります。時給3000円で働いたとしても、1日17時間の労働が必要です。そう考えると、兼業で年収1000万を目指すのはハードルが高いかもしれません。

ちなみに時給の高い職場となると、華やかな夜の世界を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、兼業で夜の世界のお仕事は禁止されています!兼業申請をしても許可されず、こっそり働いても年末調整でバレてしまいますのであしからず。

兼業で収入を多くゲットしたい場合は、フルタイムCA以外の働き方を選ぶと良いでしょう。例えば、月間5割勤務制度を使えば、CAとしての仕事は5割のみ。空いた時間でガッツリ兼業すれば、それなりの月収になるはずです。

CA経験を活かし、副業で稼ぐ

個人で起業するなどして、副業で本業と同じくらいの年収をあげることも可能です。私の周りでも実際に、CA経験を生かしてCA受験対策ビジネスやマナー講師、婚活カウンセラー、メンタルコーチなどで起業し、副収入を得るCAがいます。

副業であれば就労時間や賃金も自身で決めることもできて自由度が高く、ビジネスが軌道に乗れば本業の年収と合わせて年収1000万越えも夢ではありません。

例えば、こんな方がいます。・CA3年目で、【CA受験専門カウンセラー】として起業

・CAの月間休み10日のうち5日を副業にあてている
・1年目の副業のみの年収は940万
・2年目の副業のみの年収は1000万越え
・セミナー10回開催
・初セミナー1人3万の20名満席
・DVD・動画3種類発売
・フルタイムCAとして働きながらの起業

かなりの大成功例だとは思いますが、不可能ではないということです。やり方によっては、一番1000万ドリームを実現しやすい方法かも知れませんね。

まとめ|ANA・JALの給料とキャリアパスの違い

今回の内容を3行でまとめます。

・ANAとJALは年収450~550万円前後で大きな差はなし

・ただしキャリアパスに大きな違いあり。JALはゆったり、ANAはスパルタ。

・CAが年収1000万に達する方法は、管理職出世、兼業、副業がある!

ANAもJALも年収に大差が無いとなると、1000万プレーヤーに近づくスピードは完全に“個人の頑張り”次第です。

CAという仕事だけで年収1000万円を到達するのは、出世しないかぎりはむずかしいかもしれません。ですが副業や兼業にトライすれば、頑張り次第ではCAでも年収1000万は全然夢ではないのですね。

CAとしての経験を活かして、行動を起こすなら今がチャンスです。さまざまな可能性を探ってみて下さい。