外資系CAってどうやってなるの?

日系の航空会社と面接対策はどう違う?

 

結論から言うと日系と外資系(今回はKLMに重点を置いてお話しします)では準備の段階から実際の面接内容や雰囲気まで、だいぶ異なります。

外資系を目指している方、何から始めればいいのかわからない、難しい!と思っている方のために、現役KLMのCAが素朴な疑問から深いディープなTIPまでお教えします。

本記事の内容

・【外資CAになりたい全ての人へ】私のKLMオランダ航空の負けなし合格記
KLM合格までの道のり【書類審査から最終面接まで】

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【外資系CAになりたい全ての人へ】私のKLMオランダ航空の合格記

応募に至るまで

 KLMを知ったのは正直なところCA応募を見つける少し前。何となくは知っていて、前職の飛行機が離陸する頃、ゲートインしてくるKLMのジャンボジェットをよく目にしていました。それから間も無くして日本人CAの募集を知り、調べ出したのがきっかけです。

クルーサイトやKLMのHPを見たり、またKLM従業員が個人の経験や仕事、人生に対する記事が載っているKLMブログを読んでいくうちに一緒に働いてみたいと思ったのです。

彼らの仕事へ対する思い、KLMの彼らに対する思い、「仕事」という概念が私のそれとマッチしていて書類審査もまだなのに合格したかのように嬉しくなった日が昨日のようです。

外資系航空会社の面接の特徴

日系と外資系では書類から面接の仕方、面接そのもののあり方に違いがあります。特にKLMでは、一つの大きな質問に対し、答えを返すだけでは足りません。そこから話を広げていく必要があります。

また、面接官と受験者の距離も近く平等です。KLMにおいては挨拶して握手を交わし、両者とも椅子に座っての面接で、立ったままの面接が多かったため、とっても驚きましたね。

KLM合格までの道のり【書類審査から最終面接まで】

KLMの採用プロセスは、以下の通り。

タイトルが入ります。

1次:書類審査
2次:電話インタビュー
3次:グループ面接
4次:個人面接

1つずつ解説していきます。

書類審査

 

必要な書類は、日英の履歴書と職務履歴書です。外資系の場合、特に指定の形式がなければ自分で作って問題ありません。

ここで注意しておきたい点があります。

英履歴書作成が初めての方、日本語を先に作成し、同じ内容で英語を書きましょう。日本語に記入している内容が英語にもあるか確認しましょう。例えば、英語にはシンプルにSKILLSとして単語でまとめがちですが、日本語にて詳しく文章で説明しているものは、英語の方にも文章を付け足しましょう。

募集要項にヒントになることが書いてあれば、それを元に作成するもの鍵です。例えば、KLMの2018年度の募集要項を見ると、

*Good knowledge of Japanese culture and (culturally) sensitive and sympathetic to the needs of Japanese customers

との記載がありますのでこれに関連づけた自分のスキルを書いてみるといいですね♪

電話インタビュー

電話は突然きます!日本語で挨拶を交わした後、英語によるインタビューが行われました。内容は履歴書や職務履歴書に添ったもの。内容について英語で話すことができれば問題ありません。あまり掘り下げた質問はありませんが、常に気を張っていたほうがいいかもしれません。

内容は主に以下。

ー現職について(何を学んできたか)
ー具体的な志望動機(独自性が必要)
ーオランダに行ったことはあるか
ー今日は何するのかなどランダムな話

私は常に履歴書と就活ノートを肌に離さず持ち歩き、寝るときは枕の横に置いていました(笑)KLMはこの電話インタビューを他社に委託しているため、個人的な考えですが内容よりかは単純に英語力や話し方、声のトーンなどを参考に合否を決めている印象を受けました。

グループ面接

最初の面接はオランダ人2人と日本人1人に対し、受験生4人のグループ面接になります。内容はシンプルですが、最初に自己紹介をするように言われます。

ここでポイントは、自己紹介は事前にある程度準備すること。全て準備するのではなく、箇条書きにしておくことをオススメします。

その場の雰囲気を見て簡潔に話しましょう。面接官は書類にも目を通しますが、面接中は受験者の話に耳を傾けているので、あなたが自信のあること、アピールしたい部分、これについてもっと聞いて!!と促すような話し方をすると、自然と内容はあなたの話したいことへ、、。

突拍子もない質問や答えにくい質問をされないように回避する方法の1つですよ!また他の受験者が喋っているときはしっかりと聞きましょう。

個人面接

最後の難関は個人面接です。最終合格者は個人面接に来ている受験生のうち3割程度だったと思います。オランダ人1人と日本人1人の面接官と一緒に45分程行われます。とにかく深く深く突っ込まれます。現職でどういう風に働いているか、志望動機に関しても曖昧では突破できません。

そこで私が準備したのが書類に書いてあること全てに関してエピソードを持っていくことです。例えば、書類上では一言で「チームワーク」「思い出に残るフライト」「お客様に寄り添う接客」などと書いているとします。そしたらその一言一言を説明できる実際にあったエピソードを話せるようにします。

現役CAの方であれば尚更フライトのことについて深く聞かれます。

  • 思い出に残っているフライト
  • 一番良かったフライト
  • 良くなかったフライト
  • お客様との思い出
  • クルーとの思い出

など、自分の経験を元にしたエピソードを最低でも2つずつは準備しましょう。

まとめ|外資CAになりたい方へ

KLMの採用プロセスは極めてシンプルです。募集要項を満たし、書類に不備がなければ電話インタビューまで進めます。英語力をつけ、落ち着いて取り組めばここまでは大丈夫でしょう。

面接では自分の正直な思い、嘘のないエピソードを中心に時にはユーモアを含みながら楽しく取り組むことが重要です!

いつ募集が出ても大丈夫なように今から少しずつ準備しましょう。いつかKLMの機上で一緒に働けることを楽しみにしています。