GSとCA、接客のプロとしてどちらの職に就こうか迷っている人も多いのではないでしょうか?私も新卒でエアラインを受験した際は「どっちも受験して、合格した方の職に就こう♪」という気持ちで臨んだ一人。

どちらも同じ航空会社の社員として制服を着てお客様の前に立つことに変わりないのですが、実は全く違う仕事なんです。

国内大手航空会社GS歴3年半 → CA歴12年の私がGSからCAへ転職して気付いたこと3つを本音で語ります♪

本記事の内容

➀GSは頭脳、CAは感性を使う仕事だということ
➁共有時間や接する人数が全く違った話
➂人間関係の築き方が違う点に注意。。。

本記事で深堀りしていきます♪ 3分程お付き合いください。

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GSからCAに転職して気付いたことは?

➀GSは頭脳、CAは感性を使う仕事だということ

GSの仕事は自分の勉強した知識やチェックインシステムの技術、スピードが業務に活かされる仕事。CAは自分の気づきや感性、センスが活かされる仕事です。

GSはチケットなど飛行機に乗る為に必要なハード面+サービスを担っていて、CAは飛行機に乗っている間の快適さなどのソフト面+サービスを担っているからです。

GSの主な仕事は空港でのチェックイン業務やゲート業務。GSになってまず初めて研修で勉強するのが、チェックインやゲートなどの空港業務に使うシステム(機械)の操作方法なんです。このシステム、覚えることが死ぬほど多い!!!(涙)

お客様が目の前で待っている状況で、システムを使ってトラブルを解決し答えを提供する等、知識や技術、スピードが求められます。

一方CAの主な仕事は保安要員と機内サービス、機内販売の営業です。機内でお客様が快適に過ごせるよう、感性を研ぎ澄まし、お客様が求めていることを先回りして行動に移すことが求められます。

また、知識よりも経験値が業務に大きく関わります。マニュアル通りに対応できないケースも多く、臨機応変な対応や判断が求められる行動力が必要です。

➁お客様との共有時間や接する人数が全く違う

GSは短時間の間に沢山のお客様と接するのに対して、CAは特定人数のお客様と長い時間を共有します。

GSは飛行機の出発時間までに多くの便のお客様の手続きをしなければならないのに対し、CAは担当便のお客様のみと出発から到着までの一定時間を過ごすからです。

私のGS時代は一人30秒の接客時間でチェックインをしようという社内目標がある位、スピード重視で接客しなければなりませんでした。

ゲート業務でも、一便出発させたらダッシュで次の便!ていうことも普通で、空港の化粧室前で車椅子のお客様が困っている姿を横目に何も出来なかった・・・・という苦い思い出も。

ただ、空港を訪れる沢山のお客様と接することが出来るのがGSの仕事の魅力です。

CAは自分の担当便のお客様の搭乗から飛行機を降りるまで、1時間以上はお客様と共に時間を過ごします。ある程度、一人のお客様に掛けられる時間があるので、じっくりお客様と向き合えることが出来るのはCAの仕事の良さでもあるかもしれません。

ただ、気流による揺れの関係でベルト着用サインが消えないことや、機内サービスの状況によって、実施したいと考えているサービスを完結できないこともあります。

限られた時間の中で優先順位をつけながら、お客様へのサービスをしなければならないという制約もあります。

➂人間関係の築き方が違う

GSとCAの仕事では、職場の人間関係が全く違います。

GSはグループ毎にシフトが分けられていて、同じグループのメンバーと毎日同じシフトで動きます。CAはグループはあるものの、毎日同じメンバーでフライトすることはありません。

GS時代は社内の上司や先輩後輩と毎日顔を合わせますし、休憩時間は休憩室で数人と食事をとります。休憩時間が纏まってとれるので、同僚どうしで世間話をしながら休憩時間を過ごしていました。

勤務終了後は一緒に帰ったり、食事に行ったり出掛けることもできます。(ほぼ毎日、同期とお茶や合コンへ出掛けていました笑)

人間関係をより深く築くことが出来、同僚と一緒に仕事を楽しむことができるのがGSの特徴ですね♪

CAはグループで大体のシフトは合わせられるのですが、毎日同じメンバーでフライトということはありません。違うベースのCAや他社からの出向CAと「はじめまして。」でフライトすることもしばしば。

初対面のチーフパーサーの下でフライトすることや、自分がチーフパーサーとして初対面のCA達を纏め上げなければならないこともあるので、“初対面”から信頼関係を上手く築くことが必要になってきます。

フライト中の食事時間も隙間時間にサッと食べることが多いので、クルー全員で世間話をしながら、という訳にはいきません。その分フライト後やステイ時に食事や飲みに行くこともあるのですが、行く行かないは自由なので、自分の匙加減で人間関係を調節できるのがCAの楽なところでもあります♪

自分にはGSとCAどちらが向いているの?

これは性格にもよると思いますが、皆さんのライフスタイルによって選択するのもありかと思います!

➀どちらがお給料が良い?

これは正直CAの方がお給料が高い。ただ勤務年数が長くなり、役職に就くようになると手当などもあるので、一概には言えないですね。

実家から通っている場合はGSのお給料でも十分やっていけると思います。一人暮らしの場合は正直GSの給料だと厳しいです。

➁どちらが長く働ける?

正直、定年まで勤務する人が多いのは私の知っている限り国内系CAです。

GSはお給料が多くはない分、転職したり、結婚が早く(といっても30代前半まで位)、結婚退職する人が多いので、結婚後も仕事を続けている人は少なかったからです。

逆にCAは給料が十分貰えるので自立している女性が多く、結婚が遅い傾向にあるようです。独身で仕事を続けている人が多く、管理職になる人も。早く結婚して子供を産みたい!という人は、個人的にはGSの方がお勧め♪ ⇒ GSの方が結婚出来る率は高いかも!

参考記事として、CAの年齢についてもっと知りたい方は、CAの年齢制限は30代でもまだまだチャンスありますよ【元ANAが断言します】で詳しく解説しています。

➂GSとCA どちらが休みが取りやすい?

CAの方が休みが取りやすいかと思います。GSはCAに比べて従業員の人数が少なく、人手が足りない傾向にあるからです。

GSの場合は休みがとれなくても、自宅から出勤して自宅に帰れますが、CAの場合はステイになることもある為、急遽自宅に帰れないということも。GSの方が休みが取りづらいとしても、スケジュールは立てやすいですね♪

まとめ|GSとCAは似ているようで全く違う。自分の性格・理想のライフスタイルから見極めて!

3つにまとめてみました。

・GSは頭脳、CAは感性を使う仕事

・共有時間や接する人数が全く違う!
⇒GS:短時間で沢山のお客様と
⇒CA:長時間、一定数のお客様と

・人間関係の築き方が違う  ⇒GS:決まった人と深い人間関係を築く
⇒CA:初対面の人との信頼関係を築く

GSかCAか迷っている皆さん、GSからCAへ転職を考えている皆さん、どちらも一長一短あります。どちらの仕事がより自分に合っているのか、やってみないとわからないこともあると思います。

是非どちらもチャレンジして航空業界への一歩を踏み出してみましょう!また、現在CAで、今のキャリアを次の仕事にしっかり繋げてステップアップしたいという方は、CAの転職先ベスト5♪ 退職後のセカンドキャリアの作り方を合わせてどうぞm(__)m