「ANAの面接時に、なぜJALでなくてANAかって聞かれたらなんて言えばいいの?」
「ANAにあって、JALにないものって?」
こんな疑問をお持ちではありませんか?ANAとJALの違いを見つけることは、志望動機を考えるにあたってとても重要です。なぜなら、ANAの面接官は「ANAのことが大好き」な人を採用したいから。JALにしたって同じです。
ANAとJALの違いを見つけるヒントや、採用を勝ち取っている人の志望動機の内容、気になりますよね?この記事では、ANAもJALも受験したことがある元CAの私が、実際にやっていたことを大公開します!
・まずはANAとJALを徹底比較した5項目
・【ANAとJALの違いから】採用を勝ち取るための志望動機
3分ほどおつきあい下さい♪
まずはANAとJALを徹底比較
まずは、ANAにあってJALにないもの、また、JALにあってANAにないものを探してみましょう。ANAとJALを比較することで、それぞれの会社の特徴や、考え方が見えてきます。
先にお伝えしておくと、大学生の就職人気ランキングではANAの2連覇ですね♪ ここら辺を詳しく知りたい方は CA人気はまたANAが1位!JALを上回る3つの理由【大学生の就職人気ランキング】をご覧下さい♪
ANAとJAL 路線に違いがある!
ANAしか就航していない路線、また逆に、JALしか就航していない路線があります。自分の出身地、旅行先、祖父母の家などがこれに当たる場合は、その路線にお世話になったエピソードを盛り込むことができますね!「そんな経験ない!」という方は、実際にその路線に乗ってみて、エピソードを作ってしまうのはいかがでしょうか。
ANAしか就航していない国内の空港
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JALしか就航していない国内の空港 一例
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ANAとJAL サービスにも違いあり
国内線の機内サービスにも、ANAとJALには違いがあります。ANAは無料のドリンクの種類が少ないですが、有料でスナックやアルコールを販売しています。有料スナックには、ANAオリジナルフレーバーやANAパッケージを採用しているので、お土産や記念に購入してもいいですね。
それに比べてJALでは、無料で選べるドリンクの種類は多いですが、スナックの販売などはありません。JALでは、オリジナルドリンク「スカイタイム」が楽しめます。(現在はキウイ味ですが、過去には柚子やシークワサーも)
国際線のサービスで比較しやすいのは、機内食でしょう。
ANAもJALも独自に工夫を凝らしています。有名なシェフとコラボしたり、機内食総選挙をしたり。実際に食べ比べてみたいものですが、なかなか機会がないという方は、とりあえず各社のHPでチェックしましょう。ANAとJAL、それぞれの工夫や、その月のメニュー、こだわりがわかります。
ANAとJAL 飛行機の塗装の違いをチェック
ANAもJALも期間限定の特別塗装機がいくつかありますが、それらにも違いがあります。「特別塗装機」とは、他の企業とのタイアップや、PRのために、通常とは違う塗装がされた飛行機のことです。
ANAの特別塗装機例 ・スターウォーズ ・ポケモン ・スヌーピー ・クジラ、イルカ
JALの特別塗装機例 ・ディズニー ・嵐 ・ドラえもん ・たまごっち
まず当たり前ですが、ANAとJALの特別塗装のコンセプトが被ることはありません。ANAの塗装は、機体全面に施されることが多く、革新的なものが多いです。ANAのスターウォーズシリーズは、どこの会社かわからないほどで、その思い切りの良さに驚いたほどです。
一方JALは、ディズニーや嵐といった、ブランド力の高いものを取り入れていますが、機体の一部の塗装が多く、おとなしい印象を受けます。せっかくの「嵐ジェット」の時は、メンバーの顔が小さく、少し残念でした。今後も、多くの特別塗装機が出てくると思いますので、こまめにHPをチェックしてみてください。さて、あなたはこれらの特別塗装機を見て、どんな印象を受けますか? 面接でANA愛(又はJAL愛)がきっと伝わります♪
ANAとJAL座席(クラス)の違い
ANA国内線はプレミアムクラスと普通席の2クラス、JAL国内線はファーストクラス、クラスJ、普通席の3クラスに分かれています。
フライト時間の短い国内線で、「お客さまのどんなニーズに応えようとしているのか」にANAとJALの違いがみて取れます。まずは、わかりやすい国内線JALのクラスからみていきましょう。
JALファーストクラス(国内線)
- 当日アップグレードは8000円
- 特別感のあるゆったりとしたシート
- 簡単なお食事が出る
- アルコール提供(無料)あり
- リアルグラス、茶器、食器を使用
- 主要路線にしかファーストクラスの設定がない
JALクラスJ
- 当日アップグレードは1000円
- 普通席よりもゆったりとしたシート
- クラスJ特別ドリンク提供(野菜ジュースなど)
- 基本的なサービスは普通席と同じ
次にANAのプレミアムクラスです。ANAのプレミアムクラスは、JALのクラスJシートでファーストクラスのサービスを提供しているようなイメージです。
ANAのプレミアムクラス
- 当日アップグレードは、日時・路線によって料金が違う(JALのファーストクラスに近い料金設定)
- 普通席よりもゆったりとしたシート(JALのクラスJに匹敵)
- 簡単なお食事(時間帯によっては茶菓)が出る
- アルコール提供(無料)あり
- 主要路線以外にもプレミアムクラスの設定がある
ANAとJALの社風・雰囲気を徹底分析!
ANA・JALに実際に乗ってみよう
遠くへ行く予定がない限り、なかなか飛行機にも乗る機会がないし、乗ったとしても、だいたいどちらかの航空会社ですよね。CAの試験を受けるにあたって、ぜひ、実際にANAとJALの飛行機に乗ってみましょう。
例えば、JALで出雲まで行き、帰りはANAを使って米子から帰って来れば、旅行ついでに、1日で2社の比較が簡単にできてしまいます。実際にANAとJALのCAからサービスを受けたり、お話を聞いてみるのもいいかもしれません。
お話を聞いてみたい場合は、お仕事の邪魔にならないように配慮してくださいね。初々しいCA就職生に聞かれると現役CAたちはうれしいものですよ♪ やりがいだけでなく、ツラいことや大変なことなどのリアルな意見を聞くのもいいですね。
【辞めた今だから言える】CA(客室乗務員)になって良かったこと
CAに質問するときのポイント
- あらかじめ聞きたいことを、質問形式のメモにする(きちんと名乗りましょう。)
- 搭乗時のなるべく早い段階で、用意したメモをCAに渡しておく
- 質問は短めに
- 座席番号も書いておく
- あらかじめ座席指定ができる場合は、後方の通路側(他のお客様の邪魔にならない、降機まで時間余裕がある為)
サービスが一通り終わって、時間に余裕があれば、きっとCAが声をかけてくれます。恥ずかしくて、そんなことできない!という場合でも大丈夫。サービスの様子を観察するだけでも、十分勉強になります。機
内誌は比較研究のために、持って帰るといいでしょう。でも、安全のしおりは持って帰らないでくださいね!
ANA・JALのホームページを研究
ANA・JALの企業コンセプトや、実施しているキャンペーン、就航地などは、すべてホームページに載っています。ここを徹底比較するのも、違いを見つけるポイントです。
チェックしておくべき項目
- コーポレートスローガン
- 企業理念
- キャンペーン
- 会社案内
- プレスリリース
採用を勝ち取るための志望動機
ANAとJALの面接官に印象を残そう!
面接官に印象を残すためには、人とは違う独自の志望動機が必要になります。よく聞く志望動機では、「なぜANA(JAL)なのか」に対する答えとして、面接官の印象には残りにくいでしょう。
最初のアプローチとして使うのは良いと思いますが、もう少し研究を重ね、合わせ技を使いましょう。逆に面接でやってはいけない行動(落ちる人がやりがちな行動)はこちらにまとめています。
はじめてのCA面接|やってはいけないこと・NGワード10選
よく聞くCA受験者の志望動機
- 小さい時に乗った飛行機で、優しくしてもらった
- 自分、もしくは両親がいつもANA(もしくはJAL)を利用している
- 会社の雰囲気に惹かれた
- 企業理念に共感するところがある
オリジナリティのある志望動機の作り方
なぜ、ANA(JAL)のCAなのかについて、オリジナリティのあるものを作るために、以下の作り方を参考にしてみてください。
基本的な志望動機の作り方例
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多くのCA受験者の志望動機はこの流れになっていますので、あえて逆からのアプローチにしてみると、面接官の印象に残りやすいかもしれませんね。
具体的な志望動機・ESの書き方はCA就活生が書くべき♪パンチの効いた志望動機の書き方【差をつけろ】でも詳しく解説していますのでご参考までに♪
志望動機・応用例
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どちらにせよ、志望動機にはしっかりと「実体験に基づく経験談」を入れることをオススメします。
オリジナリティが作れそうなアイデアの例
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まとめ|ANAにあってJALにないもの
まずはANAとJALの違いを知る
同じCAという職業ですが、所属する会社によって雰囲気は随分と違います。「ANAとJAL、どちらのCAでも構わない!」という本音も聞こえてきそうですが、それぞれの会社の違いを知って、対策しましょう。
- ANAだけの路線、JALだけの路線がある
- ドリンクサービスや有料のスナック販売にも違いがある
- 飛行機の特別塗装から、ANAとJALのコンセプトの違いがわかる
- 座席のクラス設定から見る顧客ニーズの捉え方の違い
今回はちょっと難しいお話だったかったかもしれませんが、これらを調べるには「本気度」が必要です。本気でANAとJALの違いを研究すれば、他の人にはまねできないような、オリジナリティあふれる志望動機を完成させることができます。
ANAノート、JALノートを作ろう!
私がCA受験をしていた際には、ANAノートとJALノート(他社のノートも)を作りました。モチベーションを上げるために、ANA。JALそれぞれのCAさんの写真を貼ったり、就航地のイラストを描いたり。
私はANA・JALだけでなく、他の航空会社も受験していたので、それぞれの試験の際の「その会社モード」に切り替えることにも役だったと思います。もちろん、そのノートはお守りがわりに試験会場に持って行きました。ご参考までに、私がノートにまとめていたことを公開しておきますね。
ノートにまとめていたこと
- コーポレートスローガン
- 企業理念
- キャンペーン
- 会社案内
- プレスリリース
- 新聞記事やネットニュースの記事
- サービスの違い
- 雰囲気の違い
- 志望動機
- 試験内容(前回のものを調べて)
- その会社に求められている人材(先輩の話をうかがったり、ネットで調べたこと)
準備には時間がかかりますが、ANAとJALの違いを知り、それを自分の言葉で言えるようになると、自信に繋がります。ぜひ、面接官に「この子が欲しい!」と思わせるような、誰にも真似できない、自分らしい志望動機を完成させてください!