CA既卒受験生の中で、元看護師の経歴を持つ受験生が多く内定するという実情があります。
なぜ看護師のキャリアがCAになるためにダントツに有利になるのかをご紹介しましょう。
また、看護師のキャリアさえあればいいのではなく、その経験を生かした面接の受け答えが合格の鍵になります。
実際にCAを経験し、現在はCA受験の指導に当たっている私だからこそ感じる看護師のCA転職についての実情をお伝えしましょう。
・なぜ既卒CAの前職に看護師キャリアが有利なのか
・元看護師がCA受験するための絶対抑えるべき3つのポイント
なぜ既卒CAの前職に看護師キャリアが有利なのか【女社会での経験】
CAに元看護師が多い理由①「命を預かる」
私がCAとして働いていた際も、元看護師のキャリアを持つ人材が本当に多かったのを今での鮮明に覚えています。
その理由として、「看護師とCAの仕事には共通点がある。」ということです。
看護師の仕事は患者さんの命をお守りする使命があります。
CAも同じで、最高のサービスも大切ですが、何よりもお客様の命をお守りする保安要員としての仕事が大切です。
CA受験に合格すればたくさんの保安に関するトレーニングを受けます。全くの素人よりも看護師の様に、人命救助の分野に携わっていたキャリアは大変重宝されます。
また、実際の乗務でも機内での急病人はかなりの確率で発生するため、看護師としての経験を生かすことができるでしょう。
CAに元看護師が多い理由②「精神力」
次に元看護師が重宝される理由としては、確固たる精神力です。
CAの仕事は、長時間のフライトや、厳しい人間関係、お客様への対応やクレームの処理など、ストレスがかかる仕事です。
そのため、夢のある仕事でありながら離職率が高いのも事実です。
そのため、難しいことや厳しい状況にも耐えることのできる人材を求めています。
看護師は人命を預かるという重圧のなか、夜勤があったり、上下関係も厳しいことから精神的にも鍛えられた人材が多いとみなされます。
実際に、私の生徒であり、元看護師で現在CAとして働いている者も、看護師の経験を生かしつつもエアライン特有の上下関係やイレギュラーなシフトにも柔軟に対応しながらフライトを楽しんでいます。
CAに元看護師が多い理由③「体力面」
さらに元看護師が重宝される理由としては、体力面です。
CAの仕事は想像以上に体力が求められます。CAが使うミールカートは100KGを超えることもあります。
それを操作しながら笑顔での接客をすることが必須です。また、15時間以上にわたるフライトに乗務することもあります。
時差に負けない自己管理能力に加え、目的地の気温差も測りしれないため、本当に万全の体調を維持することが難しい仕事です。
看護師は精神力に加えて非常に体力が求められる仕事であるため、看護師としてのキャリアはCAとしてもかなりアドバンテージになるでしょう。
前職の看護師のキャリアを生かしてCAになる方法
自己PRの作成ポイント
元看護師という強みを、自己PRで思いっきりPRすることが大切です。
PRのポイントのいくつかをしましょう。
1.看護師として大切にしてきたモットーやポリシー
自分がどういう信念のもと看護に当たっていたのかを伝えることで、あなたの人柄や考え方を伝えることができます。
2.心に残っているエピソードを具体例として取り入れる
自分の看護師の経験の中で、自分を成長されてくれた経験を盛り込みましょう。
具体性のある話に面接官も引き込まれるでしょう。
3.看護師としてどの様なことを学んだのか、どの様な力を培ったのかを述べる。
看護師だからこそ語れる、学びを必ずPRの最後に入れることで、面接官の心に響く自己PRを作成することができるでしょう。
志望動機作成のポイント
元看護師という経験を踏まえた、航空会社での志望動機が必須です。
1.新卒に負けない企業研究
新卒のCA受験生はインターンシップ、何度も行われる会社説明会により企業研究を深めることができます。
それに比べて、既卒受験の受験生はその様な機会はないものの、OB・OG訪問をしたり、航空会社から出版されている書籍を読んだりすることで十分企業研究をすることができます。
限られた時間で会社の研究をしっかりすることが合格への鍵となります。
2.看護師の経験をCAとしてどう生かしたいのかを明確にする
既卒受験生に言えることですが、働いた経験を生かして会社にCAとしてどう貢献できるのかを伝えられることが重要です。
準備しておく面接ポイント
元看護師の方が多いものの、多くの面接官が質問する項目として、「なぜ、看護師の仕事をしているのに、CAに転職したいの?」という質問です。
ほとんどの確率で質問されますので、自分なりの答えを持っておくことが大切です。それ以外にも、「看護師の仕事が嫌になったの?」などネガティブな質問をしてくる場合もあります。
その場合でも、なるべくポジティブなアンサーを返すことが重要です。その他、面接官は元看護師のキャリアに興味深々です。
あらゆる方向から、看護師時代の経験について質問されても答えられる様にしっかりと準備しておきましょう。
まとめ|看護師キャリアを活かしたCAへの転職
- 元看護師のCAはとても多いのが現状です。
- 保安や人命救助に関するスキルだけでなく、人命を預かるというマインドをすでに持っていることは、かなりのアドバンテージと言えるでしょう。
- 元看護師としての自己PRや会社への志望動機、なぜCAに転職したいのかなど、抑えるべき質問ポイントを固めることが大切です。
- 「看護師の仕事が嫌になったの?」と言ったネガティブな質問を始め、業務に関する質問が多くされるでしょう。
- 普段の仕事における経験や学びをしっかり整理しましょう。
看護師をしていて、CAを目指す受験生の参考になれば幸いです。みなさんがCAになってからもしっかりプランを明確に持つことで充実したフライト生活を送れることを祈っています。