CAになるために、エアラインスクールに通うか迷っているあなたへ。

人気職業であるCAは、受験者の倍率も高く合格は容易ではありません。しかし、エアラインスクールに通学することなしにCA合格する方もいらっしゃいます。

そんな中、「高い学費を払ってエアラインスクールに行く意味があるのか。」

と悩まれている方の少なくないでしょう。

日系・外資系航空会社でCAとしてフライトし、現在はエアライン講師をしている私がエアラインスクールの実態や必要性についてご紹介しましょう。

本記事の内容
  • エアラインスクールの実態、当たり外れあり
  • エアラインスクールのデメリット「費用・個性」
  • エアラインスクールのメリット「情報・仲間・面接練習」
書いている人:REI
ANA客室乗務員と外資系航空会社の両方でCA経験あり。現在はCAを養成するスクール講師に加え、キャリアコンサルトとしてキャリア全般の講師として活躍中。エアライン就活生に内定までの秘訣を伝えている。英語と中国語が堪能で、外国人のキャリア育成にも携わっている。
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エアラインスクールは本当に必要?メリットとデメリットまとめ【スクール講師の本音】

エアラインスクールの実態

CA面接に挑む受験生のほとんどは、エアラインスクールに通った経験があります。

数年に渡り通うタイプのスクールから、受験の前に単発で数回面接練習ができるお手軽なものまでさまざまなスタイルやカリキュラムがあります。

エアラインスクールには通学期限がものすごく短いものや、追加で料金が色々とかかるスクールがあります。また、授業が大人数過ぎて、面接の練習があまりできないという場合もあります。

親身にCA合格のために向き合ってくれるスクールがある一方で、生徒を入学させた後はケアが行き届いておらず、結局転校する生徒がいるのも事実です。

事前にスクールそれぞれの特徴をチェックしておくことが必要です。

エアラインスクールのデメリット①

メリットをお伝えする前にスクールのデメリットをお伝えします。

それは、「スクールに通ってもCAになれない人がいる」ということです。

スクールは高い学校だと50万円以上の費用がかかります。大学とのダブルスクールの場合かなりの出費です。

それでも、残念ながら一社もCAの内定をもらうことができない生徒も少数派ですがいます。

スクールの期間が短か過ぎたり、他の受講生の雰囲気に押されてしまいスクールに通うのが億劫になりあまり授業で発言できない生徒もいます。

自分の授業への参加の仕方が消極的だったり、確実に学んだことを体現できない生徒はスクールに通っても意味があまりないかもしれません。

エアラインスクールのデメリット②

「型にはまり過ぎて個性がなくなる。」恐れがあるということです。

スクールによれば、自己紹介文や自己PRのテンプレートのようなものがありそれに当てはめて作成させます。

これでは、生徒一人ひとりの個性が全く生かされていませんね。立ち居振る舞いに関しても、何度も練習し過ぎて、作り上げられたような印象を与えてしまう事もあります。

話し方や、他の受験生への傾聴も大袈裟すぎる受験生がいますが、はっきり言ってマイナスポイントです。自然な笑顔や立ち居振る舞いに加え、素直な受け答えが好まれます。

自然といってもCAの基準に達する最低限の素養は必要です。

でも、やっぱりエアラインスクールに通うべき?スクールのメリット

エアラインスクールに通うメリット①

いち早く採用に関する情報が手に入ることでしょう。エアラインの採用情報は就職サイトに掲載されないものも多いです。

既卒受験の場合は、採用が不定期なため、せっかくCAの募集が出ていても気づかないまま締め切りを迎えてしまう事もあります。

さらに外資系航空会社の場合は、募集から締め切りまでの期間がとても短いです。そのような採用情報をスクールはまとめて配信してくれるため、取りこぼしなく受験をすることが可能です。

採用の情報のみならず、面接の過去問やインターンシップの情報など、あらゆる情報を効率よく収集できるのは魅力です。

エアラインスクールに通うメリット②

CA面接に特化した面接練習ができることです。

CAの面接は一般企業と少し毛色の違う質問がされます。グループディスカッションでも航空業界ならではの視点で、取り組むことが必要です。

CAは専門職であることから、業務への理解も深めておく必要があります。そのような傾向を学ぶことができるのは「スクールならでは」だと思います。

私もCAになるためにスクールに通い、面接練習を何百回も練習することができる学校へ通ったため、本番ではさほど緊張せずに挑むことができました。

練習する中で、元CAの講師からたくさんのフィードバックをもらうことができ、勉強になります。

スクールに通わず準備した場合、自分のアンサーがいいのか悪いのかの判断をつけることが難しいため、専門の講師からのアドバイスはとても役立ちます。

エアラインスクールに通うメリット③

CAを目指す仲間に出会えることです。私がエアライン講師として生徒さんと話している中で「なかなか、大学内ではCAを目指していることを言えない。」と、考えている生徒がとても多いです。

そのため大学ではCA受験に関する話をしたり、情報を仕入れることが難しいです。スクールでは、さまざまな大学のCAを目指す仲間に会い、切磋琢磨しながら学べるのは最大の魅力だと言えるでしょう。

ちなみにスクールで、クラス制をとっている学校ではクラスの仲が良く積極的にコミュニケーションを図っている方が合格率が高い傾向があります。

その理由としては、惜しみなくお互いに情報交換をしたり、一緒に面接練習をしたり、航空の施設見学に自主的に出向いたりと積極的に行動しているところにあるのでしょう。

まとめ|CAになるためにスクールは必要か

  • エアラインスクールと一言でいっても校風やサポート制度はさまざまです。しっかりとスクールの特色を調べることが大事です。
  • スクールに通ってもCAになれなかったり、型にはまった指導をするスクールに通ってしまった場合個性がなくなってしまう可能性もあります。
  • いち早く採用に関する情報を得ることができたり、CA面接に特化した練習がたくさんできるため、スクールに通うメリットも多くあります。
  • 何よりも、CAを目指す仲間に出会うことができ、切磋琢磨できる点はスクールならではでしょう。

みなさんがそれぞれにあった受験スタイルで、1人でも多くの方の夢が叶うことを祈っています。