「CAになるのに有利な資格って何かな?これを持っていれば絶対合格できる!っていう資格やスキルがあったら教えて欲しい!」

そう思ってこの記事にたどり着いたCA受験生の皆さまを、さっそくがっかりさせてしまって申し訳ないのですが、CAは看護師や弁護士のように「必ず必要な資格」はありません

逆を考えれば、資格がなくても「CAは誰でもなれる」ということになります。

今回は、CA受験にちょっとでも役立つ資格やスキルについて一緒に考えていきましょう。

CAに有利な資格 ベスト5

CAになるための資格は特にありませんが、できれば取得しておくと良い資格はいくつかあります。

特に重要度が高そうなものからランキングしてみました。

  1. TOEIC スコア750点以上
  2. 英語以外の語学
  3. 手話検定
  4. サービスマナー・秘書検定
  5. 看護系の資格(救急法など)

さっそくその詳細をひとつずつチェックしていきましょう♪

1.TOEIC スコア750点以上

CAの募集要項でもよく目にするTOEIC、これだけは唯一必要な資格と言えるかもしれません。

まれに600点以下の人でも合格していますが、CA採用試験に落ちてから「あぁ、やっぱりTOEICの点数が低いせいかもしれない・・・」と落ち込むのはイヤですよね。

TOEICの点数は最低でも600点、できれば750点以上を目指したいものです。

ちょっと大変かもしれませんが、TOEICのコツさえつかめば点数もUPしますよ!

2.英語以外の語学

面接官の注目度が高いオススメの資格は「英語以外の語学」です。

実際に私が乗務していた時には、中国や韓国のお客さまが多く、中国語や韓国語のできるCAはとても重宝がられていました。

日本のLCCの中には「中国語を話せるとなお良し」と、募集要項に書かれているところもあります。

各国のお客さまをお迎えするCAですので、中国語・韓国語以外のちょっと珍しい国の言葉でも、それは十分な自己PRになりますよね!

3.手話検定

機内での周知事項(搭乗御礼、到着時刻、遅延した際の理由など)はすべてアナウンスで行われますよね?

耳の不自由なお客さまには、筆談や手話で情報をお伝えしています。

CAは手話の講座を学んでいる人も多いので、手話でお話しさせていただく場合もあるのですが、まだまだ手話ができるCAは少ないのが現状です。

耳の不自由なお客さまからすれば、何かあった時に手話ができるCAがいてくれると心強いでしょうね。

4.サービス系の資格(サービスマナー検定・秘書検定)

CAはサービス要員でもありますので、もちろんサービスやマナーに関する知識も役に立ちます。

キビキビとした身のこなし、要領の良さ、身だしなみ、敬語の正しい使い方などが身についていれば、CAの中でも一目置かれたCAになれることでしょう!

さらに、ビジネスクラスやファーストクラスを担当するようになると、テーブルセッティングやワインの提供などのサービスマナーも必要になってきます。

それらの方法は訓練で教えてもらいますが、最初から知っているのと知らないのとでは、ずいぶんと違います。

5.看護系の資格(介助資格・救急法など)

飛行機は様々な障害を持つお客さまも利用されます。お手洗いやお食事、医療行為に関してCAが直接介助することはありませんが、何かお手伝いができることがあれば、させていただくこともあります。

そんな時、介助者の立場を考えて行動できれば、とても頼りにされるでしょう。

またCAは、機内で急病人が発生した場合の応急処置をすることがあります。

救急法も新人訓練でしっかり学びますが、普段から「何か起こった際にお手伝いできれば」という熱い思いを持って先に学んでおくのも良いと思います。

救急法は日常生活の中でも役に立ちますし、知っていて損をすることはありませんから。

CAの仕事にどのように生かすか

その資格をどう生かすかがカギ!

資格を取るということが「どの資格がCA受験に有利か」なのではなく、「その資格がCAという仕事のどの部分に活かせるのか」または「その資格が自分にどのような影響を与えたのか」が大切だということに、なんとなく気づきましたか?

私のよく知るCAは、入社前に国内旅行業務取扱管理者の資格を取得していました。彼女がこの資格を取得した理由は3つ。

  1. 自分自身、旅行が大好きだから
  2. いろんなところに行く機会があるCAだからこそ、その土地の特徴などをお客さまに教えてあげたいという思い
  3. 就航地の知識をきっかけに、お客さまとたくさんお話をしたい

彼女は、お客さま同士の会話や持っているガイドブックをヒントに、就航地の見どころやおすすめのプランなどを、お客さまに提案していました。

まるで、空飛ぶツアーデスク!!

お客さまとの会話も盛り上がり、彼女自身がいつも楽しそうに仕事をしていました。

資格よりもスキル

本当に必要なのは、資格よりもスキルです。

TOEICの点数がいくら高くても、会話はまったくダメ(そんな極端なことはないとおもますが ^^;)とか、資格はいっぱい持っているけど、なんの役に立っているのかわからないのでは、とてももったいないですよね!

まずは、「どんな自分になりたいのか」を考えてみましょう。

  • 困っている人を放っておけない、正義感溢れる人
  • 初めての人とでも、臆することなくコミュニケーションが取れる
  • 好奇心旺盛で、勉強することが好き
  • どんな状況でも冷静に判断が下せる
  • みんなのまとめ役、リーダー的存在

これらには、それを証明できるような「資格」ってないですよね?

でも、CAの仕事に活かせる「スキル」であることには違いありません。

経験はスキルにつながる

スキルは経験によって得られます。

「CAになるために」何かの資格を取得するのではなく、なんらかの経験から「CAという仕事に活かす」方法を考えてみましょう。

そのために、今のうちにできる経験はなんでもやっておいたほうがCA受験には有利です!

  • ボランティア
  • アルバイト
  • サークル活動、部活動
  • 習い事
  • 体験(例えば、座禅とか写経なんていうのもおもしろそう!)
  • 興味があること

自分は興味がないけど、友達が興味を持っていることにチャレンジしてみるのも、新しい世界を垣間見る、いい経験のひとつになるでしょう。

まとめ|こころざしを高く!どんな自分になりたい?

これをやっておけば自信がつく!

CAになるために必要な資格はありませんが、その資格を持つことで自分に自身が持てるようになるなら、ぜひチャレンジしてみましょう。

おすすめの資格は次の通りです。

  1. TOEIC スコア750点以上
  2. 英語以外の語学
  3. 手話検定
  4. サービスマナー・秘書検定
  5. 看護系の資格(救急法など)

ただし、TOEICは必須ですので、スコアアップを目指してくださいね♪

目指したい自分に向かって

資格を取ることは大切かもしれませんが、それよりも大切なものは「どんなスキルを身につけているか」です。

なりたい自分に近づけるように、いろんなスキルを身につけてくださいね(^^)

その次に、それらの経験がCAとしての仕事に、どのように活かせるのかを考えます。

いろんな経験から、面接官に「こんなにいろんなスキルを持っている子と仕事をしたら、楽しいだろうなぁ」「これだけの知識があれば、お客さまにもいいサービスしてくれるだろう!!」と思わせることができるかどうかが、CA合格へのカギです!