「機内でのお酒は、どれくらい飲んでいいものだろう?」
「飲み物はいつ、CAに頼めばいいかな?」「機内食が楽しみ!」
楽しい海外旅行、その道中からワクワクしますよね!飛行機の機内では、さまざまなお客様が、思い思いの過ごし方をされています。今回は、移動手段である飛行機で、お食事・お酒などを存分に楽しむ方法を、元CAの私が伝授します!
「CAとお話をしてみたい!」という人にもオススメの記事になっていますよ。
CAのウラ話も、こっそりご紹介します。
機内でお酒を楽しむコツ
機内では、お食事とともに、さまざまな種類の飲み物が用意されています。お酒を無料で飲めるのもうれしいですね!
旅行の楽しみもあいまって、ついつい飲み過ぎてしまいそうですが、機内は地上よりも3倍ほど酔いやすいと言われています。CAは、お客さまの大体の酒量を把握していますので、あまりにもハイスピードでお酒を飲んでいると、お酒の提供を断られることもあります。酔いつぶれてしまうと、自分がしんどいだけでなく、入国できなくなり、せっかくの旅行が楽しめなくなりますので、お気をつけください。
では、早速お酒が楽しめるタイミングについて、みていきましょう。
ドリンク、お酒のサービスは離陸後すぐ!
飛行機が離陸して、ベルトサインが消灯したら、CAはすぐに飲み物のサービスに取りかかります。「離陸前に一杯やりたい!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、お酒は各国のルールの関係で、基本的には離陸前に提供することはできません。
お酒の入っているカートは施錠されており、離陸するまで開けてはいけないことになっています。到着時も同じように施錠する必要があるので、到着前のギリギリのタイミングでは、お出しできないこともあります。
機内で楽しめるお酒の種類
路線や会社、搭乗クラスによって、提供できる飲み物に違いがあります。各航空会社のHPにも、提供できる飲み物リストがあると思いますので、チェックしてみてください。
- 日本酒
- 赤ワイン
- 白ワイン
- ビール
- ウイスキー
- ジン(短距離路線を除く)
- ウォッカ(短距離路線を除く)
- 梅酒(JAL)
- ブランディ(JAL)
機内には、トニックウォーターや炭酸水、ジュースもありますので、カクテルもお作りできます。
- ウォッカ + トニックウォーター→ウォッカトニック
- ウォッカ + オレンジジュース →スクリュードライバー
- ウォッカ + トマトジュース →ブラッディメアリー
- ジン + トニックウォーター →ジントニック
- ウイスキー + 炭酸水 →ハイボール
- ウイスキー + コーラ →コークハイ
JALのハワイ路線では、スパークリングワインも提供しており、JALオリジナルドリンク「スカイタイム キウイ味」と合わせた、ハワイ限定オリジナルカクテル「スカイ・ロワイヤル」を楽しむこともできます。ANAのオリジナルドリンク「香るかぼす」とジンをミックスしてもらって、オリジナルカクテルを作るのも楽しそうですね!
映画を見ながらお酒を楽しむ至福の時
お食事のサービスが終われば、しばらくはゆっくりとした時間を過ごすことになるでしょう。到着してからのことを考えて、少し寝るのもいいですが、国際線の楽しみは何といっても「最新の映画が観られること」です。お好きな映画を観ながら、お酒を楽しむのも素敵ですね!
この時間、CAは片付けを終え、交代で食事や休憩を取っています。お酒のおかわりは、コールボタンでCAを呼んでも構いませんし、キッチンに行けば好きなお酒をもらえますので、どうぞ気軽にリクエストしてください。
最初のサービスがひと段落しているこの段階でしたら、CAに話しかけても大丈夫です。もしお話したい場合は、一番後方か、お手洗いに近いキッチンを覗いてみてください。客席や通路は、話し声が他のお客さまのご迷惑になることもありますので、気をつけてくださいね。
機内食を100%楽しんでいますか?
機内食って、旅行の楽しみの一つですよね!機内食を充分に楽しんでいただくために、知っておいていただきたいことをまとめてみました。
CAが機内食サービスで困っていること
長い路線の機内では、2種類のお食事から、お好きな方を選ぶことができます。よく聞く「ビーフ OR フィッシュ?」というやつですね!CAが困ることの一つに、このミールチョイスがあります。お食事は毎回「お客さまの数+CAの数」分しか搭載されません。内訳も、大体半分ずつです。
人気がどちらかのメニューに偏ってしまった場合、最後の方のお客さまには、お好きな方を選んでいただくことができません。チョイスができなくなった際には、大変心苦しく、申し訳なく思いながらお話をさせていただき、ご了承いただくしかありません。
大半のお客さまは、快く了承してくださるのですが、中には「その食材は、アレルギーで食べられない!」「じゃあ、もういらないっ!」とおっしゃるお客さまもいらっしゃいます。そんな時はどうするか・・・お食事を選んでいただけなかったことは残念ですが「ないものは、ない」ので、謝るしかありません。食べられるものだけ召し上がっていただく、スナック(おつまみ)を召し上がっていただく、2食目を先にお出ししたりすることもあります。
機内食はあらかじめチェック!
JAL・ANAの機内食は、有名なお店や有名なシェフとのコラボレーションや、コンテストなど、さまざまな工夫をしています。お客さまからは「最近の機内食はおいしい!」と、好評です。
そんな機内食ですが、もし、あらかじめアレルギーなどで食べられない食材がある、好き嫌いが多いなどの場合は、出発前に特別食をオーダーしておくことをおすすめします。乗る予定の飛行機で出るお食事は、各社のホームページで確認できます。
特別食のいろいろ
- 宗教上制限がある方への食事(ヒンズー教、ユダヤ教等)
- お子様用の食事
- ベジタリアンミール
- アレルギーミール
- 健康上制限のある方への食事(糖尿病対応、低塩、低カロリー等)
- フルーツのみの食事
- シーフードの食事
これらのお食事は、誰でもリクエストすることができます。アレルギーでなくても、嫌いな食材が多い場合や、ちょっと変わったものが食べてみたい場合には、これらを利用してみるのもいいかもしれません。特別食は、あらかじめ数日前の予約が必要ですので、お忘れなく!
CAと話をしよう!
忙しい最中にCAと話をするのはなかなか難しいものです。CAと話をするポインとは「好印象を与えておく」ことです。そうすることで、後からいろんなお話ができるきっかけになります!
CAに好印象を残すポイント
- 目を見て、笑顔で話す
- ミールチョイスの時に「CAさんのオススメの方をお願いします」と言ってみる
- お代わりなどが欲しい時には「お手すきの時に・・・」や、「急がないので・・・」と配慮を見せる
- お手洗いを綺麗に使う
話しかける際には、CAの忙しい時間帯を避け、客室が落ち着いたタイミングを狙うのが良いでしょう。ぜひ声をかけてみてくださいね!CAもやっぱり人間ですので、笑顔が素敵なお客さまとお話しするのが大好きです。
まとめ|お酒や機内食は、工夫次第でより楽しめる!
お酒と機内食を楽しむ方法
機内でのお酒や機内食を充分に楽しむことができれば、その旅はきっと、素敵なものになるでしょう。今回は、お酒や機内食の楽しみ方をお伝えしました。ぜひ、次回の旅行でためしてみてください。
- お酒が出せるタイミングは「離陸後から着陸の1時間くらい前まで」
- 機内ではいろいろな種類のお酒を楽しめる
- お代わりをもらいにキッチンに行けば、CAと話せるかも
- 機内食はあらかじめHPで確認
- 予約をすれば「特別食」も用意してもらえる
CAと話すタイミングを考える
CAと話してみたいと思ったら、次のタイミングを除いた時間帯が狙い目です。
- 搭乗中
- 離陸後から4時間(サ—ビス中)
- 着陸の2時間前から着陸前
ポイントは「笑顔」で好印象を残すことでしたね!今回の記事をご参考に、ぜひ次回のご旅行では「いつもとは違う機内」を楽しんでください!みなさまが、機内で素敵な時間を過ごせますように!