「外資系のCAは新人でも待遇がいい」と聞いたことはないでしょうか?
外資系エアラインの中には、新人CAでも高待遇の会社もあるのは事実です。外資系エアラインといっても中東系、ヨーロッパ系、アジア系、アメリカ系とさまざまで待遇も会社によって違います。
圧倒的なのは「中東御三家+SQ」。
外資系のCAを目指すのであれば好待遇のエアラインを目指したいですよね。今回は、外資系エアラインの待遇でチェックするポイントや、実際に好待遇のエアラインを紹介します。
・外資系の新人CAたち|入社1年目の給料や待遇がスゴイ♪
・外資エアラインの待遇でチェックするべきポイント4つ
3分ほどお付き合いください。
外資系の新人CAたち|入社1年目の給料や待遇がスゴイ♪
働く航空会社で5年後ー10年後の給与・待遇も決まってきます。そして、外資はその国の税金制度も要チェックですね♪
外資系新人CAはなぜいい待遇を受けられるのか?
なぜ、外資系新人CAはいい待遇を受けられるのか気になりますよね。
結論から言ってしまうと、すべての外資系新人CAが高待遇というわけではありません。ある一定の外資系エアラインでは実際に新人CAでも好待遇を受けることができます。
新人でも好待遇の外資系エアラインは何が違うのでしょうか? その理由として以下の3つがあげられます。
- 拠点を置く国の勢いがある
- 高い収益を上げている
- 拠点を置く国の税制度
拠点を置く国の勢いがある
1つ目の理由は、エアラインが拠点を置く国の勢いがあることが理由です。
例にあげると、中東御三家と呼ばれる「エミレーツ航空」「カタール航空」「エティハド航空」です。中東の航空会社は、オイルマネーで潤沢な資金を持つ政府や王族の実質支配下にあり、国・空港・航空会社が三位一体になっているので、一国の航空会社が太刀打ちできない競争力を持っています。
アラブ首長国連邦のドバイに拠点を置く「エミレーツ航空」を例にあげると、ドバイのメイン産業は、「観光・貿易・金融」です。
ドバイはオイルマネーで潤っていると思われがちですが、実はドバイでは石油はほとんど採れません。貿易や金融、さらには観光に力を置いたドバイは世界中から人とモノを集めるために1987年に国営エミレーツ航空を創設しました。
数十年で急速な路線拡大と空港への設備投資でドバイ国際空港を世界トップクラスの一大ハブ空港にまで拡大させました。また国策のオープンスカイ政策を推し進め、今やエミレーツ航空は世界の航空業界の中心に名を連ねるまでに成長しています。
こうした中東勢の航空会社の勢いが、新人CAの給与や待遇面にも反映されているのです。
高い収益をあげている
2つ目の理由として、会社が高い収益をあげていることが理由としてあげられます。
航空業界に限らず、業績の良い会社は給与や待遇面にも影響します。高い収益があれば、それだけ従業員にも還元されます。
特に中東系エアラインは業績もよく、福利厚生が充実しているため新人CAでもその恩恵を受けることができるのが好待遇な理由の一つです。
拠点を置いている国の税制度
3つ目の理由として、エアラインが拠点を置く国の税制度も理由の一つです。
外資系エアラインでも、国によってはその国の所得税が引かれる場合があります。例えば、東南アジアの社会主義国ベトナムのフラッグキャリアベトナム航空の場合は、ベトナムの所得税の税率が20-35%と高いため、年間で数十万円も支払わなくてはいけません。
一方、中東のエアラインでは所得税はゼロです。そのため給与から税金が引かれることなく支給額がそのまま手取り額となる点が、好待遇の理由の一つでもあります。
外資エアラインの待遇でチェックするべきポイント4つ
実際に好待遇の外資系エアラインCAを目指そうとした場合、どの部分をチェックしたらいいのでしょうか?チェックしておくべきポイントを4つ紹介します。
1.お給料はいくらか
1つ目のチェックポイントは、給与額。月のお給料はいくらぐらいなのか?を把握しておくことは大切。
正確な金額はわからなくても、だいたいの目安だけでもわかれば生活のイメージができます。過去のエアライン採用情報などに基本給の記載がある場合もあるので、情報収集をしてみましょう。また3年〜5年後にはどれくらいになっているかも重要ですね。
2.住居手当の有無
2つ目のチェックポイントは、住居手当の有無です。これは非常に大きい! 外資系CAで外地ベースのエアラインであれば必ず確認しておいた方がいいポイント。
物価の安い国でも、駐在員や外国人が集中するエリアは家賃も日本並みに高くなる場合もあります。また海外ですので安いからという理由だけで選ぶと治安が悪かったりすることもあります。
外地ベースで会社が住居を用意せず自分で住む部屋を借りなければ行けないエアラインは、この住居手当があるのか、またいくらぐらいなのか?という点もチェックしておきましょう。
3.交通費の支給はあるか
3つ目のチェックポイントは、交通費支給の有無です。外資系CAの場合、会社が空港や乗務員オフィスまでのシャトルバスを出している場合と、CAが自らタクシーや公共交通機関を使って出勤する場合があります。
自分で乗務員オフィスに出勤する場合は、交通費支給があるかないかで月の出費が天と地ほども変わってきます。なかなか交通費支給まで情報が出ていないこともありますが、チェックできるようであれば調べておきましょう。
4.税金はどのくらい引かれるのか
4つ目のポイントは、税金や税率です。いくらお給料が高くても、外国人CAの給与からも所得税が引かれる場合と、所得税などの税金がかからない場合と国によって全く違います。
税金の税率はその国の法律で決められているので従わなければいけません。実は外資系CAの待遇がいい背景には、その国の税率が関係していることもあります。
新人CAでも待遇の良い外資系エアライン4つ
実際に新人CAの待遇が良い外資系エアラインを4社紹介します。
エミレーツ航空
新人CAでも待遇がいい外資系エアラインの1社目は、エミレーツ航空です。
エミレーツ航空はドバイに本拠地を置き、世界157都市に就航し、客室乗務員は世界中から集まった多国籍CAが約2万人程在籍しています。CAは国籍関係なく、週航路線すべてに乗務できる点が魅力です。
ドバイは所得税がゼロ、また住居費・交通費が一切かからないため支給額がほぼそのまま自由に使えるお金です。
給料(入社1年目) |
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ボーナス |
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住居手当 |
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交通費 |
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その他手当 |
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カタール航空
新人CAでも待遇がいい外資系エアラインの2社目は、カタール航空です。
中東カタールの国営航空で、世界160都市以上に就航する5スターエアラインです。中東御三家と呼ばれるエアラインの一つで、カタールも所得税などがかからないため、支給額がそのまま手取り額です。カタール航空も住居は会社手配で交通費も会社手配のためかかりません。
給料(入社1年目) |
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ボーナス |
年に1回1000時間をオーバーした分の時給の倍を支給 |
住居手当 |
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交通費 |
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その他手当 |
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エティハド航空
新人CAでも待遇がいい外資系エアラインの3社目は、エティハド航空です。
アラブ首長国連邦のアブダビに本拠地を置き、こちらも国営航空で中東御三家の一つです。設立は2003年と比較的新しく潤沢なオイルマネーで新規機材と路線拡大で急速に成長したエアラインです。
給料(入社1年目) |
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ボーナス |
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住居手当 |
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交通費 |
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その他手当 |
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シンガポール航空
新人CAでも待遇がいい外資系エアラインの4社目は、シンガポール航空です。シンガポール航空はシンガポールのフラッグキャリアで、CA志望者に大変人気のエアラインです。
給料 |
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ボーナス |
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住居手当 |
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交通費 |
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その他手当 |
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*注意* 新型コロナウイルスの影響による航空業界の業績悪化で待遇が変わっていることもあります。
待遇のいい外資系エアラインに求められる人物像とは?
本日の内容を3行でまとめます。
・人気の外資なら新人CAでも平均月収およそ28~30万円
・給与や待遇が圧倒的なのは「中東御三家+SQ」
・給与だけでなく、外資は「税金や住宅補助、交通費」が大きく影響
中東御三家と呼ばれるエミレーツ航空、カタール航空、エティハド航空やシンガポール航空に求められる人物像は、ほかの外資系エアラインに求められる人物像と大差があるわけではありません。
外資系エアラインでは、自分軸をしっかり持った自立した人が多いように見受けられます。しっかりと自分の意見を持ちつつも、多国籍クルーの中でもお互いを尊重し協力してチームワークで働ける人が求められます。
外資系エアラインを目指すのであれば、是非待遇のいいエアラインに挑戦してみてください。