日本ではあまり知られていない謎に包まれたカタール航空。実はSKYTRAX ワールドベストエアラインに選ばれた世界一の航空会社です。

カタールの国営航空であり5スター、なんと160以上の就航都市を持ち、Qsuiteという全席完全個室のビジネス・ファーストクラスの提供、そんなカタール航空の気になる給料、他社とは違うスケジュール、異文化に囲まれた空のオフィスについて大公開します。

本記事の内容

・カタール航空CA給料の実態 【税金がない国の給料は最高】
・カタール航空CAのスケジュール・働きやすさ

3分ほどお付き合いください。

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カタール航空CA給料の実態 【税金がない国の給料は最高】

-手取り金がそのまま給料-

カタールには税金制度がありません。簡潔に言うと、給料は手取り金額がすべてあなたのポケットに入ります。

住まいは会社持ちの寮に(寮の外に住みたい場合は条件を満たしていれば許可されます)、光熱水費も会社持ち、通勤は会社からの無料送迎バス、フライト先の食事代も支給されます。基本的に支出は個人の生活・娯楽費のみです。

レイオーバーでの食事代は、現地の生活水準とホテルに合わせて支給されます。ホテルは基本的に4スター以上、ルームサービス・ホテル内飲食店でのクルー割引、場所によっては無料の朝ご飯ビュッフェ付きなど、手厚くサポートされています。正直なところ食事代は大きく給料に反映します。

日帰りのフライトばかりだと、同じ時間飛んだのに減ってる!と思うこともありますが、逆に国の生活水準が高い国へのレイオーバーが続いている時は、嬉しいサプライズが待っています。

これらを含め、給料は地位に合わせた基本給・飛行時間・食事代の3つがそのままポケットに入ります。

―ポジションによっての給料―

CAの給料は各ポジションにより大きく変わります。

地位は、下からエコノミー・ビジネスファースト・客室責任者エコノミー・全客室責任者の4つに分かれています。

2年以上のCA経験者(国際・国内問わず)は、エコノミーを1年間務めた後に昇進試験の機会が与えられます。経験が無い場合、エコノミーで2年間働いたあとに昇進試験に挑むことが出来ます。

また、ポジションに沿って受ける補助金(寮の外に住むクルーへの住居費・交通費)も変わります。エコノミーとビジネス・ファーストのCA間でも明らかに差が出るので、私自身も昇進後はよりまとまった貯金をすることが可能でした。

このように、各ポジションによって給料は大幅に変わります。

―給料とボーナス-

エコノミー平均月収は23万から30万、ビジネス・ファーストでは26万から36万です。

これが差し引きなしで丸ごと手元に入るので、かなり貯金できます。ですが、世界中を回り、観光・ショッピングなどお金を使う機会が沢山ある上、休日には社割のチケットを利用し格安で旅行できるので、思う存分楽しんでいると全く貯金ができません。

実際、年数働いているCAの間でも貯金額に200万ほどの差があることもあります。ですが、計画的に貯金を進めれば日本では難しい額を貯金することが出来ます。

また、カタール航空ではボーナスの代わりにオーバータイムと言われる支給が年に一度あります。年間を通して1000時間以上飛んだ場合は、オーバーした時間✕フライト時間基本給の数倍を受け取ることが出来ます。

カタール航空CAのスケジュール【世界中に飛ぶ事の裏側】

―フライトスケジュール―

スケジュールはとてもタフなものです。世界中に飛ぶからこそ、フライト時間は最短で40分から最長の18時間!10時間を超えるフライトでは、機内で交代制のレストが与えられます。

10時間を超える羽田ドーハ間、成田ドーハ間でも数時間のレストを取ることが出来ます。ビジネス・ファーストクラスでは、Dine on anytimeと呼ばれる、お客様の好きな時間にお食事を提供するサービス体制があり、人数が少なくなるレスト中ではCAのスピードとチームワークがとても重要になります。

レイオーバーの時間は基本的に20時間から、飛行時間が長いフライト・毎日就航していないフライトでは現地で1日から2日間のデイオフがあります。

しかし、中には20時間よりも少ないレイオーバーもあるので、CA自身がしっかり仕事前に休息を取ることが必要です。フライトは普段からほぼ満席の上、サービスが豊富なので座る時間がない時でさえあります。

世界中を駆け巡るハードなスケジュールをこなすために、しっかりとした自己管理が求められます。

― 1ヶ月のフライト時間と休暇―

長期休暇がない月のフライト時間は90時間から120時間に及びます。フライト・睡眠・食事・フライトの繰り返しとなるハードスケジュールでは、CAのほとんどが曜日と日にちを忘れます。それに加えて各フライトでの時差もあるので、体内時計は狂い「何時にフライトへのピックアップがあるのか」だけを頭に入れて週を過ごす事もありますが、常にそうなる事はないので心配しないでください。

通常のスケジュールでは、急な飛行機の変更や病欠によるCAの欠員に備えて、指定された時間を会社または自宅で待機する「スタンバイ」業務もあります。2日間のスタンバイがある場合、召集されない日もあるのでスケジュールは常に変動します。

また、毎月のフライト(最大10本)と休日(最大4日間)はあくまでリクエストする事が出来きます。

月の休暇は10日ほどで、有給は半年に15日与えられます。 有給は5日ずつ分けてリクエストする事ができ、15日全てをまとめて取ることも可能です。また親族で結婚式などのイベントがあるにも関わらず、希望の日程に休みがもらえなかった場合は、オフィスに掛け合うことで無給の休みを取る事も可能です。

働きやすさ【仕事環境・カタール航空CAの特権】

―多文化に囲まれる職場で大切なこと―

多くの文化に囲まれるからこそ、しっかりした自己表現力が求められます。カタールのリクルートは各国で行われ、世界一国籍が多い航空会社です。異文化に囲まれて仕事をしながら様々な情報を交換し、一生の友達・パートナーに出会うことさえあります。

しかし、仕事を通じて各国様々な国民性が一つの場所に集まり、同じ仕事を成し遂げる為には男女関係なくしっかりとしたコミュニケーションをとる事が必須です。

悪気が無くても、文化の違いによって誤解を生んでしまう事もあります。また、カタールでも日本人の印象は良く、働き者で優しいイメージが一般的にあります。

比較的にアジア人は働き者という考えがあるので、そこに付け込こまれてこき使われてしまうCAを見かけることもあります。様々な考え方と向き合いながら協力しあう環境だからこそ、自分の意見をハッキリ相手に伝えることがカタール航空ではとても大切です。

―ワンワールド加盟QRの社割―

カタール航空の社員割引はとても充実しています。CAは、年に一度無料のQR往復チケットが配布される上、QRフライト・ワンワールド加盟航空会社・その他航空会社で割引チケットを購入する事が出来ます。

3・4連休があれば社割チケットで旅行することも可能ですし、カタール航空が就航していない都市でも他社を利用することで、どこへでも旅行が可能です。

社員以外にも、QRフライトのみであれば割引額が少し少なくなるものの家族・友人(年によって家族以外に与えられるチケットの数が変わります)にも割引チケットを購入することができます。

社員であれば、ドーハ羽田ドーハ間を約2万円で購入することができ、働くポジションによって購入できるクラスが広がります。

エコノミーとビジネス・ファーストのCA社割チケットはエコノミークラスですが、無料のチケットにあたってはビジネス・ファーストのCAには空席次第でアップグレードが与えられます。客室責任者と全客室責任者においては、常にビジネス・ファーストクラスのチケット購入が可能です。

これらの多くの待遇を存分に生かし、CA生活を思う存分満喫することが出来ます。

まとめ|カタール航空のCAは給料+マルチカルチャーが最高である♪

世界一のエアラインに選ばれたカタール航空では、魅力的な給料に恵まれる上に、日本では考えられない刺激的なマルチカルチャーの中でキャリアを伸ばす事が出来ます。世界一周は日常的なものになりますし、日本を離れたくない方でも社員の特権を生かし気軽に休暇で帰国する事さえ出来ます。

・外資航空会社でキャリアを伸ばしたい
・世界中を旅行したい
・短時間で貯金を蓄えたい
・異文化に囲まれて仕事をしたい

などなど、少しでも当てはまる方へカタール航空は沢山の夢を叶えてくれる会社です。