空の上でお客様の安全をお守りし、質の高いサービスを提供する客室乗務員。

JALでは、客室の責任者であるチーフキャビンアテンダントは、他のCAと制服が異なり、白いジャケットを身につけています。その姿は威厳があって、CA皆が憧れる姿でもあります。

そんなチーフキャビンアテンダントを目指す方に向け、本記事では元JALのCAが、その昇格、昇給についてお話しします。CA達がいったいどれくらいのお給料を貰っているか、皆さん気になりますよね(^ν^)

本記事の内容

・CAの昇格・昇給についてウラ話を少し暴露します。
・CAが昇格・昇給するために良い評価を得る方法

3分ほどおつきあいください。

Sponsored Link

CAの昇格・昇給についてウラ話を少し暴露します(いつごろ?/いくら上がる?)

JALのCAは、お給料が上がるタイミングがいくつかあります。

昇格に伴う昇給以外だと

○国内線訓練期間を終え、飛行機に乗務するようになった時
◯国際線を乗務するようになった時
◯ファーストクラスを担当するようになった時

以上のタイミングでお給料が上がります。それでは、本題の昇格に伴う昇給について具体的にお話ししていきます。

昇格はいつごろあるの?CAの職位と年齢をお教えします。

キャビンアテンダント 〜29歳(1年目〜6年目)
リードキャビンアテンダント 29〜40歳(6年目〜12年目)
チーフキャビンアテンダント 33歳〜(12年目〜)
マネージャー(管理職) 40歳〜(18年目〜)

年次が上がっていくにつれ、本人の適性と能力を見つつ、訓練を経て職位が上がっていきます。

職位ごとの年齢の幅は人それぞれで、優秀な人ほど早く昇格していきますが、お子様を出産され、産休育休を取得されたCAなどもいるので個人差は大きいです。

また、職位が上がると、まとめ役に変わっていき責任も増すので、今のままがいいと昇格を断るCAもいます。

昇給はどのくらい?職位とひと月のお給料を公開

正直言って、体への過酷さから考えると、もっともらってもいいでしょ!というCAが多いですね。

キャビンアテンダント 28〜30万
リードキャビンアテンダント 35〜38万
チーフキャビンアテンダント 45万〜
マネージャー 不明^^

CAは基本給の他に、乗務手当、宿泊手当など、多数の手当があります。それらをまとめて「お給料」とし、職位ごとにまとめました。

同年代の友人より少し多いかな、という印象はありますが、仕事後の体の疲れや、外地での食料調達のためにはこれくらいは妥当、いや、もっと欲しいというのが本音でした。

マネージャーのお給料に関しては、全く耳にしたたことがないので「不明」とさせていただきます…(・_・;

地上職への配属、海外基地への派遣

JALでは、職位に応じた能力が既に備わっている場合や、適性、個人の希望を汲んで、さまざまな地上職へと配属される場合があります。

その配属先は、代表的なもので訓練センター(サービス/救難の教官)、採用チーム、機内サービス関連部署など、多岐に渡ります。また海外基地に派遣され、外国人のCAのフォローアップを担当するCAもいます。

早くて、ファーストクラス訓練を終えた中堅CA(29歳〜)から抜擢されることになりますが、皆がこの道を通るとは限らず、チーフキャビンアテンダントになるまでこういった配属を経験しない人もいます。

その任期は半年〜3年間で、その間は乗務手当などが付かず、お給料はガクッと下がるようですが、大きなメリットもあります。

CAが昇格・昇給するためには良い評価が必要。それらを得る方法とは?

皆さん、CAになったら、昇格して、より多くのお給料を手にしたいですよね。(大変なことが増えるので、昇格したくないって方の気持ちもわかりますが…)ではどうすれば昇格することができるのでしょうか。ここではあまり語られていないその裏側をお話しします。

・良い評価を得るためには地道な努力が必要!?

評価を得る方法は大きく分けて3点あります。

まず、年度はじめに立てた目標を達成すること。例えば資格の取得や英語力の向上、サービスにおいての目標を、毎日の生活と、毎フライトでコツコツと達成することが大切です。

2つ目は、身だしなみ、笑顔、コミュニケーション力などの個人のチェック項目で良い点を直属の上司から貰うことです。

3つ目は、フライトにおいて高品質なサービスをお客様に提供することです。心に残るおもてなしや、対応をしたことで、お客様からコメントを頂けた場合、良い評価を貰える場合があります。

CAから地上職への配属は、昇格への道⁉︎

フライトが好きなCAにとって、地上職への配属は、海外でショッピングもできないですし、お給料も下がるのでここだけの話、あまり嬉しいことではありません。ただ、早い昇格が目指せるので、JALではエリートの道であるとも言われています。

教官になれば、サービスについて、また保安について、教える立場に立つことで自分の理解も進み、より良いCAになってフライトに復帰することができます。また、機内サービス関連部署で、お客様の声を分析することでも、違った視点で機内サービスにあたることができます。

ただ地上職の配属に至るには、その職位で求められる力があることが前提なので、今目の前の仕事を完璧にすることが一番の近道となります。

・昇格までのステップアップの時点で大変⁉︎

リードキャビンアテンダントに昇格に至るまでの、キャビンアテンダントとしてのステップアップをご紹介したいと思います。GLYはキッチンの仕事、CBNは主に様々なお客様対応を指します。

○国内線乗務

GLY→CBN→クラス責任者→国内線ファーストクラス担当

○国際線乗務

普通席のGLY→普通席のCBN→ビジネスクラスのCBN→ビジネスクラスのGLY→クラス準責任者→国際線ファーストクラス担当→フライトデビューしたての新人の教育係

このように、1つずつ段階を踏んでいき、クリアした先に「昇格」が待っています。文章にすると大変そうに見えますが、個人的にはあれよあれよという間に進んでいきました。自分にやれることが増えていく感覚は、達成感もあり、とても良いものでした。

まとめ|CAは常に昇級・昇格を意識せよ♪

本記事ではCAの昇給・昇格について、元JAL CAがお話ししました。

サービスの質を上げ、自分磨きをして毎年良い評価を得ることかチーフキャビンアテンダントまでの道のりとなっています。

昇格するためには大変なことも多く、訓練も乗り越えなければなりませんが、それ相応のお給料も貰える職業であると思います。(実際はもっと欲しいという声も多いですが…笑)

また社内には、出産や子育てでお休みするCAや、昇格を目指さず気ままにフライトするCAもおり、ワークライフバランスを大切に仕事をしています。決して皆がバリバリ系女子ではありませんのでご安心を。

この記事をお読みになった皆さんも、将来を思い描いて、CAになったあとの人生設計をされてみてください♪