コロナウイルスの流行から2年が経過しました。そんな中、フライトが少なくなったCAたちの現在のお給料や生活にはどんな影響が出ているのでしょうか。本記事では、コロナが流行してからCAのお給料がどのくらい減ったのか、ご紹介します。

本記事の記事内容

・CAのお給料はどうやって決まるの?詳細な内訳。
・コロナで新卒給料はいくら減ったか。
・CAのお給料の使い道はコロナでどう変わったか?

3分ほどお付き合いください♪

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CAのお給料はどうやって決まるの?コロナでいくら減ったか。

はじめに、CAの収入は、毎月いただく「基本給+手当」+1年に2回ほどいただく「ボーナス」で形成されています。

これらのお金について、コロナ前とコロナ禍でどう変わったか、ご紹介します。

・基本給

基本給は年齢や階級によって決まります。ANAを含む日系国空会社では年功序列の傾向が強く、会社での勤続年数が長いほど基本給が高く設定されていることが多いです。コロナ禍でフライトが減った現在も、この基本給は変わらずに支給されています。

・手当

手当は毎月のフライトした時間や、地方や海外での滞在時間(ステイ時間)に比例して加算されるお金です。コロナが始まってからCAの乗務機会は減りました。

国内線は日帰りで乗務する日が増えたことでステイが減り、長時間フライトすることができる国際線は運休している路線が多いためなかなか乗務することができません。したがって、コロナが始まってからはこの手当が大幅に減少しました。

・ボーナス

前年度の業績に合わせて、会社から社員へ支給される言わば“ご褒美”のことです。

コロナ前は1年のうち上半期に1回、下半期に1回支給されていましたが、残念ながら2020年度のボーナスの支給は一度もありませんでした。

ちなみに、ボーナスは基本給を元に計算されるので、こちらも社員として働いている期間が長く年齢が高いほど、いただけるボーナスの金額も多くなります。コロナ前は新人CAで1年間に合わせて約100万円支給されていました。

CAのお給料は以上のような形で形成されており、1〜3年目くらいのCAはコロナ禍で1ヶ月およそ手取り19万円ほどで生活をしています。コロナ前の新人CAの1か月の収入は多いときで手取り27万円ほどだったので、コロナになって毎月約8万円減ってしまったことになります。

CAのお給料の使い道はコロナでどう変わったか?

前述のようにコロナにより収入が減ってしまったCAたちは、現在どのように生活しているのでしょうか。
ここではCAならではのお給料の使い道の変化をご紹介します。

コロナになって増えたCAの出費

・光熱費と自炊代

コロナ禍での生活でCAの光熱費と自炊代が増えました。コロナ前のCAは1か月のうちに約8泊をステイ先で過ごし、休みの日は社員優待を使って同期と旅行に行ったり、帰省したりと、とにかくアクティブ!特に若いCAはほとんど自宅にいませんでした。(笑)

しかし、コロナでステイやフライトそのものが減った現在は自宅で過ごす時間が増えたので、必然的に光熱費も増えました。

また、フライト中の食事は基本的に会社が用意してくれるため勤務の日はほとんど食費がかからず、ステイが続いていたコロナ前の生活では、食材を傷めてしまうため完全な自炊をしている一人暮らしのCAは多くはいませんでした。

現在では、在宅ワークでの勤務日が増えたことで当然ながら自分で食事を用意する機会も増えましたが、収入が減っている今、毎回外食やUber Eatsというわけにはいきません。多くのCAは今までの生活のありがたさを強く感じながら、コロナ禍での自炊生活をおくっているようです。

コロナになって減ったCAの出費

・お土産代

CAはみんなお買い物が大好き!!ですが、そんなCAたちの各地でのお土産代が減少しました。

コロナ前、ステイ先では海外のスーパーマーケットやドラッグストアで日本では買えないコスメやお菓子をスーツケースがパンパンになるまで買ったり、国内ではその土地ならではの美味しいお料理をたくさんいただいていました。

このようなCAの醍醐味ともいえるステイ先での楽しみは、現在はウイルス感染予防のために自粛しています。久しぶりに訪れた土地でお買い物ができないのはとても悲しいですが、収入が減っている今、出費の機会も減って内心ほっとしているCAも多いかもしれません。

・ネイル代

コロナによりネイル代が減少したことも、CAならではかと思います。ANAのCAは社内ルールの範囲内でネイルをすることができます。職業柄手元を見る機会が多く、ネイルが美しいとお客様に清潔感を感じていただけることはもちろん、自分自身の仕事へのモチベーションがぐっと上がるため、普段からネイルをしているCAは多いです。

しかし、コロナ禍の機内ではCAは感染予防の観点から常にビニール手袋を着用するようになりました。乳白色のビニール手袋を着用しているとネイルは見えなくなるため、ネイルをしないか、これまでのジェルネイルからセルフネイルに変えたCAが増えたように思います。

およそ3週間に1回サロンで約5000円かかるネイルにお金をかけなくなった背景には、CAの収入減少に関係がありそうです。

コロナ前後でも変わらないCAの出費

・家賃

コロナ禍でも大きく変化がないCAの出費、それは家賃です。コロナ前の給与水準で一人暮らしの家を借りたCAは、今家賃を払うのが大変と感じている人もいるかもしれません。

ただ、最近ではテレワークでのミーティングやオンライン講座を受講する時間が増えたことから、自宅にいる時間を快適にしたいと思うCAも多いです。

そのため、再度かかる引っ越し費用なども考慮した結果、ほとんどのCAは家賃の低い家にわざわざ引っ越しをせずに、コロナ前から住んでいる家で生活を続けています。社会的にもなかなか旅行や食事会ができない昨今では、先ほどご紹介した若手CAの手取り19万円でも通常の生活はできています。

まとめ:コロナ後、現役ANAのお給料はいくら減ったか

新人CAは1か月の手取りが約8万円減りました。これはでかい。。。痛い。。

コロナになって増えたCAの出費
・光熱費と自炊代

コロナになって減ったCAの出費
・お土産代
・ネイル代

コロナ前後でも変わらないCAの出費
・家賃

いかがでしたか?「やっぱりコロナ禍でCAのお給料って厳しいんだ、、」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
たしかに、コロナ前のお給料に比べて現在は大きく減少してしまっているのは事実です。

しかし、フライトが少ない今だからこそできる過ごし方もあります。空いた時間を使って語学や趣味について学びを深めたり、副業で新たなキャリアを築いたりetc…

CAたちは厳しい経営状況の中でも雇用を守ってくれる会社に感謝をしながら、今の期間を更なるレベルアップのチャンス!と捉えて明るく過ごしています。

飛行機は世界中の人々にとって大切な公共交通機関です。いつかパンデミックが収まり、世界中の空に必ずお客様が戻ってきてくださるのを信じて、CAは自分が今できることに前向きに取り組んでいます!