CAさんのリアルな給料ってどれくらいだろう?
今後数年は苦しいのに転職しないのはどうしてなのかな。
今回はこのような疑問にお答えします。
コロナ後は基本給の23万円のみ、基本給から社会保険などが天引きされるので、手取りは14万円ほどです。それでも辞めないのは、会社が全力で守ろうとしてくれているから。
「航空業界最大の危機」とも言われるコロナ禍で働く現役CAが、リアルな給与とやめない理由をお伝えしています。
・日本航空CAがコロナ後の「リアルな給料」を公開します。【やめない理由】
・コロナ後のCAの勤務日数が戻ってきている話(およそ週3)
3分ほどお付き合いくださいm(_ _)m
日本航空CAがコロナ後の「リアルな給料」を公開します
客室乗務員の給与は「基本給+手当」で決まる。
給与は次の2つで構成されています。
・「基本給」:
こちらは一般企業と同じシステムです。・「フライト手当」:
物価の高い国ではこの手当にプラスされたりしますし、逆も然りで変動があります。
客室乗務員は免税範囲が旅客よりも広いので、国際線常務の仕事ではお買い物をよくしていたのですが、
最近はフライトで外地に行っても、感染対策のため外出を控えているのでフライト手当をまるまる貯金出来ています。(別口座で管理しているため)
それでも、飛ばなければ給与が増えない私たち客室乗務員にとって続く減便とお客様の少ないコロナ禍は苦しい世界になりました。
CAの給与は下がった?生活は出来てるの?
結論から言えば、給与は下がりました。フライト手当のない基本給のみの支給で、業績から言えば仕方ないとは言えボーナスも大きく減ってしまいました。
手取り「14万円」は東京で暮らすにはとてもハード。若手の客室乗務員は会社に指定された借り上げのマンション形式の寮で暮らしている場合が多数なので、生活が出来ない!というレベルの危機は無いのですが、給与が減った事で生活の質は下げたという人が大半です。
客室乗務員は体力があって行動的な人が多いですし、巣ごもり生活は精神的にも負担になっていると言う声も聞きます。
フライトの代わりに自己啓発のセミナーや、Web会議が増え、社内のさまざまな部署の方とお話しできる事は非常に勉強になりますが本分である「客室乗務員」の仕事が出来ていないことは非常に歯痒いです。
会社が全力で守ろうとしてくれているから
それでも私が客室乗務員を辞めないのは、会社が一丸となって航空業界を「守ろう」としているからです。
本来であればオリンピック景気で活気付いていたであろう業界で、オリンピックやインバウンドを見越した大量採用の最中、コロナウイルスの流行で会社としては非常に苦しいはず。
ですが海外の航空会社のように「クビ」は無く、外へ出向させてくれたり、社内の違う業務を学ばせてくれたりと会社が守ってくれています。
私たちは保安要員として誇りを持って仕事をしていますが現実では運行職掌(パイロット)や整備士と違い、数ヶ月の訓練で育成できる存在で、毎年何百人と新人を採用していました。
それだけ入れ替わりの激しい職業です。
それでもまた航空需要が戻った時の事を見越して、なんとか「食べさせて」行こうとしている会社にCAたちは感謝しかありません。
コロナ後のCAの勤務日数が戻ってきています。
空港に少し活気が戻ってきていることからもわかるように、CAの勤務日数も月数回から、週数回に回復してます。
少しずつ戻ってきているお客様
去年は、月に数回だったフライトも今年からは週に2〜3回ほどに戻ってきており確実にお客様は増えています。
むしろ便数を減らしているためか地方によってはコロナ前までは満席がありえなかったフライトも、今は満席などという現象も起こっています。
そして、コロナ禍で一番感じたことは「人の温かさ」す。
「こんな時にお仕事大変ね」 「飛ばしてくれてありがとう」
とお声をかけていただく機会が増えました。これは地上係員の友人も話しており、よく思い出しては涙ぐんでおります。
こちらこそ、選んでいただいてありがとうございます。と言う気持ちでお仕事をさせていただいております。
まとめ|CAたちの「リアルな給料」と「やめない理由」
手取りは14万円ほどに減額
それでも会社が努力しているので私たちも辞めずに頑張ろと思えます。
もちろん、他業種へ転職する方も多いですし、潰しの効かない「客室乗務員」から脱しようと資格取得に向けて努力する同僚もいます。この給与も一例で同じ会社の客室乗務員でも給与には差があります。
まだまだ先の見えない世の中ですが、航空会社でも新卒採用が発表された日系の会社もありました。客室乗務員や地上係員、航空会社への夢を持ってくださっている方へ少しでも勇気が届けられれば幸いです。