CAの身だしなみはキビシイことが知られていますが、どの程度なのでしょうか。
・ネイルが厳しいって聞くけど、どの程度?グラデーションやラメはOK?
・ネイル以外にどんな規定があるのかな?
今回はネイルを中心に、CAの身だしなみについてお話しします。その厳しさにびっくりとつっこみどころ満載の身だしなみ規定。
JALやANAなどの日系エアラインは「個性」より「統一美」を重視しているため、実は身だしなみ規定を守ることは昇進にも大きくかかわってきます。
・CAはネイルも厳しい|日系大手エアラインの身だしなみ事情
・CAの身だしなみ基準(ヘアスタイル・時計)にびっくりする話
・CAの身だしなみを高く保つにはお金がかかります。。。
ピアスについて具体的に知りたい方は、CAのちょっと意外なピアス事情【客室乗務員ならではの身だしなみ規定】で詳しくまとめています。
CAはネイルも厳しい|日系大手エアラインの身だしなみ事情
CAのネイルケア
機内は乾燥しているので爪にとっても過酷な環境。「二枚爪」「割れる」「欠ける」はしょっちゅうです。
座った状態で接客を受けるお客様から見ると、CAの爪はとても目立つようです。そのため、ネイルケアは欠かせません。
- ネイルをしないことは禁止
- 爪の長さはmm単位で規定がある
- ジェルはOK(厚みがあるものは禁止)
- カラー、デザインに関しても細かいルールあり
乾燥を防ぐため、ハンドクリームやネイルオイルを頻繁に使いたいところですが、時間に追われているCAにはそんな暇もありません。(意識高い系のCAは別ですが・・・)
ネイルまで、会社の指定されたカラーを使用する決まりがあるエアラインもあります。
CAのネイル、ネイリストさんもびっくり!
ネイルカラーやデザインについて、もう少し詳しく見てみましょう。エアラインによって多少違いはありますので、ご参考までに。
- ネイルカラーは、透明・ピンク・ベージュのワンカラーのみ
- グラデーション禁止
- ラメ・パールは禁止
- ストーン・3D禁止
毎回、お世話になるネイリストさんにネイルのリクエストをすると、大概「もしかして・・CAさんですか?本当に厳しいですよねぇ。」と言われたものです。
ジェルネイルは約3週間に一度付け替える必要があるので、自分で道具を揃え、セルフネイルをしている人もいます。でもやっぱり、お店でやってもらったほうがネイルの持ちもいいし、時間の節約にもなりますね。
フットネイル大好き
CAはハンドネイルで遊べない分、フットネイルを楽しんでいる人が多いのも特徴です。普段できないカラーにストーンやラメを散りばめたりして。
ステイ先でサンダル姿のCAを見ると、大概キレイなフットネイルが施されていました。きっと、みんな本当はハンドネイルでも色んなデザインをやってみたいと思っているんですよね!
フットネイルが華やかだと、なんだか気分も上がるんですよ♪
調子に乗ってフットネイルにストーンなどを付けすぎ、ストッキングに穴が空いてしまったり、足の指がパンプスに押し付けられて痛くなってしまったり・・・なんて経験も。
ハンドネイルがシンプルなのに、フットネイルが派手な人を見かけたら・・・その人はCA!かもしれません^^
CAの身だしなみ基準(ヘアスタイル・時計編)
ヘアスタイルにも厳しいルール
CAにはネイル以外にも多数の身だしなみ基準がありますが、ネイルと同じくらいいろいろと厳しい決まりがあるのが「ヘアスタイル」です。
- 見えるところに刺せるヘアピンの数
- 肩にかかる長さはシニヨンか夜会巻き
- ヘアピンはUピンとアメピンのみ使用可
- シュシュ(シニヨンの周りについている飾りゴム)禁止
- ショートの場合、襟足の長さ
- お辞儀したときに髪が前に落ちてきたらアウト!
- 髪のカラー決まりあり
- 前髪で眉毛が隠れるのはアウト!
今、ざっと思い出すだけでもこんなにあります。「ちょっとくらいバレないのでは?」と思うかも知れませんが、しっかりとチェックされているので、絶対にバレます。
私はくせ毛で、ずっと夜会巻きでぴっちり固めていたのですが、ある時ショートヘアの先輩CAに憧れ、ショートにチャレンジした瞬間に上司から呼ばれました。
「その髪、ちょっと跳ねてない?襟足も多分・・・ギリギリよね」と。
すごく短くするか、長くしてまとめてしまうしかないんですよね、CAって。美容師泣かせでもありました。
参考記事 ⇒ 【CA流】まとめ髪の作り方|内定をグッと引き寄せる第一印象アップ術
時計についてのルール
時計は、ブランド物の着用は禁止されており、ベルトの色も指定されています。
また、急病人が発生した際に脈拍を測ったりすることもあるので、秒針がついている物を着用しなければなりません。
CAは決まった時間の中で、やるべきことを終わらせるのが仕事ですので、時計は必需品。
新人の頃は仕事が忙し過ぎて時間を見ている暇もないくらいなのですが、常に時間を気にするよう、先輩CAから叩き込まれていきます。
それにしても、時計って思わぬタイミングで電池切れになるんです(^^;)
仕事前に電池が切れてしまい、慌てて近くのコンビニなどで調達した時計をいくつも持っているのは、CAあるあるでしょうか・・・
CAの身だしなみ(ネイル・髪型)にはお金がかかります。。。
CAのネイルにかける費用はひと月3000円以上
ジェルネイルをサロンで施術してもらうと、シンプルなものでもだいたい3000円以上はかかります。
爪が伸びてくると、サロンに行ってネイルを付け替えてもらう必要があるのですが、ネイルのOFFにも別料金がかかったりします。
そして、きれいなネイルがキープできるのは、3週間〜4週間程度。つまり、1ヶ月で3000円以上はネイルにお金をかけていることになります。
ネイルサロンも、新規のところは安かったりするので、CAはいろんなネイルサロンを探して、ウロウロしています(^^;)
CAさんたちのお金の使い方や生活費のリアルを知りたい方は、全日空CA時代の私の1か月生活費・家賃を振り返ってみた【福利厚生のおかげ♪】をどうぞ。
CAの身だしなみに必要なメイク
CAはメイクにもお金がかかります。
その理由は、もちろん「しっかりメイク」をしなければならないということもあるんですが、もう一つ、「CAは流行に敏感」ということも忘れてはいけません。
新人時代は、そんなに化粧品に興味がなかったCAたちも、美しい先輩の「この化粧品がとってもいい!」「このアイシャドウはカラーがきれいに出る!」という口コミを聞いているうちに、自分でも使いたくなってきちゃうんですよね(^^;)
そして、そのお高い化粧品たちは、やっぱりよかったりするので、どんどん深みにはまっていきます。
結果的に、基礎化粧品からメイク用品まで、結構なお金がかかります。でも、身だしなみのためですからね、仕方ありません。
CAのストッキングやキャビンシューズは自分で購入
会社にもよりますが、私がいた会社では、ストッキングやキャビンシューズは、自分で購入しなければなりませんでした。
ストッキングは安いものもあるのですが、すぐに伝線してしまったり、仕事中にズレてきたりするので、ある程度の品質のものが人気です。
それでも万が一の時に備えて、予備のストッキングを持っておくのはCAの常識。
ストッキング代は、一足300円くらいでも、ひと月で考えると、3000円以上にはなってしまいます。キャビンシューズに関しても、長時間立ちっぱなしのCAですから、CAならではのこだわりがあります。
- 歩きやすい、疲れにくい
- 蒸れにくい
- 汚れにくい
- ツヤがキープされている
- 形が崩れにくい
ここでもやっぱり、「身だしなみ」を意識しているのがわかります。CAって、身だしなみのために、思いがけないところでお金をかけてるんです。
まとめ|CAのネイル・身だしなみ基準はかなりキビシイ!
CAネイルは「おしゃれ」ではなく「身だしなみ」
CAのネイルは「おしゃれ」のためではなく、お客さまに不快感を与えないための「身だしなみ」のひとつとして捉えられています。
機内では乾燥も激しく、普通のネイルではすぐにネイルが剥げたり割れたりするので、ジェルネイルは必須。
しかも入念なケアが必要なので、なかなか大変だということがお分かりいただけたと思います。
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CAのネイルには、カラーやできないことなどの決まりごとがたくさんある。。。
ハンドネイルがシンプルな分、フットネイルを楽しむCAが多い
CAの身だしなみ基準は厳しく管理されている
CAはネイル以外にもさまざまな事柄について決まりがありましたね。今回はヘアスタイルや時計などについてのルールをお話ししましたが、ほかにも色々あるんですよ!
ほかにどんなことに決まりがあるのか、ちょっとだけご紹介しますね。
- ピアスについて
- 指輪やネックレスについて
- ストッキングについて
- 靴について
- お化粧について
CAって、本当にいろんな決まりごとがありますよね。
でもCAとしてのプロ意識が芽生えてくる3年目くらいにはこれらの身だしなみ規定を守るのが当たり前の感覚になってきます。CAは保安要員だからですね。
参考記事⇒CAの大切な役割は「接客」より「保安要員」であること【すべてのCA就活生へ】
これからCAを目指すみなさま、採用試験の際にCAのやり方をまねるのは大切だと思いますが、CAになってからではできないこともたくさんありますので、今のうちにぜひ、チャレンジしてくださいね。