憧れのCAとなり、日々フライトを楽しみ、いろいろな場所へ行き…しかし、人生いつ何があるかわかりません。CA達は、客室乗務員という職を退いたのち、どのような道を歩み、どういったキャリアを積んでいくのでしょうか。
実は、周りの皆さんが想像しているような、いわゆるセレブな生活はしているのはほんの一握り。
実は、CAの後の転身にはさまざまな困難が待ち受けています。そんなリアルな実情を、元JALのCAがお話しします。
・CAたちの「その後」は二極化している話・CAを退職する前にやるべきこと3つ
3分ほどおつきあいください。
CAさん達の「その後」は二極化しています。
CAのその後は、大きく分けて2つに分けることができます。
結論から言うと、CA時代に培った能力を生かして転職した人と、やりたいことが見つからない…と学んだことを生かせず転職する人や、主婦への道を進む人です。
正解も何もありませんが、せっかくだったらCAとして学んだことを、次のステップで生かしたいですよね。さっくりと解説していきます。
・やりたいことたくさん!そんなCAのその後
〈CA時代に培ったコミュニケーション力、会話力を生かし営業職へ〉
〈英語力を生かし通訳や翻訳家に転職〉
〈接客術を生かし、マナーの講師や司会業へ転身〉
長距離フライトのステイ時間や休日を利用し、コツコツと努力した結果こういったセカンドキャリアにステップアップするCAが多くいます。
また、
〈英語力や第二外国語を生かし、外資系航空会社にトランスファーする〉
日本の航空会社の接客レベルは高く評価されるため、シンガポール航空やキャセイパシフィック航空など、知名度が高く世界から評価の高い航空会社に転職するCAもいます。ちなみに私の友人は、「JALの就航地に行き飽きた」と言い残し、エミレーツ航空へ転職していきました(゚ω゚)
・やりたいことが見つからない…そんなCAのその後
〈興味はあまりないが、医療事務や企業受付などに転職する〉
時差や早起きなどCA独特の生活リズムに疲れ、ワークライフバランスを重視して転職するCAもいます。土日が休みなだけで嬉しいものですが、後述するスキルがあれば、お給料が上がったという場合もあり、要注意です。
また結婚、出産を機に退職し、専業主婦になるCAも多いです。
・ちなみに入社6年目の訓練同期25人を例に挙げると現状はこんな感じです!
20人は現役CA。5人退職。
うち1人は営業職に、2人は事務系に転職。
2人は結婚や出産を経て退職。
豆知識ですが、JALでは新卒採用200〜250人を大体10クラスに分けて訓練を行うのですが、クラスによって退職率が大きく変わるようで、25人中10人以上が既に退職したクラスもあります…。
団結力があればなかなか辞める決心がつかなかったり、逆に周りが転職していれば、良い意味で背中を押すのでしょうか(^。^)
CAを退職する前にやるべきこと。
・無計画に辞めてしまうと困難にぶちあたる!?
CAは華やかな反面、「潰しがきかない」と揶揄されることが多い職業です。
サービス業としては経験が積めるものの、他の業界で必要とされるスキルが身につかないまま時間が過ぎていき、いざ転職となると、応募条件に満たず、「このままでいっか…」とCAから離れられない、そんな状況に陥ってしまうことが多くあります。
「客室乗務員」と言うと華やかで、英語も喋れていろんな国に行けて…そんな良いイメージを持たれることがありますが、実際はなかなか次のステップに移りにくい、シビアな職業でもあるんです(・_・;)
・CAのその後に向け、ずばりやるべきこと。
転職したCA達の経験談を元に、CAをしながらやるべきことをまとめてみました。
・PCスキルを身につける。
・資格を取得する。(通訳、ヨガインストラクター、テーブルコーディネーター、旅行関連資格、フラワーアレンジメント、食品関連etc)
・CAならではの趣味を極める。(ステイ先で風景写真を撮る、EFを利用して旅行に行きまくる、外国の料理を習得する)
いつのまにか転職していったCAは、こっそりとこういった自分磨きを続けていました。
・CAを一生続けるというのもとっても素敵な事です。でも…どんな職業であっても、いつなにが起こるかわかりません。だからこそ、興味の幅を広げ、いろいろな選択肢を作っておくことが大切です。
他にやりたい仕事があったという以外にも、CAという仕事が大好きだったにも関わらず、以下のような理由で退職せざるを得なかった知り合いがいます。
・腰痛が悪化し、業務に支障が出るようになった
・歳を重ねるにつれ時差に耐えられなくなった
・人間関係が上手くいかず、フライトにいけなくなってしまった
・夫の転勤により退職せざるを得なくなってしまった
・親が地方におり頼れず、子育てに時間を当てるため
何かあった時のために、未来を見据え、CAをやりながらも、時間を有効活用する必要があります。
まとめ|CAたちの「その後」を有意義にするために♪
CAという職業は、他の職業に比べて自由な時間が多いです。ですので、セカンドキャリアを見据え、さまざまなことに挑戦してみることをオススメします。
退職には人それぞれ理由がありますが、CAを退職後も、バイタリティをもってキラキラと活躍している友人がたくさんいます。
現役の方はCAを退職する前に、セカンドキャリアについて考え、行動してみてください。CAを目指している方は、視野を広く持ち、CAになった後の自分を思い描いてみてください。
素敵な未来に向け、一歩ずつ前へ進みましょう♫