飛行機に乗った際、印象的なのがC Aの機内アナウンスです。

「C Aは実際にどんなアナウンスをしているの?」
「アナウンスの新人トレーニング方法は?」

と疑問に思う方も多いですよね。今回は、機内アナウンス5パターンと新人トレーニングについてご紹介します!ぜひC Aを目指されている方や、アナウンスに興味のある方は、参考にしてみてください。

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CAの機内アナウンス5パターンと新人トレーニング

機内アナウンス5パターンの紹介します。一見難しそうな機内アナウンスですが、実は5つだけなんですね♪

機内アナウンス5パターン

1『搭乗中』
2『搭乗ドアが閉まった後』
3『離陸前』
4『飛行機の降下開始前』
5『着陸後』

1つずつ見ていきます。

パターン1『搭乗中』

機内アナウンスは、お客様の搭乗中から始まります。はじめに、便名や行き先をお伝えします。また、お客様の搭乗中は、シートベルト着用サインが点灯しているため、着用していただくことを促します。

【日本語】
みなさん、こんにちは。この便は、○○便、沖縄 那覇空港行きです。
ただいま、シートベルト着用サインが点灯しています。
お座りになったお客様より、順にシートベルトをおしめ頂きますようご協力をお願いします。

(飛行中、揺れが予想される場合)
本日、この便では飛行中揺れることが予想されます。
上空で、化粧室を使用できない場合があります。化粧室は、前方と中央、後方にあります。ただいまの時間、ご使用になれます。全てのドアが閉まるまでに、化粧室をご使用ください。

【英語】
Good morning, ladies & gentlemen. (Good afternoon, Good evening)
This is flight 〇〇, for Okinawa Naha Airport. While the seatbelt sign is on, please fasten your seatbelt.

(飛行中、揺れが予想される場合)
Today we will have some turbulence during a flight, so you may not use lavatories after take-off.
You may now use the lavatory.
The lavatory is located in the forward and center, rear of the cabin.
Please use lavatories now before the door is closed. Thank you.

パターン2『搭乗ドアが閉まった後』

お客様が搭乗されるドアが閉まりました。C Aは保安業務を行なった後、アナウンスをします。改めてお客様に挨拶を行い、飛行情報を伝えます。

【日本語】
皆様、おはようございます。[こんにちは。こんばんは。]
本日は、〇〇航空にご搭乗いただきありがとうございます。
この便は、○○便、沖縄 那覇空港行きです。
機長は佐藤、チーフパーサーは鈴木です。
那覇空港までの飛行時間は、2時間30分です。尚、この便には、6名の客室乗務員が乗務しております。御用の際には、お気軽に客室乗務員にお声がけください。

【英語】
Good [morning / afternoon / evening], ladies & gentleman.
Welcome aboard,〇〇Airline. This is flight 〇〇for Okinawa Naha Airport.
Your Captain is Saito and your Chief Purser is Suzuki.
The flight time to Okinawa Naha Airport is about 2 hour and 30 minutes. There are 6 Cabin Attendants on board. If you need help, let us know any time. Thank you.

パターン3『離陸前』

離陸前、C Aがお客様のシートベルト着用状況を確認します。離陸直前、最終的な確認のためにお客様自身でシートベルトを確認していただきます。

【日本語】
皆様、当機は離陸いたします。
シートベルトをお確かめください。
小さいお子様は膝の上でしっかりとお抱きください。ひとりでお座りのお子様のシートベルトも合わせてお確かめください。

【英語】
Ladies & gentlemen, We are ready for take off. Please make sure to securely fasten your seat belt.
Please hold your Infant on your lap and check your child’s seat belt. Thank you.

パターン4『飛行機の降下開始前』

飛行機の降下が開始されるとシートベルト着用サインが点灯します。そのため、お客様が余裕を持ってお化粧室をご利用できるようアナウンスをします。また、到着地の最新情報もお伝えします。

【日本語】
ご案内いたします。 那覇空港にはあと30分で着陸します。
那覇空港の天気は晴れ、気温は30度です。

この先15分後にベルト着用サインが点灯する見込みです。
化粧室は早めにご使用ください。
ベルト着用サイン点灯後、化粧室はご使用になれません。 あらかじめご了承下さい。
また、ただいまの時間をもちまして機内販売を終了します。 お買い上げありがとうございました。

【英語】
Ladies & gentlemen, we will be landing at Naha Airport in about 30 minutes. The weather in Naha Airport is Sunny and temperature is 30 degree Celsius.

The seatbelt sign will be turned on in about 15 minutes.
You will not be able to use the lavatory after the seatbelt sign is on.
Please use the lavatory beforehand. For your information, We have just finished Inflight Sales. Thank you for your purchase.

パターン5『着陸後』

飛行機が目的地に到着しました。お客様に注意喚起とお礼のアナウンスを行います。

例文:【日本語】
皆様、沖縄 那覇空港に着陸しました。
ベルト着用サインが消えるまで、シートベルトを締めたままでお待ち下さい。
皆様、本日は〇〇航空をご利用頂きましてありがとうございました。
次も皆様の搭乗をお待ちしています。

【英語】
Ladies & gentlemen, we have landed at Okinawa Naha Airport.
Please remain seated with your seatbelt fastened until the Captain turns off the seat belt sign.
Thank you for flying with 〇〇Airline. We are looking forward to seeing you again on your next flight.

新人CAのアナウンストレーニング

C Aの綺麗なアナウンスは、新人から行うトレーニングの賜物です。そのトレーニング内容について2つご紹介します!

笑声を意識する

「笑顔」と「声」を合わせた言葉で、「えごえ」と呼びます。C Aは笑顔を作りながら、発声をすることを大切にしています。口角を上げながら発声をすることで、声のトーンが上がり、声質も柔らかくなるのです。

そのため、お客様に印象良く、安心してご搭乗いただけるよう、笑声のトレーニングを行っています。笑顔でアナウンスをすることは、一見簡単そうに見えますよね。しかし、1日に何度もアナウンスを行うため、疲れからアナウンスを読むことに精一杯になってしまうこともしばしば。

常に笑顔で声を発声できるよう、まずは習慣づけることが大切になってきます。日常生活からトレーニングは欠かせません。

話すスピードを「ゆっくり」に

アナウンスは、スピードがとても大切です。新人C Aは、ゆっくり話すことをトレーニングしています。理由は、アナウンスを読むことに慣れてしまうと、早口になりがちだからです。

何度も目を通した文章を読むとき、早口になってしまった経験がある方も多いですよね。早口でアナウンスを行ってしまうと、お客様も焦ってしまったり、聞き取れなかったりしてしまいます。お客様が聞き取れないアナウンスは意味がありません。

伝えたい内容をしっかりとお客様に聞いていただくためにも、まずはゆっくり話すことをトレーニングします。「話す」意識よりも「伝える」意識が大切なのです。

日常生活でも、話すスピードを変えるだけで、相手への伝わり方が向上するのでぜひ試してみてくださいね。

まとめ|CAの機内アナウンスは訓練の賜である

機内アナウンスと新人トレーニングについてご紹介しました。本記事の内容を3行でまとめます。

一見難しそうな機内アナウンスですが、実は5つだけ

「笑顔」と「声」を合わせた言葉「笑声(えごえ)」を意識する

「話す」意識よりも「伝える」意識が大切なのです。

話すスピードをあえて「ゆっくり」安心して頂く

飛行機に乗る際、ぜひC Aの機内アナウンスにも注目してみてください。航空会社によってアナウンスの文言や発声法も異なります。違いを見つけてみても面白いかもしれませんね。