華やかで、優雅なサービスをしている印象があるCA。

しかしその裏側は、まさに「戦場」です!

実際の機内での裏側でCAが何をしているのか、知りたいと思いませんか?

今回は、機内の裏側について、元CAの私がこっそり教えちゃいます(^^)

記事の内容
  • CAたちの機内裏側はリアルに「戦場」である
  • CAがお客さまにお願いしたいこと

3分くらいで読めますよ♪

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CAたちの機内裏側はリアルに「戦場」である

サービスはタイムトライアル

CAは常に時間と戦っています。

飛行機は、出発時間と到着時間が決まっていますよね。

だから、その時間を厳守するために、CAは見えないところで大忙しなんですよ!

例えばサービス。

国内線で1時間のフライトが予定されている時、シートベルトサインが消えている時間は約30分。

「なんだ!30分もあるなら、サービスなんて余裕でしょ!」

そんな風に感じるかもしれませんが・・・

実は、この30分間をすべてサービス時間に当てられるわけではないんです。

CAが30分でしなきゃいけないこと
  • ドリンクカートの準備
  • ドリンクサービス
  • カップの回収
  • 機内販売とその処理
  • 着陸に備えての後片付け
  • 着陸前の安全確認

さらに、揺れや路線によってはサービスタイムが10分だったりすることも!?

限られたサービス時間の中で「安全に、全てのお客様に平等なサービス」を実施するのが、CAのお仕事です。

出発前の安全確認はまさに「戦場」!

時刻表に書かれている時間は、「飛行機のドアが閉まって、出発する」時間です。

飛行機にお客さまが乗り込む(ボーディング)時間は、だいたい出発の15分から20分前からでしょうか。

お客様のボーディングが始まってから、離陸するまでの時間、CAにとって機内はまさに「戦場」!

ボーディングから離陸するまでにしなければいけないことの一例
  • お客様のお座席の案内
  • 手荷物の収納のお手伝い
  • シートベルト着用の確認
  • 安全のビデオがちゃんと映っているかの確認(実際に実施することも)
  • 上の棚がしまっていることを確認
  • お客様の足元の手荷物が、きちんと前の座席下に収納されていることの確認
  • テーブル・座席の背もたれが、元の位置に固定されているかの確認

CAはその一人一人に担当するエリアがあり、時間内に離陸に適した状態にする必要があるんです。

もし時間内に実施できなければ・・・飛行機は離陸ができません。

責任重大です!!

CAには休む時間がない?!

飛行機が到着したら、CAはやっとお休み・・・・かと思ったら、そうじゃないんです!!

国内線であれば、CAは1日あたり3便から4便を連続で乗務します。

飛行機が到着して、次の便が出発するまでの間(便間と言います)は、まさに休む暇なし!

短い便間では35分くらいしかないことも。

この35分の間には、乗せてきたお客さまを下ろす時間(10分)、次のお客様を乗せて出発するまでの時間(15分)も含まれています。

つまり、CAに残された時間はたったの10分!!

この10分間にCAが機内でしていること一例
  • お客様の使った毛布を畳み直す
  • 小型機であれば機内清掃
  • 次の便のサービスの準備(足りない備品のリクエストなど)
  • 次の便の情報共有
  • ヘットレストカバーの交換

お客様が飛行機を降りるのに時間がかかったり、機内清掃に時間がかかったり、飛行機が遅延してきた場合などは、本当にバタバタ。

CAは休む暇も、ご飯を食べる暇もないんです・・・

機内のCAがお客さまにお願いしたいこと

「戦場」で働くCAですが、お客様に協力していただくことで、ちょっと時間と心に余裕が生まれたりするんです(^^)

手荷物の収納は譲り合い、安全確実にお願いします

機内の収納スペースには、限りがあります。

一つでもきちんと収納できていない手荷物があれば、その飛行機は出発できません。

「CAさんに言えば、なんとかしてくれるだろう」

そう思っておられる方もいらっしゃいますが、CAでもどうにもならないこともあります。

出発間際、CAが数人で上の棚の空いているスペースを探している姿を、見たことはありませんか?

手荷物収納のポイント
  • 上の棚は奥行きを利用して収納。(一つでも多く入るように)
  • コートは、一番最後に収納
  • 前の座席の下に収納できるものは、上の棚に入れない
  • 前の座制の下からはみ出る手荷物は全て上の棚に
  • 非常口付近は、すべての手荷物を上の棚に

満席の場合、特に上の棚はいっぱいになり、収納に時間がかかって、出発が遅れてしまうことも・・・

そうならないためにも、大きな手荷物、手荷物がたくさんある場合は貨物室に預けるようにしてくださいね(^^)

「貨物室に預けてもいいよ!」という方は、ゲートでも手荷物を預かってくれますよ♪

シートポケットはゴミ箱ではありません

便間の短い時間で、機内清掃も担当することがあるCA。

機内清掃では、CAがシートポケットを含む座席周りの清掃と、シートベルトの整頓などを行います。

その中で、とっても困るのがシートポケット内のゴミ!

こんなことで困った!シートポケットのゴミ
  • 機内誌にガムをつけたまま放置(CAが気づかず、次のお客様からの申し出で発覚!)
  • 飲みかけのカップをシートポケットに挟んでおく(取り出す際に中身がこぼれて、シート周りが汚損)
  • キャンディ、お菓子のゴミをシートポケット内に捨てる(細かいゴミの取り忘れ、時間がかかる)
  • 防水袋に吐瀉物を入れたまま放置(衛生的に問題!!)

せめて、シートポケットに備え付けの防水袋をゴミ袋の代わりにしてまとめて置いていただけるか、飛行機を降りる際にCAに渡していただけると、ほんとーに助かります(^^;)

汚したら、早めにCAに申告をしてください

「飛行機に酔って、もどしてしまい、シートを汚してしまった」

「飲み物をこぼしてしまった」

飛行機は揺れるので、そんなこともあるかと思います。

そんな時は、恥ずかしいとは思いますが、なるべく早くCAにご一報ください。

CAの忙しさを理解してくださった皆様なら、もうお分かりかと思いますが、シートなどが濡れると清掃や消毒に時間がかかります。

さらに、お掃除の担当スタッフは、到着した飛行機からすべてのお客様が降りてからでないと、機内に入ることができません

もし、早めにお知らせいただけたら、その情報だけでも先に地上に伝えることができ、お掃除や消毒に必要なものや、替えのシートカバーの準備をしておいてもらうことができるんです(^^)

その結果、CAには心と時間に余裕ができるわけですね♪

ぜひ、ご協力ください。

まとめ|CAの機内の裏側を知れば、見方が変わる?!

CAは、本当によく時計を見ます。

それは、常に時間と戦っているから。まさに機内の裏側は「戦場」ですね!

お客様に見えないところでも、飛行機が定刻で運航できるようにがんばっています。

まさに、目の回るような忙しさ!

そこに、お客様のちょっとした「協力」が加われば、CAは少し心の余裕を取り戻すことができます。

今度飛行機を利用する際には、ぜひCAがどんな風に忙しくしているか、注目して見てくださいね(^^)

きっと、新しい発見があるはずです。