CAの役割である「保安要員」ってなに?
具体的にどんな仕事内容?
保安要員としてのCAの仕事に活かせる資格とは?

CAの役割である「保安要員」。この保安要員を理解していないと、CA合格はあり得ない!逆に言うと、この保安要員としての役割を理解してCA受験に臨めば、合格はぐっと近づくということ。

本記事では「保安要員」って何なの?と思っている人の疑問を下記3つのカテゴリーに分けてサクッと3分程で解決します♪

➀保安要員とは?
➁具体的にどんな業務がある?
➂面接では保安要員の役割をどう問われる?

12年間国内系航空会社でCAをしていた私と一緒に正しい知識を身に着けていきましょう!。

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【今更聞けない!】CAの役割「保安要員」の仕事は8種類

➀保安要員とは?

保安要員とは“飛行機を安全に飛ばす為に必要な乗務員”のことを言います。この、保安要員は飛行機の座席数に応じて乗せなければならない人数が法律で決められていて、緊急事態が起きた時にお客様を助ける役割があります。

例えば、火災が起きた際には消火活動をしたり、急病人が居た場合は応急処置をしたり、緊急着陸した場合は着陸後の誘導をしたり・・・・。

保安要員として求められることは飛行機が運航する上で起こりうる全てのことに対処できることであり、多岐に渡ります。入社後にある研修では、この保安要員としての研修が大半を占めていて、しかも完璧が求められる厳しい試験があります。

CA合格後の訓練が地獄といわれる理由はこの“保安要員”として完璧が求められるから・・・ほんとに地獄です・・・(涙)

➁具体的な保安要員の役割8つ

CAが保安要員として訓練で身につける知識を具体的に見ていきましょう!

・火災時の対処・・・

電気系が原因での火災なのか、それ以外かで対処方法が分かれます。消火器の使い方はもちろん、消火器以外の消火方法も学びますよ!座席をガバッ!と外して座席で火をパンパン叩くとか(笑)

・救急救命・・・

お客様の命に係わることなので、失敗は許されない重要な項目。地上から離れた上空という特殊な環境なので、体内の酸素が薄くなってしまうなど、山登りの時に起きるような症状が出ることもあります。一番驚いたのは、機内での出産!私は遭遇したことがないんですが、様々なシチュエーションをシュミレーションします。

・急減圧時の対処・・・

機内は上空でも地上と同じように過ごせるよう与圧されています。与圧が出来なくなり、急激に気圧が下がることを急減圧といいます。

・緊急着陸時の対処・・・

何らかの理由で飛行機の操縦が出来なくなった時(墜落時も含め)、機内の被害を最小限に抑える為にCAが準備します。

・緊急着水の対処・・・

上記緊急着陸と同様、海や川などの水面に着水する場合の機内準備をCAが行います。

・不審物発見時の対処/不審者対応(ハイジャック含め)
・害虫、害獣発見時の対応・・・

蜂が機内に入って来て、対応したこともありました・・・・怖かった・・・。

実はこれだけでなく更に細かいシチュエーションに分けられているので、覚えるのがとっても大変! 

➂面接では保安要員の役割をどう問われる?

面接では、保安要員としての役割を理解しているかどうかを問われることがとても多いです!

笑顔でサービスをするCAの華やかなイメージだけで受験する人が多く、入社後に「こんなはずじゃなかったーーー!」と辞めてしまう人がいるからです。

面接で保安要員としてのCAの役割を知っているかいないかで、合否が決まるというのはこういうこと。

どの様に面接で問われるかというと、

“CAは保安要員としての役割もありますが、知っていますか?”
“保安要員としてのCAの役割をどう考えていますか?”

“あなたが保安要員として心掛けたいことは何ですか?”
“安全に対してどの様に考えていますか?”

という感じで私は聞かれました。

色んなパターンで質問されると思いますが、答えは1つ用意しておくだけでOK!保安関係のどんな質問が来ても、保安要員としてあなたのどんな経験をどう活かしたいのかを予め考えておくことで対応できるでしょう。

安全は何においても最優先すべきものだということをきちんと伝えて下さいね!

保安要員としてのCAの仕事に活かせる資格とは?

➀保安要員としてCAの仕事に活かせる資格は?

保安要員としてCAの仕事に活かせる資格はあります。

看護師から転職活動でCAになる方も多いのですが、もしそうでないなら、救急救命関連の資格や講習を取得しておくとよいでしょう!

保安要員としてCAの仕事に活かすことができることはもちろん、面接官にも保安要員としての理解がある受験生だと知ってもらえるからです。

時間の無いあなたにお勧めなのが、各市町村の消防署などで受講できる普通救急救命講習。3時間ほどの講習で修了証を受け取ることができるので、コロナが落ち着いて講習が再開されたら受講をお勧めする講習の1つです。

もう一つ、有効なボランティア活動があります。それは、登録制の災害時ボランティア。

これも各市町村で募集の有無が違うのですが、登録後3時間程度の講習を受け、災害時のボランティアメンバーとして活動するもの。

知識や技術を学べるだけでなく、平常時の活動もあるので、人の為に何か行動したい!と考えている方は是非登録して下さい!

CAになる人達は“人の役に立ちたい”という気持ちが強く、CAになってからもボランティア活動をしている方が沢山います♪

 ➁保安要員としてCAの仕事に活かせる部活や趣味は?

保安要員としての役割が大きいCAの仕事。ここまで記事を読んできてわかるように、体力が必要なものばかり。

訓練の中でも、急病人を担いで運んだり、実際にスライドを滑って脱出練習をしたり。会社によっては水泳の訓練もあるので、体育会系の部活や趣味を持っている人は、仕事に大いに活かせます。

そして何より、毎日何度も離着陸を繰り返し、不規則な勤務時間、長時間のフライト、ステイなどがあるので、体力が無いと体調を崩してしまいます・・・。

その為、面接では体力があることをアピールできる部活や趣味のエピソードを話すのも有効です!(自慢話はダメですよ♪その経験から何を得たのかを具体的に話そう!)

まとめ|CAの役割はお客様の「保安」が第一。

保安要員とは“飛行機を安全に飛ばす為に必要な乗務員”のこと”で、機種や座席数に応じて一便あたりの人数が法律で決められています。

具体的には、火災発生時や急病人発生時、緊急事態など、お客様の安全を守る為の役割を担っています。

面接でも保安要員としてのCAの仕事を理解しているかどうか質問を受けることも多いので、保安要員としてあなたのどんな経験をどう活かしたいのかを考えておきましょう♪

コロナの影響で募集が暫くかからないことも考えられるので、募集時にどれだけ自分自身の準備が出来ているかが合否を分けます。資格取得や講習会が再開されたらすぐに対応できるように下調べをしておくのもいいですね!