周りからは憧れの目で見られているCAですが、その年収や待遇は昔と比べると随分と低くなりました。

「実際のところ、CAの初任給はどれくらい?」
「ちゃんと生活していけるんだろうか?」

と少々不安が募りますよね。

今回は、十数年CAとして働いてきた私が、CAの初任給と、CAという仕事のお金以外のやりがいについてお話しします。

コロナ後についてのCAたちのリアルな現状を知りたい方はこちらの記事もお読みください。切実です^^。【新型コロナで給料カット?】外資系CAのリアルな現状まとめ+今後のスケジュール

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CAの初任給は安い

はっきり言って、CAはその仕事に見合わないほどお給料が少ないです。特に新人の間は、本当に大変。みんな生活費を切り詰めて、ギリギリで生活しています。

CAの給与体系の多くは月給制ですが、一部の航空会社で時給制や年俸制を採用しているところもあります。

病気になって長期で休んだ場合を考えると、月給制・年俸制は最低限基本給だけでももらえますが、時給制だと全くもらえないことになりかねません。

給料は基本給+諸手当

毎月もらえるお給料は、この基本給と諸手当によって成り立っています。手当は会社によって違いますので、募集要項や会社説明会で確認してくださいね。

CAの手当の例
  • 住宅手当(住宅の家賃補助)
  • 深夜勤務手当(22時から5時までの間の労働)
  • 土日出勤手当
  • 家族手当
  • 乗務手当(乗務した時間を時給計算)
  • 宿泊手当(宿泊を伴う場合)
  • 年末年始手当

    ボーナスや一時金が出る場合もありますよ!

    JAL・ANA・LCCの手取り

    まずは、今年度のCA採用募集要項に記載されている初任給を見てみましょう。

    JAL           187,000円/月

    ANA     院卒      188,221円/月
                大卒      180,319円/月
                短大・高専・専門卒 172,582円/月

    ピーチ          時給1,000円以上(月によって変動する。月収140,000〜180,000くらい)

    スターフライヤー   大卒   166,500円/月、短大・専門卒  164,000円/月

    この基本給に乗務手当や宿泊手当などが加算されますので、初任給は額面でだいたい20万円以上になりますが、税金などが惹かれますので、手取りでだいたい16万円くらいになります。

    年収で考えると、CAになって一年目は大手で300万円、LCCで250万円ほどです。

    LCCのCAさんのお金についてはLCC各社のCA難易度・倍率・給料を徹底比較しました【お金より働きやすさ♪】で詳しく解説しています。

    切り詰められないCAの必要経費

    制服の一部であるストッキングやパンプス、そしてお化粧品のような消耗品。これらは自分で買いそろえる必要があります。

    また、先輩CAの美しさを目の当たりにして、どんどん美意識が向上していくので、それとともにお化粧品代やお洋服代も増えていきます。

    自炊をすれば食費は節約できるのですが・・・。CAならではの事情で、食費の節約もなかなか難しいんです。

    食費の節約が難しい理由(特に一人暮らしの場合)
    • 外泊が多いので、食材を冷蔵庫に残しておけない
    • 仕事から帰ってきたら、疲れすぎていて食事の準備や片付けが億劫(外食かコンビニになりがち)
    • 宿泊先で、先輩CA たちとお食事に出ることが多い

      CAを続けられる、お金以外の魅力

       

      こんなに安い手取りでもCAを続けられるのは、お金以外にも魅力があるからです。果たして、CAという仕事の魅力とは一体なんなのか。今回は、本音をぶっちゃけて3つほどご紹介しましょう。

      残業はほとんどなし!

      CAの仕事は、基本的に残業がありません。目的地について、お客さまを無事に飛行機からお見送りしたら、基本的にはおしまい。

      事務所に戻ってから、後片付けや反省会などがある場合もありますが、長くても数時間です。

      ⇒ 参考記事:令和CAたちの働き方改革「残業」ってやって当たり前?手当てはいくら?

      客室責任者の「終了!」の一声で、一斉にメンバーは解散し、さっさと帰路につきます。ある意味、気楽だと思いませんか?

      いろんなところに行ける!

      CAは仕事でも、仕事以外でも、いろんなところに行けます。滞在先では時間があるので(限られた時間ですが)、観光やショッピング、ご当地グルメを堪能することもできます。

      交通費も宿泊費もいらないわけですから、楽しまないと損ですよね!

      さらに、CAは仕事以外でも、お得にいろんなところに行けるんですよ。航空会社には福利厚生の一環として、空席があれば無料、もしくは格安で飛行機に乗れるシステムがあるんです。

      国内線だけでなく国際線でも使えるので、本当にどこでも行けてしまいます。具体的なステイ先での生活の様子はCAのステイ先での意外な過ごし方|客室乗務員は空き時間に何してるの?でお伝えしています。

      CAというステータス!

      大きな声では言えませんが、CAというステータスは大きな魅力です。合コンではCA人気が健在で、得をしたことは数知れず・・・男性は「CA」がお好きですよね。(人によるとは思いますが)

      私も、いろんな人にごちそうになりました。(ずいぶんと生活費が助かりました。)CAだと言うと、多くの人が「すごい!憧れる〜!」と言ってくださるので、「CAってすごく魅力的な仕事なんだなぁ」と感じたものです。

      CA初任給の使い道

      CAになって初めてもらったお給料。CAたちは何に使ったと思いますか?

      周りのCAたちに聞いてみました。CAになって初めてもらったお給料は、ぜひ計画的に使いましょう(^^)

      CAになった記念!記念品を購入

      CAになって初めてもらったお給料で、思い出の品を購入したというCAは多くいます。

      いつまでもCAになれたあの時の嬉しい気持ちが思い出せるように、アクセサリーや時計、ボールペンなど、形に残る少し高価なものを購入することが多いようです。

      シンプルな時計やパールのピアスなどは、今後、仕事中にも使えるので、いいお買い物かもしれませんね♪

      中には初めてフライトした便で、機内販売の商品を買ったという人もいました。

      今まで応援してくれた家族にCA初任給で感謝

      初任給で家族にご馳走をしたという話もよく聞きます。CAになれたのも、やっぱり、今まで家族が応援してくれたからですもんね(^^)

      家族とレストランに行ったという話も聞きますが、圧倒的に多いのは、ステイ先で、おいしいお菓子などのおみやげを買って帰るパターン。

      おかげで新人のCAはおみやげ貧乏になりがちです(^^;)

      初任給を使う暇がない!

      初任給をもらったのはいいけど、仕事に慣れるのが大変で、日々忙しく過ごしていたために、初任給を使う暇がなかったというCAもいます。

      CAになってまもない頃は、なれない環境で働くので何かと忙しく、あっという間に1ヶ月が過ぎてしまいます。

      しかも、最初の数ヶ月は何かと物入りなので、必要なものを揃えたりしているうちにお金がなくなってしまうんですよね。

      まとめ|CAは「初任給は安いが、魅力がいっぱい」

      CAはプライドを持って働いている

      CAの初任給での手取りは、少ないことがお分りいただけたと思います。

      ちょっとがっかりしましたか?
      そんなCAが切り詰められない必要経費は次の通りです。

      • ストッキング、パンプス(CAの消耗品)
      • お化粧品(徐々にグレードアップ)
      • 食費(自炊ができず・・・)

      お化粧品や持ち物にお金がかかってくるのも、CAが「人から見られる・人から憧れを持たれる」仕事だからかも知れません。

      CAがCAを辞めない理由は「人が好き」だから!

      そんな手取りの少ないCAが、CAを辞めない一番の大きな理由は、「接客が好き」「人と話すことが好き」だからでしょう。今回はその大きな理由以外の、CAがCAを辞めない3つの本音をお話ししました。

      • 一緒にフライトするメンバーはその日限り。残業もなくて気が楽。
      • 仕事の合間は旅行気分。お休みの日もお得に旅行。
      • CAステータスで得をする。気分を上げる♪

      せっかくCAになっても、初任給の手取りが低すぎてがっかりかも知れませんが、長く働くことでお給料は徐々に上がってきます。

      CAという仕事にはお金以外にも魅力がいっぱいあります。きっと楽しいCAライフを送れると思いますよ!