「CAって、いつもなんでも完璧で、失敗なんかしなさそう!」

CAに対して、そんなイメージをお持ちの方!CAもニンゲンですので、いろいろと失敗します。

特にドジっ子だった私がCA時代にやらかした失敗は数多く・・お客様に笑われたり、びっくりされたり。

私自身は顔から火が出るほど恥ずかしかったのですが、幸いにして、笑って許してくださる優しいお客様が多かったなぁと、懐かしく思います(^^;)

今回は、私がやらかした最大の失敗BEST3(ワースト3^^。)を、懺悔の気持ちも込めて大暴露します。

私の失敗談 BEST3

1.アナウンスを間違えた!

私が客室の責任者の訓練を受けている頃のお話です。

客室責任者の訓練中は、責任者の下でその業務を代行させてもらいながら、実際の業務を学びます。出発時・到着時に機内アナウンス入れさせていただくのも、大切な訓練の一つ。

私が訓練をしていたパターンには沖縄ステイが含まれていました。

直前まで先輩と「沖縄では何する??」「あそこのお店が、今はやりらしいよ!!」なんて盛り上がり、すっかり沖縄気分の私。

飛行機が到着し、皆さまにアナウンスを入れます。

「皆さま、ただいま那覇空港に着陸いたしました。」

・・・一斉にこちらを向くお客様、ざわつくキャビン。

なんと!到着地は仙台空港だったのです!!(笑)

隣に着席している先輩も大慌て!お客さまもびっくり!!

お客様から降りぎわに「びっくりしたー、仙台に到着してよかったよ。」と言われ、本当に恥ずかしかったです。

2.コーラをお客様に・・・

次は、国際線に乗務し始めた頃のお話です。

ミールサービスが始まる前にはリカーカートと呼ばれる、ドリンクがたくさん乗ったカートで、飲み物サービスをします。

飛行機の左側の通路を担当するのは大ベテランCA、右側はど新人の私。先輩と私では、サービスのスピードが全然違うので、どんどん引き離されていきます。

焦る私・・・

 

次のお客様のオーダーは「コカコーラ」

コーラって、カップに先に氷を入れたところに注ぐと、あふれるってご存知ですか?このことは、もちろん訓練で習って知っていたはずだったのに、その時の私は先に氷を入れてしまったんです。

当然、ブクブク泡が立ち、派手にあふれるコーラ。余計に焦ってしまい・・・なんと!そのカップを倒してしまいました。

そのコーラは、通路側のお客さまの肩のあたりに、すべてかかりました。肩からコーラをかけられ、べちゃべちゃなお客様・・・

「大変申し訳ございません!!!大丈夫ですか?」

お客さま「・・・大丈夫です。」

って、絶対大丈夫なわけないですよね。

カートからもこぼれたコーラがしたたり、そこに自分のおしぼりを詰め込んでくださる、まわりのお客様。

けっきょく、そのお客さまのお召し物は洗って、乾かしてお返ししたのですが、最後まで怒ることなく、逆に私が失敗したことを先輩に怒られないかまで心配してくださいました。

先輩CAからは「今回は、お客さまに恵まれたね。普通は怒られるよ。次からは気をつけようね」という優しい言葉をいただきました。

あの時のお客さまにこの場を借りて「本当に申し訳ありませんでした。そして、ありがとうございました。」と謝らせてください。 

3.ドリンクサービスでの失敗いろいろ

国内線で行われるドリンクサービス。一つのカートに2人のCAがつくことがあったり、時間が短かったりするので、何かと失敗が起こりやすいんです。

4つまとめてご紹介しましょう♪

  • 3人のお客様のオーダーを一度に伺う。最後のお客さまのオーダーを伺った途端「あれ?最初の方のオーダーなんだっけ?」(さっき聞いたばっかり・・・)
  • スープを頼んだお客さまに「お砂糖とミルクはお使いですか?」(え?スープに入れるの?)
  • コーヒーを頼んだお客さまに「砂糖とシュガーはお使いですか?」(砂糖とシュガー・・・一緒や!)
  • CA同士の引き継ぎ「そちらのお客様、ホットコーヒー、アイスで。」「了解!」(けっきょくどっち?)

これらの失敗は私だけでなく、CAあるあるの失敗談かもしれません。(笑)

CA流 失敗したときの対処の仕方

失敗は成功のもと

失敗は誰でもします、だってニンゲンだもの

今回ご紹介した失敗は笑えるものばっかりでしたか、時には笑ってすまされない失敗をするときもあります。謝っても許してもらえず、お客さまからだけでなく、会社からも怒られるときもあります。

そんなとき、それをやらかしてしまった自分が情けなく、仕事をやめてしまいたいと思ったこともありました。

でも、大事なことはやってしまった失敗を次にどう繋げるか自分がその失敗を糧として、どう成長できるか一度やってしまった失敗は、次やらないように気をつければいいんです。

失敗して落ち込んだり、恥ずかしかったりすることを公にすることは、自分にとって恥ではありません。みんなと情報を共有することで、おんなじミスをして辛い思いをする仲間を減らせるんですから。

そんなわけで、CAは自分の失敗談をいろんな形で共有しています。

そして、まわりにはその失敗を優しく、時には厳しい目で見守ってくれたり、励ましてくれるたくさんの仲間がいます。

失敗をした時は

失敗をしてしまった時は、誰かのせいにしてしまいたくなりますよね。

「私だけが悪いんじゃない!」

「私がこうしようとおもっていたときに、あの人が手を出したからこんなことになったんだ」

こんな経験ありませんか?

実は私も、この手の失敗を何度もしました。

「自分のせいじゃない、自分は悪くない」と思っているので、指摘された時に思わず「でも・・・」と言い訳がましくなってしまったり、「申し訳ありません」というべきタイミングで「大丈夫ですか?」と言ってしまったり。

それが原因で、事態はより悪化します。

まずは、自分が失敗したという事実を素直に認めて、謝ってしまうこと。

それができれば、自分もラクになれますし、何がまずかったのかを冷静に判断することができますよ。

まとめ|愛すべきCAたち

 

CAでも失敗する

CAだって、けっこう失敗をしているんだなぁと思っていただけましたでしょうか?

私がキャビンで失敗をした時、近くのお客さまに「CAでもそんな失敗するんだね」と笑われたことがあります。それを機に、そのお客様とは到着地まで話が弾んだことはいうまでもありません。

その失敗がネタになる程度のものであれば、その話で盛り上がるのもCAあるある。

深刻な失敗は、CA同士の情報共有によって、二度と同じ失敗が起こらないように、みんなでどうすれば良いかの対策を考えます

失敗は素直に認めて、愛されるCAになろう

失敗するのは誰でも嫌なもの。ましてや、CAというみんなから注目される仕事ですから、失敗した自分の姿なんて認めたくないですよね。

でも、そんな時はちょっと冷静になってください。

  • 相手が悪かったのかもしれないけど、本当に自分に非はなかった?
  • 自分のした失敗、ちゃんと謝った?
  • その失敗から学ぶべきことは何?
  • その失敗で何か失ってしまったものは?(自分のプライド?お客さまからの信頼?)
  • 失ったものがあるとすれば、それを回復するためにできることは?

失敗を素直に認められるCAは、お客さまからも同僚CAからも愛されます。失敗を恐れず、失敗したら素直に認めて謝ってしまいましょう。

みなさんが、素直でみんなから愛されるCAになれますように!