CAが働く職場は日常の環境とは異なるため、CA受験の際の身体検査は、その採用に大きく関わります。CA受験の最終段階では、通常よりも厳しい身体検査が行われます。
身体検査の内容は多岐にわたり、どんなに面接での印象が良くても、身体検査をパスしなければCAにはなれません。せっかく最終試験までたどり着いても、身体検査に引っかかれば、全てが水の泡。
そうならないために、万全の対策をして最終の身体検査に臨みましょう!
・CA身体検査の全項目・インピーダンス大解説!
・CA身体検査にパスするために今からすべきこと
・CA身体検査|かなりハード体力測定編
3分ほどで読めますm(__)m
CA受験の身体検査内容・インピーダンス大解説!
CA受験の際の身体検査項目には、基本的なものだけでなく、謎の「インピーダンス検査」も実施されています。急に「インピーダンス検査」と言われても、どんなことをするのか不安ですよね。
なんのための検査で、どういったことをするのかを知っているだけでも、少し不安が和らぐはずですし、その対策もできます。
では、身体検査でどのようなことをチェックするのか、確認していきます。
- 身長、体重
- 視力
- 聴力、インピーダンス検査
- 血液検査
- レントゲン
- 耳鼻科検診
身長160センチ以上は必要
CAの身長としては、最低でも160センチは必要と言われています。基準は「飛行機の物入れに安全に手が届くくらいの身長」です。
そのため、小型機を中心に保有する航空会社では、160センチ以下でも採用される可能性があります。
JALやANAは、大型の飛行機も多く、CAは全機種の乗務資格を取る必要があるので、身長が高い人が多い傾向にあります。
ちなみに、私は身長が163センチでしたが、飛行機によっては、上の棚に手が届きにくい機材もありました。
160センチの後輩 CAは、大型機に乗務する際、随分と身体に負担がかかっているようで、いつも腰痛に悩まされていました・・・
太り過ぎは良くないが、やせすぎは絶対ダメ!
CAというハードな仕事は体力勝負ですので、やせすぎは「体力なし」と判断されます。
無理なダイエットなどしていませんか?次の式に、ご自身の身長を当てはめて、標準体重を計算してみてください。
適正体重=(身長m)2×22
ちなみに、私の身長163センチに当てはめてみると、
(1.63×1.63)×22=58.5
58.5kgが標準ということになりますね。
CAはモデルではありませんので、スタイルの良さは重要視されていません。あくまでも、バランスの良さ!です(^^)
CA受験特有、謎の「インピーダンス検査」
「インピーダンス検査」とは、耳の中に圧力をかけて、耳の中の状態を調べる検査です。普段の健康診断でやることはほとんどないので、聞きなれない検査だと思います。
新幹線に乗っていて、トンネルに入った途端に耳が詰まった感じになったことがありませんか?飛行機の降下中にもよく起こる、あの現象です。
あの状態を故意に作り出し、鼓膜や中耳の様子を確認します。
インピーダンス検査をパスしなければ不合格に!?
耳が詰まった時に耳抜き(詰まりを直す)ができなければ、残念ながらCAには向いていません。CAは地上の1気圧と、上空の0.8気圧の間を、1日の間で行ったり来たりする、特殊な勤務環境です。
そのため、何度も耳がつまることになります。耳抜きのできない人は、航空生中耳炎になりやすく、乗務に支障をきたすことになるため、あらかじめ入念なチェックをされているのです。
貧血は厳しくチェックされる
CAは、その一人一人に与えられる役割が大きいので、「ちょっと貧血なので、休憩します」ということは避けなければいけません。女性は貧血気味の人、多いですよね。
無理なダイエットや偏った食事、毎月の生理などによって鉄分が不足すると、めまいや立ちくらみが起こります。
CAは過酷な環境で、ずっと立ちっぱなし、動きっぱなしで働きますので、貧血は特に厳しくチェックされています。
矯正視力はコンタクトレンズ
目が悪い人は、矯正のためにメガネやコンタクトレンズを使用していると思います。JALやANAでは、特殊な事情がない限り、コンタクトレンズにすることが求められています。
これは、非常事態の時にメガネ自体が人を傷つける可能性があることと、メガネが衝撃で外れてしまっては、安全の誘導ができないからです。コンタクトレンズのソフト・ハードは、特に指定されません。
普段メガネをしている方は、早めにコンタクトレンズに切り替え、その感覚に慣れておきましょう。
CA受験の身体検査にパスするために
人によって、それぞれひとつくらいは心配な点があるのではないでしょうか。
まずは、それをひとつずつ解決していきましょう。
CA受験の身体検査で不安なことの一例
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身体の歪みを治して身長UP
「身長が低くて、CAになれないかも」とお悩みの方は、整体に行ってみてはいかがですか?身体の歪みを治すだけで1.2センチくらい伸びる可能性があります。
明らかに身長が足りない場合でも、諦めないで!
150センチくらいで、CA受験を諦めている方、諦めるのはまだ早いです。JALやANAのように、大型機材を中心としている航空会社は無理でも、小型機をメインにしている会社に狙いを定めて受験するという方法もあります。
小型機を中心とする会社では、小柄な方が多いのが現状です。私が以前勤務していた航空会社は737型機という小型機中心で、150センチの方がいらっしゃいました。
もっと小さな飛行機を保有している航空会社もあります。JALやANAだけでなく、他の航空会社も調べてみましょう。
極度の貧血は治療を受けること
貧血気味の方は、普段の食生活などに気をつけましょう。極度の貧血という自覚のある場合は、すぐに医療機関を受診し、それ相応の治療を受けてください。
CAは、貧血になると乗務停止になってしまいます。
インピーダンス検査が受けられるか相談
飛行機に乗って、耳が痛くなったり、耳が詰まった感じが長引いた経験がある方は、インピーダンス検査が不安だと思います。
その場合は、一度耳鼻科で「CA受験のための検査項目にインピーダンスがあること」を伝え、相談してみてください。
一度インピーダンスを経験しておけば、不安は取り除けますし、もし問題が見つかった場合でも、今後の対策ができます。
CA受験の身体検査 体力測定編
CA受験の際には、身体検査と一緒に体力測定が行われる事もあります。どんな項目があるのか確認してみましょう。
CA受験の際の体力測定項目例
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これらは学校の体育の時間に経験したことがあるのではないでしょうか。
社会人の方は久しぶりかもしれませんね。大した対策はありませんが、最低限の体力はつけておいたほうがよさそうです。
「体力測定」や「スポーツテスト」で検索すれば、近くにチェックできるところがあるかもしれません。しばらく体力測定をしていない方は、この機会にぜひ、チャレンジしてみてください。
身体検査をパスできる?こんな症状
花粉症やアレルギー性鼻炎がある・・・
症状が激しく出る場合は、再検査・不採用になる可能性があります。
鼻と耳は、奥の方でつながっているので、鼻が詰まるようであれば、耳も詰まりやすいんです。
もし、花粉症やアレルギー性鼻炎の自覚症状があるのであれば、なるべく早く耳鼻科を受診しておきましょう。
実際、花粉症で苦しんでいるCAは、漢方薬を試してみたり、耳鼻科で眠くなりにくい薬を処方してもらって、乗り切っています。
アトピー、アレルギーがある・・・
CAは接客業ですので、アトピーが目立つところに出ているのは好まれません。
CAは必ずメイクをしますので、特にお顔にアトピーが出ている場合は、アトピーを悪化させてしまう可能性もありますよね・・・(^^;)
体質改善を色々と試して、CAの採用試験までに少しでも、お肌の調子を整えておきましょう。
アレルギーに関しては、CAのために特別な対応ができないので、食物系のアレルギー(卵、小麦など)やラテックスアレルギーは、ちょっと厳しいかもしれません。
歯並びが悪い・・・
日系の航空会社に関しては、あまり気にすることはありませんが、外資系では歯並びも重要視されています。
もし時間があるのであれば、矯正を考えてもいいかもしれませんね。(^^)
CAが歯列矯正をする場合、歯の裏側から行うことになります。(その分ちょっと費用がかかります。)
私も歯並びが悪かったのですが、私の場合は矯正をせず、審美歯科でセラミックを歯に貼り付け、歯並びを整えました。
歯並びが良くなると、笑顔に自信が出ますよ♪
まとめ|身体検査はCA受験の要!
身体検査をパスするために
CA受験において、身体検査がどんなに重要か、おわかりいただけたでしょうか。自分の自信のない項目については、早めに対策を考えましょう。
簡単に以下にまとめます。
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体力は今からつけておいて
思い立った今日から、ぜひ体力作りをしてください。CA受験は、いつ発表されるかわかりません。
真冬に採用試験が実施されることもあります。風邪なんかひいていられませんよね!CAは体力勝負の仕事ですから、絶対に無駄にはなりません。
自分の身体の不安をひとつずつ解消して、自信を持ってCA受験の身体検査、体力測定を乗り切りましょう!