「客室乗務員に必要な能力や資質ってなんだろう?」
「客室乗務員はやっぱり、キレイで頭が良くないとムリ?」
客室乗務員は、才色兼備なイメージを持たれていますが、本当にそうなのでしょうか?
もし、みなさんが今から客室乗務員を目指すとしたら、どんな能力や資質があれば有利だと思いますか?今回は、十数年客室乗務員として働いてみて、実際に感じた「客室乗務員にとって必要な能力と資質」について、お話します。
・【私ってCA向いてるの?】客室乗務員に必要な能力・資質ベスト3
・CAに必要な能力・資質を「日々」向上させる方法
別に美人でなくても大丈夫、慎重低くても大丈夫、語学そこそこでも大丈夫です。
そんな誤差、笑顔で全部チャラになりますからね♪
3分ほどお付き合いください。
【私ってCA向いてるの?】客室乗務員に必要な能力・資質ベスト3
客室乗務員にとって必要な能力って何でしょうか。
接客の際には明るさや思いやり、先読みできる能力が重要になるでしょう。また、緊急事態には「判断力」や「冷静さ」が必要になってきます。
今回は、その中でも特に重要だと思うものをランキングしてみました。
- コミュニケーション能力
- 自己管理能力
- 向上心
それでは、ひとつずつ詳しくみていきましょう!
1.コミュニケーション能力
客室乗務員の仕事の中で、真っ先に思いつく客室乗務員のイメージは「お客さまと、にこやかにお話をしている姿」ではありませんか?
実際、機内にはさまざまなお客さまがいらっしゃいます。機嫌のいいお客さまだけ、とは限りません。
- 旅行でワクワクしている
- 仕事をしているのに隣の人の話し声がうるさい
- お子さまが退屈してしまって騒いでいる
- 初めての飛行機で緊張している
- 機内ではゆっくり寝たい
- 飛行機が怖い
- 日本語、英語が通じない
- 客室乗務員の行動をチェックしている
- 飛行機大好き、飛行機マニア
これらのお客さま全員と、臆することなくお話をすることができますか?
お客さまだけではありません。客室乗務員は毎回違うメンバーでチームを作り、フライトをしています。初めてのメンバーでも、積極的にそのチームに入っていかなければなりません。
コミュニケーション能力の高さは、客室乗務員にとって最も重要な能力です♪
2.自己管理能力
客室乗務員は、一人一人が違うスケジュールで動いており、勤務形態が不規則なことで知られています。また、いろんな場所へ行くので、その土地で食べるものや、環境の変化にも気をつけなければなりません。
- 早朝・深夜勤務
- 出社場所が違うこともある(羽田・成田など)
- 毎日出社・退社時間が違う
- ステイ先での体調管理
フライトの途中で体調を崩すようなことになれば、一緒に飛んでいるメンバーに迷惑をかけるだけでなく、最悪の場合、飛行機の遅延や欠航にもつながります。
ですから、客室乗務員にとって「自己管理能力」の高さはとっても大切なんですよ!自己管理能力の高さは、責任感の強さとも言えるかもしれません。
客室乗務員は、仕事の日だけでなく、お休みの日であっても、しっかりと自己管理をしています。
- 食べ物、飲み物(お酒は決まった時間までに)
- 睡眠時間の確保(翌日の仕事に影響が出ないように)
- 自分の体調(体調がすぐれない場合はすぐにメンテナンス)
3.向上心
客室乗務員の仕事は、膨大なマニュアルによって管理されています。
マニュアルは頻繁に更新されるので、自分の知識も常に新しいものに更新していかなければなりません。また、客室乗務員は入社直後からキャリアプランによって、常に新しいことに挑戦していく仕事でもあります。
フライトが終われば、その日のメンバーでその日のフライトを振り返り、次回のフライトがさらに良いものになるようにしています。
向上心の高い人は、同じ失敗を繰り返さないようにするとともに、いろんなシュチュエーションを自分の知識に入れておき、どんなシーンでも対応できるように工夫しているんですよ!
さらに客室乗務員は、自分をより高めるために、いろんなことに興味を持って常に挑戦する、アクティブな人が多いことも特徴です。
- 英会話
- 手話
- ソムリエ
- テーブルコーディネート
- サービスマナー
- 茶道
客室乗務員に必要な能力・資質を「日々」向上させる方法
一歩でも「客室乗務員になる!」という夢に近づくために、どんなことに気をつければいいでしょうか。
日常の生活の中で、少しだけ意識を変えるだけで、いろんな能力が身につきます。
容姿に自信がなくても笑顔を味方に!
「私は客室乗務員になれるほど、キレイじゃないし・・・」そんな風に思っていらっしゃる方に、はっきりと宣言します。
「客室乗務員にとって容姿は問題ではない!容姿よりも大切なもの、それは笑顔!」
笑顔はコミュニケーションの基本ですよ(^^)
- 大きく口を動かしながら「ウ・イ・ス・キー」「ポ・リ・バ・ケ・ツ」と言う(口角ストレッチ)
- 割り箸をくわえて、割り箸よりも上に口角が上がるようにする
- 口元を隠して、目も笑っているように見えるかチェック
- ショーウインドウ、駅にある鏡など、自分が映る瞬間にも笑顔をチェック
笑顔をずっとキープするって、とっても難しいことなんです。笑顔を身につけることができれば、第一印象がぐっと良くなり、自分に自信が持てるようになりますよ!
何にでも興味を持つ
何にでも興味を持つことは向上心を高めるだけでなく、自分の知識の引き出しを増やすことにつながります。機内には様々なお客さまがいらっしゃいますが、それぞれのお客さまに合った話題ができると素敵ですよね?
これを機に、習い事を始めるのもよし、新聞に目を通すくせをつけるのもよし。いろんなことに興味を持って、チャレンジしてみてください。
ただし、すぐに飽きてしまわないでくださいね。「継続は力なり」、最後までやりきることで責任感も鍛えられます。
CAに向いている意外な資質
精神的な強さ
CAは気の強い人も多く、物言いがキツかったり、ズバッと言ってくる人も多いです。
色々と指摘されると、「ああ、また怒られた。」から始まり、「あの人は私のことが嫌いなのかもしれない・・・」なんて、どんどん落ち込んでしまいがちですよね?
しかし!そんな時に必要なのが「精神的な強さ」
言われたことを、細かいことまでいちいち気にしていたら、CAなんてやってられません。(笑)ある程度割り切って、切り替えていく力も必要ですよ!
運動能力の高さ
CAの仕事は体力勝負です。
飛行中の機内では、立ったりしゃがんだり、客室を歩き回ったり。「目的地まで歩いてきたんじゃないかな?」と思うほど動き回りますので、運動能力は高いに越したことはありません。
また、飛行機は揺れるもの。飛行機が突然揺れた際にも、運動能力の高さが活かせますね!
さらに、滅多なことではありませんが、万が一緊急事態で海などに着水した場合、泳ぐ必要もあるかもしれません。(実際に、「泳げること」が採用条件に入っている航空会社もあります。)
日本人らしさ
日系の航空会社ではもちろんですが、外資系の航空会社においても「日本人らしさ」が求められています。
- 奥ゆかしさ
- おもてなしの心
- 気遣い
- おもんぱかり
- 責任感
日本人らしい資質って、なかなかアピールしにくいものですし、すぐにわかってもらえるものではありません。
かと言って、一朝一夕に身につくものではありませんよね。
日本人らしさが滲み出るような魅力ある女性ほど、CAに向いている人はいないのではないでしょうか。
まとめ|あなたは客室乗務員に向いている
客室乗務員にはいろんな能力が必要
今回は、客室乗務員として働く上で重要だと思う能力・資質について、ベスト3を発表しました。
- 初めての人とでも上手に話せる「コミュニケーション能力の高さ」
- 自分に厳しく「自己管理能力」
- 常にチャレンジ!「向上心」
きっと、これらの能力を資質としてすでに持っている方、まだまだ修行途中の方、「全然ダメだ!」と思った方など、いろんな方がいることでしょう。
一気に全ての能力を身につけようとするのではなく、ぜひ小さな一歩から始めてみてください。
- 笑顔を鍛えて、第一印象に自信を!(自分に自信がついて、コミュニケーション能力UP! )
- 様々なことに興味を持って、その興味を継続させる(向上心・忍耐力・責任感)
あなたの強みが客室乗務員に必要な能力・資質
あなたの強みはなんですか?
「健康的」「愛嬌がある」「冷静沈着」「要領がいい」「どこでも寝ることができる」・・・なんでもいいので、3つくらいあげてみてください。
それらは、客室乗務員をする上で、きっと必要な能力・資質です。
今回はあえて3つをピックアップしましたが、ほかにも大切な能力がたくさんあります。逆に言えば、今回ご説明した3つの能力・資質だけが客室乗務員に必要な能力ではありません。
あなたはそのままでも、素敵な能力・資質をいくつか持っているはずです。
まずは、皆さんが持っている強みを明確にし、それがどんなことに役立つのか考えてみましょう。
何らかの能力・資質を持っているあなたは「客室乗務員に向いている!」と言えます。自分に自信を持って、夢をつかんでくださいね!