CAになってよかったことは?

CAを辞めてしまって、もったいない!後悔はしていない?

今回は、CAとして十数年間働いてみてよかったところや、今も役に立っていること、そしてCAを辞めた「現在」のことについて書いてみます。今後CAを目指す人にとって、CAの仕事のおもしろさや辛さを少しでもわかっていただければ嬉しいです。

本記事の内容

・【辞めた今だから言える】CA(客室乗務員)になって良かったこと
客室乗務員をやめた「現在」とCA時代を振り返ってみた。

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【辞めた今だから言える】CA(客室乗務員)になって良かったこと

一生の仲間ができた

CAになって一番よかったと思えるのは、心からの仲間に出会えたことです。厳しい新人訓練を一緒に乗り越えた同期や、一緒にフライトする中で助けてくれた後輩、悩んだ時に親身になって相談に乗ってくれた先輩など、本当にかけがえのない仲間に出会えました。

高校生の時や大学生の時にも仲間はいましたが、いろんな方向性の人がいますよね。それに比べるとCA仲間は、自分と同じ志を持つ人が多く、結束力が強いのかもしれません。

結婚や転職で辞めていくCAは多く、私も含めて毎年何人ものCAが辞めていく世界ですが、仲間たちはCAを辞めてからも何かの機会があれば連絡をくれますし、会えばCAの昔話に花が咲いたり、最近のCA事情なんかで大盛り上がりします。

素敵な仲間に出会えたのは、やっぱりCAをしていたから。この縁は一生大切にしていかねばなりませんね!

いろんなところに行けた

CAという仕事の魅力といえばやっぱり、いろんなところへ行けること!もちろん仕事ではありますが宿泊を伴うことも多く、国際線に乗務するようになってからは、普段行けないようなところにもたくさん行くことができました。

CA時代、ステイ中に経験したこと
  • 美味しいものを食べにいく
  • ショッピング
  • 観光

    移動手段が仕事だなんて、本当にラッキーだったと思います。(もちろん、目的地に到着するまではしんどかったですが・・・)初めて国内線に乗務し始めた頃は、行く場所すべてが目新しく、お給料は低いのにご当地グルメを堪能し、家族へのお土産を買い、観光もするというアクティブさで、お金は無くなるし、体力は消耗するしで大変だったことを思い出します。(笑)

    ブランド品に興味のなかった私ですが、国際線に乗務するようになってショッピングに繰り出す機会も増え、仲間にそそのかされてブランド品を買うように・・・おかげで、以前よりはブランドに詳しくなれました。CAを辞めたいま、それらのブランド品は私の大切な思い出でもあります。

    一人でなんでもできるようになった

    私はCAになるまで、一人で出かけるのがとっても苦手でした。CAの仕事は不定期で、一人一人のスケジュールが違うため、お友達と予定を合わせるのも一苦労です。

    また、ステイ先ではどうしても一人で行動することが増えるため、だんだんと一人行動が平気になっていくんですよ!最初は「ひとりでご飯を食べにいくなんて、周りの人にどう思われるんだろう」などと考えていたのに・・・今となっては、あの初々しかった時代が懐かしいです。(笑)今では、大概のことはひとりでできるようになりました。

    CAになってできるようになった「ひとり○○」
    • ひとり焼き肉
    • ひとり居酒屋
    • ひとり観光
    • ひとり映画
    • ひとり旅行

     客室乗務員をやめた「現在」

    CAって大変な仕事だったなぁと思うこと

    CAを辞めてつくづく「CAって大変な仕事だったなぁ」と思います。次はCAって大変だった!と思うベスト3をご紹介しましょう。

    1. CAは気を使う仕事

    CAはとにかく気を使います。お客さまに対してはもちろんですが、CAは女の世界なので・・・
    CAは毎回違うメンバーと仕事をするので、初対面の人ともうまくやっていかなければなりません

    特に先輩CAとはうまくやっていかないと、その後の仕事に影響を及ぼしてしまう可能性があるんです。それぞれの仕事のやり方や考え方があるので、その意向に沿って仕事をすることは本当に大変でした。

    1. CAは体力を使う仕事

    CAは何と言っても体力勝負です。ニューヨーク便で14時間働きっぱなしで、到着したら時差との戦い。また、ある時には朝3時起き、一日中客室を歩き回り、仕事が終わる頃には足がパンパン。

    家に帰り着いたら気を失うように寝てしまうなんて日常茶飯事だったあの頃。それが普通だと思っていましたが、本当はすごく体に負担がかかっていたんだなぁと、今更ながら感じます。現在は、朝・日・夜にしっかりとご飯を食べ、夜になったら就寝し、朝太陽の光で目が覚めるという規則正しい生活を送れることが幸せです♪

    1. CAはお金を使う仕事

    CAは仕事柄どうしても外食が多くなりがちで、毎月の食費もバカになりません。しかも、周りの先輩に影響されて、だんだんと高級志向になってしまいます・・・国際線のステイ先では先輩に連れられてブランドのコートやバック、アクセサリーを見に行き、美しい先輩にアドバイスされた化粧品を試しているうちに、CAは徐々に磨かれて垢抜けていくのかもしれません。 

    CAを辞めて後悔はない

    私がCAを辞める時、両親を含む周りの人には「CAを辞めるなんてもったいない!」と言われました。

    現役のCA仲間には、だいたい半分くらいの人から「こんな良い仕事、もったいない!辞めるべきではない」と引き止められ、もう半分のCAからは「辞められるなんて羨ましい!私も辞めたい・・」と羨ましがられました。CAは手に職を持っているわけでもないので、辞めた後のことを考えるとなかなか辞める踏ん切りがつかないんです。

    私の場合、CA生活は楽しかったですがストレスもすごかったので、辞められた今はホッとしています。後悔は全くありません。

    CAを辞めてよかったと思うこと
    • 年に一回の定期救難訓練がない
    • いつでも温かいものが食べられる
    • 規則正しい生活ができる
    • 煩わしい人間関係から解放された

    CAを辞めたことに後悔はありませんが、ちょっとだけ残念に思うこともあります。

    CAを辞めて、ちょっと残念に思うこと
    • 収入が少なくなった
    • 各地の名物が食べられなくなった
    • 体を動かさないので太った
    • 飛行機を見る機会が減った

      退職時にはすべてのマニュアルや制服などの貸与品を会社に返却するのですが、その瞬間「あぁ、もうこの制服に腕を通さないんだな。スカーフをすることもないんだな。」と思い、少しだけさみしく思いました。

      まとめ|客室乗務員だったことは私の誇り

      客室乗務員は魅力的な仕事

      CAになったことは私の人生にとって、かけがえのない経験でした。CAとして働けて、本当に良かったです。

      • 一生の仲間ができたこと
      • いろいろなところに行けたこと
      • 一人でなんでもできるようになったこと

      これらは、CAになっていなかったら経験していなかったことばかりです。私自身、ひとまわりもふたまわりも成長できたと思いますし、自分に自信を持てるようにもなりました。

      客室乗務員だったことは人生の糧になる

      CAの世界から飛び出したいま、CAだった頃を思い出すたびに「私はよくがんばってきたなぁ」と自分を褒めたい気持ちになります。

      • 先輩やお客さまに気を使ってきた私、偉かった!
      • 体力的にキツかったけど、無遅刻無欠勤だった私、すごいぞ!
      • お金はいっぱい使ったけど、その分思い出もいっぱいになったぞ!

      今後は、CA時代に培ってきたことを生かしつつ、以前よりも少しだけ自分を大切にして、別の道を進んで行こうと思っています。CAを目指すみなさま、ぜひご自身の人生に悔いが残らないようにがんばってくださいね!