みなさんは、CAの最強の福利厚生のひとつである「EF」というものをご存知ですか? 航空会社に勤務する私たちにとって、なんとも魅力的な制度なんです!

日系の航空会社に勤務した私が、 EFについてご説明します!

本記事の内容

CAの福利厚生は超オイシイ|EFを使いたおす3つのマル秘テクニック
・CAの福利厚生は、EFの他にも超充実している話
・EFの失敗エビソード

EF以外の福利厚生や手当などを知りたい方は、客室乗務員の乗務手当まとめ【福利厚生がおいしすぎる♪】で詳しく解説しています。合わせてどうぞ♪

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CAの特権 EF!【最高の福利厚生】

EFってなに?

航空会社の福利厚生の一つである「EF」。Employee Free Ticketの略、つまり、従業員のための無料航空券のことです。

CAには、年に数回の無料航空券が付与されています。ただ一口にEFといっても、100%無料のものから、50%ディスカウントのものなど様々あります。

このEF、あくまでもお客様優先なので、当日の空席がある場合にしか使えませんが、一般企業にはない、航空業界特有のとっても魅力的な福利厚生制度です。

EFを使ってどこまでも?!

EFを使えば、自社の飛行機が飛ぶところ、基本的にどこへでも行けます。

座席の予約ができないことが難点ではありますが、空席の多いシーズンオフなどを狙えば、航空代を気にせず出かけられるのは、なんともオイシイ話ですよね。

使える回数に制限がありますが、うまく使えば海外旅行も!なんとも魅力的なEFですが、問題点もあります。

問題点

  • 空席がないと乗れない(乗れても、途中で満席になったら降ろされる可能性あり)
  • 予約ができない(当日行ってみなきゃわからない)
  • 連れがいた場合、隣同士で座れないこともある
  • 乗っていた便が、目的地に到着できなかった場合などに受けられるアフターケアは、一切なし
  • 乗ろうと思っていた便の欠航についても、自己責任

これらを了承できるなら、使わなきゃ損!なんです!

EF使って、親孝行な私!?

EFはその権利を持つ社員のほか、その家族も使える場合があります。

その範囲は航空会社によって違い「1親等まで」というところや、「兄弟も使用可」というところ、「お友達も登録可」など、様々です。

つまり、ご両親にEFを使って旅行をプレゼントする!なんていうこともできちゃいます。この場合も、満席時にはお乗りいただけないので、あらかじめ両親への説明は必要ですが、ご両親は安く旅行ができ、自分もタダで親孝行ができる、何とも素敵な使い方ですね。

私は、両親に国内旅行をプレゼントしたことがあります。両親には大変、感謝されました。・・・帰りの便が満席予定で、ギリギリまで乗れるかどうかがわからず、ハラハラしたそうですが。

CAの福利厚生は、EFの他にも超充実している話

さて、ここまで主にEFについて書いてきましたが、CAには他にも魅力的な福利厚生がたくさんあります。

一般企業に通じるところでもありますが、女性の多い環境ならではの充実した福利厚生をご紹介します。

産休、産前業務と育休制度

女性が活躍する職場なので、女性ならではのイベントに対するサポートも手厚いです。CAは特殊な環境での重労働が強いられるので、妊娠が分かった時点で産休や産前の地上業務を選択することになります。

私の同僚で、妊娠後、産前業務をしていたCAによると、地上業務をしたことで、いかに、普段のフライトが不規則で、体力勝負なのかが良く分かったと言っていました。

毎日、決まった時間に出社して、決まった時間にお昼ご飯を食べ、決まった時間に退社する。地上職にとっては当たり前のことなのかもしれませんが、とても新鮮で目新しかったと言っていました。

子供が生まれてからしばらくは、育休制度を利用することができます。

またCAは、長い場合は5日以上家を開けることもあるのですが、復帰するにあたってまだ子供が小さい場合は、深夜免除制度(宿泊を伴う乗務の免除、深夜時間帯の乗務免除など)保育制度(保育園の設置や保育料の補助など)を導入しているところもあります。

有給休暇

航空会社は、世間の注目が高い企業なので、基本的に有給休暇は100%取得できます。

ただし、航空会社の宿命かもしれませんが、公共交通機関でもあるので、申請した日に必ず取得できるかどうかはわかりません。有給休暇を取る人があまりにも集中すると、運航に支障が出る恐れがあるからです。

ただ、有給休暇を取りやすいような仕組みや工夫はされているので、希望通りに、とはいきませんが、きちんと取得できます。

CAのEFのお得な使い方【これがあるからヤメラレナイ♪】

 

帰省します!

CAの出身地は、もちろん様々。EFを帰省に使う場合も多いです。帰省するその日に、希望の便に乗れるかどうか、毎回ハラハラしています。

年末、夏休み、金曜日の夜や日曜日の朝、連休は満席のことが多いので、なるべくその時期を避けて有給休暇を取得し、EFを使う人が多いです。遠方に実家があるCAにとっては、なんともありがたい制度です。

旅行へ行こう!

もちろん、旅行も行けます!冬の沖縄、夏の北海道、・・・あたりは満席続きなので難しいかもしれません。でも、オフシーズンを狙えば大丈夫。

CAは旅行大好きな人が多く、お休みの日にもどこかへ旅に行き、リフレッシュしています。そしてCAは、ひとり行動が得意です。他の人とスケジュールが合いにくいからでしょうか。

友人の結婚式へ

地元のお友達が結婚することになりました。そんな時にも使えるのがEFです。

結婚式は大概、お休みの日のことが多いので、その前後で数日の有給休暇をとり、EFを使えば、交通費が節約できます。
結婚式って、何かとお金がかかりますよね?特に女性は。

招待してくれたお友達に「お車代」を負担していただく必要がないので、お友達もラッキー。ただ、最近流行りのリゾートウエディングの場合は、行きだけでもきちんとチケットを買ったほうがいいかもしれませんね。

せっかくEF使ったのに!残念なエピソード集

よし!EF使って出かけるぞ!!と意気込んで空港まで行ったのに、残念な結果になってしまったCAたちのエピソードです。
CAは前向きな人が多いので、残念な結果になっても、笑い話にしてしまったりするんですよね。

パリへ行くつもりがバリへ?!

CAのお友達同士で、EFを使い、パリに行こうと計画をしていたAさんとBさん。旅行の準備も万端に、空港へ行ったところ、あいにく、パリ便は満席。

残念ながら、目的地を急遽変更することになりました。何らかの事情で、他のヨーロッパに行くことはできず、「それなら、名前が似ているから!」という、よくわからない理由でバリに行くことになったそうです。

それなりに楽しかったようですし、「笑いのネタができたので、よかったです!」と、なんとも前向きな発言を聞かせてくれました。

お正月にひとりぼっち

家族と共に東京で生活している、既婚者CAのCさんは、お正月にお休みを取ることができました。今年のお正月は旦那さんの実家で過ごそうということになり、年末に一足早く、ご主人とお嬢さんが帰省されたそうです。

31日のお昼頃仕事の終わったCさんでしたが、悪天候と、それに伴う満席で、全くEFを使うことができませんでした。結果、Cさんだけ帰省できず。

翌日も悪天候が続き、お正月はひとりぼっちで過ごすことになってしまったそうです。「いつも、仕事と家事で追われているから、久しぶりに自分の家で、一人でゆっくりできたお正月だったわ!」とおっしゃっていました。

無料の予定が・・・

EFで沖縄に帰省していたDさん。東京に帰る日がやってきました。帰りもEFを使う予定でしたが、空港に着くと、東京便はなんと満席!

翌日は仕事なので、なんとしてでも帰らなければなりません。とりあえず、海を渡る必要があるので、その方向で「船も考えた」とのことですが、現実的ではありません。

自社便はどこも満席でしたが、運良く、他社便の大阪行きのチケットを購入することができました。その料金は3万円越え!
そして、大阪から新幹線で東京へ。

まさかの痛い出費と、かなりの時間をかけて東京まで戻ってきたようです。Dさん曰く「こんなことでもないと他社便には乗らないから、いい勉強になった!」と。こんなピンチな時に、しっかりとサービスのチェックまでされていました。

まとめ|CAのEF・福利厚生メリット!

やっぱりEFは魅力的!

CAの福利厚生であるEFについて、お判りいただけたでしょうか。

EFって、とても魅力的ですよね!使い方次第で、いろんな風に使えます。

・お休みの日にふらっとお出かけ

千歳に海鮮丼を食べに行く、大分に温泉に入りに行くなど、日帰りでも自由気まま!

・ご家族へのプレゼントとして

地方に住むご両親が、東京でCAとして働く娘に会いに行くこともできますね!スケジュールを合わせれば、自分が乗務する便に両親を招待し、働く姿を見せることもできます!

・帰省として

やっぱり、地元は落ち着きます。地元のお友達とワイワイ騒いで、リフレッシュ!

会社によってルールに違いがあるものの、CAはEFの恩恵を受け、その制度を存分に活用しています。

CAの福利厚生

・EF制度と使える範囲
・有給休暇の取得状況
・産休、育休、介護休暇などの特別休暇

福利厚生は会社によって随分と違います。CAとして働くにあたって、どんなメリットがあるのか、入社前にはそのあたりも、しっかりと調べてみるといいかもしれません。

EF以外にもCAには魅力がいっぱい!

CAというお仕事のメリットはEFだけではありません。CAはその職業柄、いろいろなところへ行くことができます。宿泊を伴うことも多く、滞在先では、基本的に自由に過ごすことができます。

美味しいものを食べたり、観光したり、お買い物へ行ったり。もちろん、次の日の業務に支障をきたさないよう、自己管理は必要ですが、CAたちは滞在先で、思い思いに楽しんでいます。

旅行に行かなくても、毎日がプチ旅行。旅行が好きなら、とってもいいお仕事だと思います。