日本では「憧れの的」のCAという職業ですが、海外ではどのように捉えられているのでしょうか。

あなたの疑問

  • 「海外でキャビンアテンダントになりたいけど、そのステータスが気になる」
  • 「外資にしようか悩んでいるけど、どんな違いがあるのかな?」

今回は、キャビンアテンダントのステータスについて、日本と海外を比較してみました。 

Sponsored Link

日本でのキャビンアテンダントというステータス

やっぱり人気の職業である「キャビンアテンダント」

日本でのキャビンアテンダントのイメージは「容姿端麗」「頭脳明晰」といったところでしょうか。子供の頃の、「大人になったらなりたい職業ランキング」女の子編でも、毎回上位にランキングしています。

因みに2019年度の文系女子の就職したい企業ランキングはANAの二連覇です♪こちらでまとめています。
CA人気はまたANAが1位!JALを上回る3つの理由【大学生の就職人気ランキング】

これはやはり、「キャビンアテンダントに対する憧れ」を反映した結果ではないでしょうか。

飲み会でお会いした男性は、相手の職業がキャビンアテンダントだと知ると、一気にそのテンションが上がります。

アイドルやモデルほどではないにしろ、キャビンアテンダントが、いかに人気のある職業かということがご理解いただけるでしょう。

プライドの高い、日本のキャビンアテンダント

日本でキャビンアテンダントとして働いている人たちは、プライドの高い人が多いです。これには、いくつかの理由が考えられます。

  • 日本の会社である
  • キャビンアテンダント=華やかだと感じている
  • 飛行機という、特殊な場所で仕事をしている
  • サービスのプロとしての自信
  • 日本では人気の職業

日本においてのキャビンアテンダントは、ステータスが高いというよりは「人気がある」という程度の職業ですが、キャビンアテンダントになりたい人はたくさんいますし、日本でのキャビンアテンダントに対するイメージは良いものが多いです。

そのような理由から、キャビンアテンダントは「ステータスがある」ように見えるのでしょう。

 日本の航空会社でのメリット

私が日系航空会社で、キャビンアテンダントとして働いていて、良かったと思ったことをご紹介します。

日本の航空会社でのメリット
  • 働く上で、まわりに日本人が多いので安心
  • 憧れを持たれる
  • 飲み会で一目置かれた存在になれる
  • 気遣いができるようになる
  • 日本のことに詳しくなれる
  • 何かあった時に実家や、仲のいい友達にすぐ会える
  • 日本という国の安心感
  • サービスのプロとしての自信がつく
  • 自分に自信がつく

日本人の私は、日本が大好きだったので、海外のどこへ行っても、最終的に日本に帰ってこれるということは、大きな安心感のひとつでした。

また、以前は自分に自信が持てないことが悩みでしたが、キャビンアテンダントとして働き、いろいろな経験をして、ずいぶんと自分に自信を持てるようにもなりました。

元国際線CAの辞めた後振り返ったCA経験を【辞めた今だから言える】CA(客室乗務員)になって良かったことにまとめています。

Sponsored Link

最も綺麗なアジアのキャビンアテンダント

(C) One World

アジアでは厳しい「容姿」が必要

韓国やマレーシア、シンガポールの航空会社のキャビンアテンダントの美しさは、日本の比ではありません。

体のラインが出るユニフォーム、綺麗に揃った歯並び、ニキビひとつないお肌。もちろん、それだけで採用されているわけではありませんが、「容姿」は日本以上に厳しくチェックされています。

「キャビンアテンダントは美しいもの」として認識されている、これらの国でキャビンアテンダントになれたなら、確かにそのステータスは高いかもしれません。

しかし、いまだ男尊女卑と上下関係の厳しい国であることを考えると、その地位はそれほど高くないと言えます。

デリー線で感じたキャビンアテンダントの地位

インドのデリー便には、多くのインド人のお客さまが搭乗されます。インドでは、まだカースト制が根強く、飛行機に乗れる人たちの多くは、その上部に位置しています。

そのお客さまのお世話をし、時にはトイレのお掃除もする私たちキャビンアテンダントは、カーストの低い地位だと認識されることがあります。

デリー線での困った出来事

  • 食事のトレイを床に置く
  • 機内をわけもなくウロウロ歩きまわる
  • 機内のアルコールを勝手に持っていく
  • 使った後のトイレが水浸し
  • トイレが汚損されている
  • 特別食のリクエストが多い
  • 特別食の事前リクエストをしていないのに、突然リクエストをしてくる人が多い
  • 香辛料などの特有の匂いがあり、ほかのお客さまからクレームが多い

アジア系航空会社のキャビンアテンダントとして働く

近年、アジアへ旅行を検討する日本人の増加に伴い、アジアのエアラインでも日本人を採用しています。

アジア系エアラインで求められること

  • 歯並びの良さ・容姿
  • 英会話
  • 正しい日本語
  • 日本のことをよく知っている
  • 我慢強さ
  • 協調性
  • 前向きに努力できる力

アジア系の航空会社に採用された際には、その国に住むことになります。その国についての知識や、一人でもなんとかできる力強さも必要になってきます。

まわりのキャビンアテンダントは美意識の高い人ばかりですので、自然と自らの美意識も高くなることでしょう。

Sponsored Link

アメリカ・ヨーロッパのCAは「給仕係」?

ヨーロッパやアメリカの外資系航空会社を利用したことがありますか?彼女たちの働き方は、日本のキャビンアテンダントとのそれとは全く違います。お客様に対しても強気で、文句は言わせませんし、私語も多いです。

これは、JALのヨーロッパ海外基地乗務員にも言えることで、彼女たち(男性もいます)は、必要以外の仕事はしません。

必要な仕事をさっさと終わらせたら、あとはずーっと喋っていたり、飛行機の中で行方不明になったりします。(大体は違うクラスの海外基地乗務員のところで雑談タイムをしています。)

彼女たちが言うには、キャビンアテンダントという仕事の地位は高いとはいえず、空の上での給仕係という位置付けなんだそうです。

男性が多いキャビンアテンダント

ヨーロッパ、アメリカの航空会社では、男性のキャビンアテンダントが多く存在しています。日本やアジアの航空会社とは、キャビンアテンダントに対してのイメージが違うからです。

日本のキャビンアテンダントとして、女性ばかりの中で働いていた私ですが、キャビンに男性がいるということが、とても羨ましかったです。

そして、男性CAの採用をこれから確実に増えていく傾向。
参考記事 ⇒ CA(客室乗務員) の男性採用がこれからは増えていきますよ【産休ないから】

男性のキャビンアテンダントがいてほしい理由
  • 機内では力仕事が多い
  • 暴力などのトラブルが起こった時に頼りになる
  • 安心感がある
  • 男性がいることで、女性特有のギスギスした雰囲気が緩和される

アメリカ・ヨーロッパ系の航空会社のキャビンアテンダントとして働く

自分の意思がはっきりしており、チャレンジ精神旺盛な人はアメリカ・ヨーロッパの航空会社のキャビンアテンダントになるという選択肢もあります。

採用後は、指定された場所に住むことになる場合もありますが、会社によっては、乗務時にきちんと出頭できれば、どこに住んでもいい場合もあります。

日本に比べて自由度が大きく、キャビンアテンダントの権利としての福利厚生もしっかりしており、仕事と私生活のメリハリがしっかりしています。

キャビンアテンダント同士の人間関係も、個人を大切にするアメリカ・ヨーロッパならではの風潮が強く、「自分の意見をはっきりと主張できる」ことが大切です。英語力に自信のある人には向いているかもしれません。

外資のランキングについてまとめた記事もありますので、ご興味ある方はどうぞ。【2020最新版】外資系エアラインCA人気ランキングBest5♪【給料に比例しません】

Sponsored Link

まとめ|キャビンアテンダントのステータスは海外によって違う

海外と日本のキャビンアテンダントの違い

海外でのキャビンアテンダントの地位やステータスについて、ご理解いただけたでしょうか。海外でのキャビンアテンダントという仕事は、日本でのイメージとずいぶん違うところもありました。

  • 日本でキャビンアテンダントは「人気の職業」
  • 日本の会社ならではのメリットも多い
  • アジアのキャビンアテンダントは「容姿端麗」
  • デリー線でのキャビンアテンダントは地位が低い
  • アメリカ・ヨーロッパのキャビンアテンダントは「給仕係」
  • アメリカ・ヨーロッパのキャビンアテンダントには男性も多い

 海外のどの航空会社で働いても、日本では「憧れ」の仕事

キャビンアテンダントをステータスで考えると、もっとステータスの高い仕事はたくさんあります。

海外ではそれほどステータスの高くない仕事ではありますが、日本ではやっぱりステータスがあると思われがちなのも事実です。キャビンアテンダントとして働いてみると、いい思いをすることもたくさんあります。

海外のキャビンアテンダントとして働いていた人が、日本の航空会社に転職すること、またその逆のパターンもよく聞きます。最初から「自分にはこの会社しかない!」と思わず、海外の航空会社にも目を向けてみてはいかがでしょうか。