令和CAたちの働き方改革「残業」ってやって当たり前？手当てはいくら？

近年、働き方改革により残業させない企業が増えている中、CAも例外ではありません。

とはいえ、時間通りに退社できないことも多いCAの仕事。そもそもCAの仕事って残業はあるの？と疑問に思う方もいますよね。CAの仕事はフライトした時間で勤務時間が前後するので、残業という考え方はありません。でも、予定よりも退社時間が遅くなることはとても多い仕事です。。

CAの避けられない残業パターン

➀天候・機材整備による遅延の場合
➁目的地変更・引き返しの場合
➂事務的な書類作成・トラブル対応

残業手当ての話も含め、詳しくお話していきます！

CAの働き方改革・CAに残業ってあるの？避けられない残業理由３つ

天候や機材整備により、到着時刻が遅れた場合は遅れた分だけ退社時刻が遅くなります。

基本的にCAの仕事は何時から何時という毎日決まった時間の勤務ではありません。その為、何時からが残業という考え方はなく、シフトで決まっていた時間よりも退社時間が遅くなった場合は勤務時間が長くなります。

大抵の会社のシフトは、担当するフライトの出発時刻の一時間前から勤務開始になります。また、勤務終了はフライトの到着時刻で前後します。

例えば、到着地の天候が悪く、着陸できるまで上空で旋回してから着陸する場合や、機材整備により出発が遅れ、その分到着が遅れた場合などです。

目的地が変更になった場合や出発地に引き返して、当初のシフトよりも退社時間が遅くなることもあります。

目的地の天候が悪く、着陸出来ない時には他の目的地へ向かうこともあるからです。その場合は到着時刻によって退社時間が変わります。また、そのまま宿泊になってしまうこともあります。

例えば、中部国際空港が雪の為着陸出来ず、羽田空港に着陸したとします。その後、天候回復後に羽田空港から中部国際空港まで、フライトで移動することもあれば、羽田空港に宿泊になるケースや地上交通（新幹線）で帰宅するケースもあります。

フライト内で起こった事を上司に報告しなければならない場合は残業になることもあります。報告書の作成や上司とのフィードバックに時間がかかることがあるからです。

フライト内でトラブルが起こった時や、社内に事例紹介しておきたい事がある時には、CAは報告書を作成します。その報告書を元に、上司と事例について話し合い、再発防止策を考えたり、お客様への対応の引継ぎをしたりします。

最近では、働き方改革の一環として、多くの会社でCA一人につき一台のタブレット端末が支給されており、書類作成や報告書の作成が、オフィス以外でも簡単に行えるようになっています。もちろん、フライト中にも使用できるので、空き時間に報告書を作成することで残業が発生しないように工夫しながら仕事をしています。

上記でもお話ししたように、CAの仕事は基本的には残業という考え方はありません。実際にフライト時間によってお給料が変わってきます。大体の会社でCAのお給料は「基本給＋フライト手当＋ステイ費」となっています。

当初のスケジュールよりも長くフライトになった場合は、その分フライト手当が多くつきますし、宿泊になった場合はステイ費も付きます。そういう意味では、残業代（勤務時間が伸びた分）はきちんと出ると言っていいでしょう。

サービス残業は実際にはあります。自宅やステイ先のホテルでの作業をしなければならないことが多いからです。

CAの仕事は、フライト以外に書類作成や社内英語試験の受験、語学セミナーの受講など、意外と多くの業務を抱えています。勤務年数が長くなる程、フライト以外の仕事を任されるようになります。

例えば、新人育成やセミナーの講師、チームのリーダーなどです。基本的には、準備や資料作成のための時間がシフトに組み込まれていたり、スタンバイ勤務（欠員が出た時に代わりにフライトをする為の勤務）の時に行ったりするのですが、その時間内に完了しないこともあります。

そんな時は、なかなか「時間が足りなかったので残業したいです。」と上司に言い出せず、自宅に帰ってから資料作成したり、ステイ先のホテルで準備したりと“サービス残業”的なことをやらざるを得ないのが実情です。

CAの仕事は残業という考え方でないにしろ、勤務時間が伸びてしまったり、急な宿泊になってしまったりと予定時間に退社できないことが多い仕事です。どんな時に残業なるのかは大きく分けて３つ。

➀天候・機材整備による遅延の場合
➁目的地変更・引き返しの場合
➂事務的な書類作成・トラブル対応

その分、残業代（勤務が伸びた分）はしっかり出ますが、働き方改革で残業をさせてもらえない風潮もあり、今後は、自宅に持ち帰る仕事が増えていくでしょうね。

CAは医師や看護師さん同様、仕事の後に予定を入れづらい仕事NO.1と言っても過言ではないかもしれません（笑）