他業種では受けることの無い特殊な項目があるCAの身体検査。

CAの内定を得るには必ず受けなければいけません。身体検査で落ちるなんてこともあるのかな…と、初めて受ける検査項目もあると心配になりますよね。

今回はその身体検査について、ANAとJALでは違いがあるのか、一体どんなところを見られているのか、攻略のポイントもお話します!

本記事の内容

・ANA・JALのCA身体検査10項目を徹底比較してみた
ANA・JALの身体検査|必ず抑えておきたいポイント

3分ほどお付き合いください。

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ANA・JALのCA身体検査10項目を徹底比較してみたよ

①簡易健康診断(身長・体重・尿検査)

ANA・JAL共に二次面接時に簡易健康診断として、身長・体重・尿検査があります。こちらはすぐに終わるような内容です。

②眼科検診・色彩検査・視力検査

目に関する一般的な検査です。ANA・JALともにコンタクトで1.0以上あればOKです!機内は乾燥しますし、乗務時間によっては長時間コンタクトをつけることになりますので、乾燥しにくく目に優しいタイプのコンタクトで自分に合うものを見つけておくと良いですね。

③耳鼻科検診・聴力検査

通常の聴力検査や検診+気圧の変化に耳や鼻が耐えられるかを見られます。重度の花粉症や鼻炎などがあると、航空性中耳炎になってしまう可能性が高いため、アレルギーの有無などの確認があるかと思います。アレルギーがあっても点鼻薬などを上手く使いながら乗務しているCAもいます。

④インピーダンス検査

航空業界ならではの検査項目で、初めて受ける方がほとんどかと思います。機内の気圧の変化と同じように耳の中に圧力をかけ、鼓膜が耐えられるかどうかの検査です。

私は耳が強く、風邪をひいても花粉症でフライトしても耳に影響はなかったのですが、そんな私でも一度航空性中耳炎と副鼻腔炎を同時に発症してしまいました。痛いですし、1週間ほど仕事は休まなければならず迷惑もかけてしまいました。会社もそういうことを極力避けたいので耳鼻の検査は重要視されています。

⑤内科検診・血液検査

一般的な検査ですが、両社とも貧血ではないかをしっかり見られています。貧血はある程度、薬やサプリメントで改善できますので心配があれば一度血液検査を受けて対策しておきましょう。

⑥心電図・血圧・脈拍

一般的な検査です。緊張からか血圧がいつもより高くなってしまうなんてことをよく聞きますが、あまりに異常値でない限り大丈夫ですのでリラックスしてください。

⑦肺活量

JALでは肺活量の計測があります。ANAでは現在行われていないようです。一体何のために・・^^
こちらは日ごろの運動などでクリアできると思います。

⑧レントゲン・腰チェック

背骨や腰の骨などが曲っていないか、重い荷物や重いサービスカートで負担にならないか、急な揺れや着陸の衝撃などを受けても耐えられるかなど、腰や背骨が丈夫かどうかはとても重要なチェックポイントです。

⑨平衡感覚チェック

目を閉じて足踏みをし、場所がずれすぎていないかをチェックします。ANA・JAL共に同じ方法です。これはある程度練習すればできるようになりますし、逆にぶっつけ本番は危険かと思いますので、一度はやってみてから本番を迎えましょう。

⑩体力チェック

体力チェックに関してはANAとJALでは違いがあります。JALの方が体力チェックの項目が多く、トレーナーさんがチェックをしているようです。
ANA:前屈、握力、柔軟

の項目があったこともあるようですが、現在は体力チェック関連の項目は無くなったようです。

⑩JAL:腹筋、体前屈、ボール持ち上げ、踏み台昇降

普段全く運動をしない人にとってはキツイかもしれません。運動が苦手な人は練習しておきましょう。腹筋など、制限時間内に何回できるかといったチェック方法ですので、まずは10回を目標に!

ANAは体育会系でスポーツ好きや元運動部が多いです。JALは文科系のイメージがあるので体力チェックがまだあるのかも・・・?!

ANA・JALの身体検査|必ず抑えておきたいポイント

CAの仕事を想像して対策

CAは気圧の変化を受ける特殊な空間で仕事をし、重いカートを操作し、機内では想像以上に歩き回ります。また先ほども少しお話しましたが、場合によっては少し強めに着陸の衝撃を感じることもあります。

もちろん着席してシートベルトをしていますが、CAの座席はお客様の座席のようなクッションはほぼなく直角です。腰が弱いとすぐに痛めてしまいます。気流の影響で急な揺れも起こります、その時にすぐにしゃがんだり、つかまったり、踏ん張ったりできるような運動神経は必要です。

身長が高くなくてはいけないと思っている方が多いですが、外資系航空会社より身長は重要視されておらず、手荷物収納棚に手が届き、上にある備品が取れれば問題ないので安心してください。姿勢が良く肩甲骨周りが固くなければ届きますよ。

事前に準備できる項目

身長と体重とのバランスはBMIを参考にしましょう。太り過ぎだけではなく、BMI18.5以下の痩せすぎの場合も健康的ではないと思われますので要注意です。痩せ型体系の方はトレーニングをして筋肉を増やしてみてください。

耳鼻、血液、背骨や腰で心配があれば事前に検診を受けておきましょう。薬やサプリ、整体など何か対策ができるかしれません。体力チェックに関する内容は、日ごろから少し練習しておくだけで安心できますのでコツコツと!

まとめ|ANA・JAL2社ともに“健康的”と“体力”が重要

身体検査の結果が少し悪くても再検査を受けることができたりするので、すぐに不合格になることはほぼありませんし少し問題があってもそこまで結果に響かないと言われていますので緊張し過ぎず受けてくださいね。

2社共通の身体検査まとめ

・身長と体重のバランスを調整し維持する

・視力は1.0以上になるようコンタクトの準備を

・耳鼻の検診、血液検査、背骨や腰の歪みなど気になる部分がある場合は事前に検査を受けて不安を解消

・肺活量、平衡感覚、体力チェックは試験で困らない程度に練習と体力作りを

大きな違いがないということは両社受験する人にとって準備に時間がかからずありがたいですよね。

体力に関する項目はJALが重要視していますし、ANAでもJALでもCAになってからは必ず健康であることと体力は必要ですので毎日少しずつトレーニングしておきましょうね!