なかなか聞けないCAの出産・育児・不妊などの実態を知りたいあなたへ。
CAは、体力がいる仕事であることに加え、勤務形態も不規則です。そのような環境で働く中で、女性としての出産や育児などのライフイベントもこなしていけるのか心配な方も少なくないでしょう。
しかしながら、意外とCAと女性としてのライフイベントを両立している女性はたくさんいます。CAをしながら不妊・出産・育児を体験した私だからこそ語れる実態をご紹介しましょう。
- CAの出産・育児・不妊のリアルな事情
- ママさんCAとして活躍するために出産後すべきこと
- 不妊を改善する日々の生活
CAの出産・育児・不妊のついての質問にリアルに答えてみた【改善されつつあります】
CAって不妊になりやすいの?
私がCAをしている際に「CAって不妊になりやすいの?」とよく質問されたことがあります。確かに私の経験に基づくと、不妊やせっかく妊娠しても流産に悩むCAは少なくはありませんでした。
CAの仕事は時差や気候の変動の激しさにも耐えることが求められます。また、女性だけの職場、高いサービススキルを求められる環境、理不尽なクレームなどにストレスを感じることも多いでしょう。
そのような心身ともに負荷がかかりやすい職業がゆえに、体調を崩しやすいのは事実です。
自己管理に気を配っていても、不眠症に陥ってしまったり、生理不順になったりと自律神経やホルモンをコントロール出来ずに悩むCAがいるのが現状です。
実際妊娠したらCAはできないの?
結論から、お伝えするとCAは妊娠が発覚次第、CAとしてフライトに乗務することはできません。
CAの一番の役目は保安要員であることから当然だとも言えますね。妊娠発覚後、すぐに産休に入ることを求める航空会社もありますが、フライトはしないものの、飛行機の運航に携わる他の業務が与えられる会社もあります。
しかし、妊娠初期は特に、つわりなどで体調が不安定なため、妊娠を機に退職したり育休に入るCAが圧倒的に多いと言えます。
妊娠・出産を経て、最低1年の育休を取得した後には、ママさんCAとして復帰する権利が与えられますので、CAとしてキャリアをずっと続けていきたいと考えている方も安心してください。
出産後の育児の実態
出産後、育休を取得した後、現場復帰するCAも最近は増えています。
CA職は女性が大半であるため、航空会社は女性が働きやすい環境づくりに力を入れています。例えばママさんCAが働きやすいように、ステイを伴うフライトパターンではなく、日帰りのフライトのみをリクエストできる会社もあります。
1ヶ月のフライト時間を通常より少なく設定できたり、育児のための休暇が付与される会社もあります。また、ご妊娠中のお客様、お子様連れのお客様などにしっかりと寄り添ったサービスができるのも、ママさんCAの特権でしょう。
ママさんCAだからこそできるサービスを会社は期待しています。
出産・育児・不妊などの悩みを乗り越えCAのキャリアを続ける方法
出産までの時間を有効活用
ほとんどのCAは妊娠が発覚したら、すぐに育休に入るため出産までの時間が比較的長く取れます。
大半の一般の会社では出産の8週間前まで勤務することが求められる中、数ヶ月の時間を確保できるのはCAの特権だと言えるでしょう。
その時間をゆっくり過ごすのもいいですが、有効活用することが重要です。もし、育休後CAとして少しでも早く復帰することを希望するのであれば、CAとしてのスキルが上がるような勉強に取り組みましょう。
英語以外の外国語の学習を始めたり、気になる資格にトライするのもいいでしょう。CAとしてのキャリアを長く続ける以外のキャリアを考えている方は、今後何をしたいのかしっかり考える時間にしましょう。
転職活動や起業に向けた準備に勤しむCAも結構います。
育児できる環境整備
産休・育休中にしておくべきこととして、「育児できる環境整備」が挙げられます。
ママさんCAとして活躍する女性は年々増加しています。CAとして復帰するにあたり、ママさんCAでも早朝や深夜便に乗務することがあります。
保育園に預けるとしても、万が一の発熱で子供をお迎えに行かないといけないこともあるでしょう。その際に、サポートしてもらえる人材の確保が必要です。
また、空港からとても近い保育園なども増えています。そのような保育園情報を収集したり、実際に先輩のママさんCAからとことん「CAとママの両立」について話を聞いてみるといいでしょう。
たくさんのヒントを得て、自分らしく働ける環境を整備できたらいいですね。
不妊を改善する体質づくり
不妊を改善する体質づくりは日々の積み重ねです。
私も徹底的に体を労ることを最優先にし続け不妊を解消し、妊娠・出産することができました。ここでは病院での治療以外の、普段の生活で心がけるポイントをお伝えします。
まずは、絶対に体を冷やさないようにしましょう。機内は冷房がかなりきいていることも多いので注意が必要です。
食生活にも十分気を配りましょう。
会社にもよりますが、機内でのCAの食事は機内食です。毎日食べるのはあまり体にはよくないので、サプリメントや普段の食生活にこだわるようにしましょう。
また、なるべくストレスを溜めない、ストレスが溜まった際の自分なりの発散方法を見つけておくことも大切です。ステイ先でも先輩と出かける時を使ってしまいます。
思い切ってステイ先では一人でのんびりと過ごしてリフレッシュするのもいいですね。
まとめ|CAたちの出産後の時間の使い方♪
- CAは心身ともに負荷がかかりやすい職業のため、ストレスがかかり不妊のリスクが高まることがあります。しかし、体を温めたり、普段の生活を見直すことで改善につなげることが可能です。
- CAは妊娠したら、フライトせず産休に入る場合がほとんどです。その時間を有効活用し、出産後のキャリアに繋げましょう。
- ママさんCAは年々増えていて、会社のサポートも手厚くなってきています。ママだからこそできる、サービスもあり会社からもママさんCAは求められています。
皆さんが出産や育児など、女性としてのライフイベントとCAの仕事を楽しめることをお祈りしています。