コロナの影響でフライトができず、自宅待機のCAが増え続けているこの時期。特に外資や国際線のCAはかなり深刻な影響を受けています。

この先CAという職業自体にどのような変化があるのか、そして採用に影響はあるのか気になるところ。しかし「終わらないパンデミックはない」というように、コロナ後は必ず飛行機への需要が増えると予測できます。

日系航空会社2社への勤務経験ありの私が、現役日系CA・外資系CAの同僚からの情報を元にコロナ後のCAについて予想してみました。 

本記事の内容

・CAのコロナ後を未来予想してみた【倍率や難易度はどうなっていく?】
コロナ後の面接で絶対聞かれる質問リスト

 

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CAのコロナ後を未来予想してみたよ【倍率や難易度はどうなっていく?】

コロナがもたらした航空業界への不況

コロナ後、CAは今までのようにすぐフライトにもどれるとは考えにくいでしょう。

最悪の場合、航空会社によっては経営規模を縮小したり、従業員の解雇を検討する可能性があります。日本でコロナの封じ込めに成功したとしても、世界中にまだ感染者がいる状況では安全なフライトはできません。最新のJALによる発表では、国際線の空が完全に戻るのは2025年とさえ言われていますから。。。

飛行機は目的地の国の状況により入国や隔離期間などさまざまなことが考慮されなければならず、以前のように色々な国に自由に行き来できるようになるにはしばらく時間がかかるでしょう。

実際に、さまざまな航空会社ランキングで常に上位のニュージーランド航空ですら、すでにCA含む4000人以上もの従業員を解雇しました。コロナ封じ込めに成功したというニュージーランドでもそのような深刻な状態なので、航空会社への不況は避けられません。 

CAの在宅ワーク導入?

今回のコロナ騒動により、多数の会社が在宅ワークの在り方について見直しをしています。

オフィスの意味はあるのか?と捉え、コロナ後も在宅ワークを推奨する会社が見られます。ただ実際に機内での業務抜きで、CAという職業が在宅ワークで完結することは物理的に無理ですよね。

なので、コロナ後も職業としてCAの在り方は変わることは考え辛いです。その代わり逆に言えば、機内での業務以外はすべて在宅で可能にするという動きがあるかもしれません。

例えばCAは業務前にプリブリーフィングと言って予めサービスの進め方や乗客についての情報を話し合う時間があります。さらにそのプリブリーフィング前にもさまざまな書類や準備をしなければなりません。

会社のパソコンからでしかアクセスできないようなページもあるので、業務開始前の12時間に出社をしているCAもめずらしくないです。これらを在宅で可能にすることによって、業務の効率化を図ることができます。今後そのような働き方が導入される可能性があるでしょう。 

コロナ終息後のCA採用は増える!?

コロナの影響によるCA採用中止にがっかりされている方も多いのではないでしょうか。

この悪影響&コロナ不況は航空会社だけが受けているものではないのでどうしようもないものですが、CA採用を期待してきた方にはやはりショックですよね。

ですがこの採用のない時期こそがチャンスだと思っています。

採用をしない期間が長ければ長いほど、のちの採用募集はチャンスが大きいからです。例えばJALの採用を例に挙げてみると、JAL2010年に倒産した影響で2010年と2011年の採用募集はしませんでした。

しかし2012年に募集を再開しその年採用されたCAは約600人です。2009年の採用数はたったの30人なので、爆発的に増えていますよね。このように、採用を行わなかった時期があるからこそ後の採用に期待ができるというわけです。

この採用のない期間を利用して、自己PRや志望動機の練り直し、TOEICの勉強、面接用のメイクやヘアスタイルの研究等々…さまざまなことに時間を充てることができます。今だからこそしっかりと準備をし、いつ採用募集がかかってもいいように万全な状態にしておきましょう!

 気になるコロナ後のCA採用倍率や難易度

単純に採用数が増えるので倍率も下がるという要素もありますが、今回のコロナの影響で航空業界の不安定さを実感した方もたくさんいると推測できます。CA志望の方の中にはこのことがきっかけで志望する業界を変える方もいるはず。

さらにコロナの影響で現CAでも退職者が増える可能性もあり、やはりそこで今後の採用数は増えることになるでしょう。ただ、CA採用試験はもともと倍率の高い試験ですので倍率が多少下がったとしてもそれでも難易度の高い試験であることは変わりありません。

自信をもって採用試験に臨める準備は絶対に必要ですので、気を緩めず頑張りましょう。  

コロナ後のCA採用面接の内容は変化する可能性あり

コロナ後の面接で聞かれる可能性のある質問は変化球

今回コロナで受けた航空業界への影響や、航空業界の不安定さについてCA採用試験の面接で質問される可能性があります。面接では一般的な質問(自己PRや志望動機)以外にも必ず変化球の質問がされます。

飛行機にはファーストクラスやビジネスクラスがあるため、お客さまとの会話で経済やビジネスの知識が必要になってくる場面がたくさんあります。

特に最終面接では、現役チーフCA が面接官として登場することもあり、このようなビジネスのお客様を想定とした鋭い質問をしてくることもあります。コロナと航空業界に関するニュースを頻繁にチェックし、これから航空業界がどう回復できるかなどを自分の言葉で説明できるようにしましょう。  

Web面接の可能性

CA採用試験にWeb面接が導入される時代がすぐやってくるかもしれません。

もともと一般企業などでWeb面接を導入している会社は一部存在しましたが、コロナの影響でWeb面接を取り入れる会社が目立ってきました。Web面接は受験生の移動時間や交通費の負担をなくすことが可能ですし、採用側にとっても面接会場のスペースや案内係の手配が必要ないので経費削減にもなります。

さすがに最終試験でWeb面接が導入されるということはないでしょうが、1次面接や2次面接でなら取り入れられる可能性は十分あると思います。

実際に目の前にいる面接官がいる面接と、テレビカメラを通しての面接は雰囲気も緊張感もだいぶ異なります。あらかじめシミュレーションをしておいて損はないと思いますよ。 

まとめ|確かにコロナ後のCA業界は厳しい。しかし・・・

花形職業のイメージがあるCA ですが、コロナのような伝染病や世界の経済状況をダイレクトに受ける航空業界はとても不安定な業界です。

今回のコロナでフライトが少なくなったCA、自宅待機をしているCA、さらには解雇になったCAも世界中にたくさんいます。

暗いニュースばかりですが、コロナ終息後には必ず飛行機への需要が増し航空業界の復活が望まれます。コロナ後は増えると予想されるCA採用試験にむけて、今はその準備期間にあててしっかりと採用試験に備えましょう。